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天撃を超えた先に

真っ赤に染まった玄関前を見た中山は、その場で立ち尽くした。

「一体、何が起きているんだよ…」

硬直した体から出た魂の叫びのようだ。
そうしていると警官が現れ、事情聴取を受けた。
自分のこと、仕事のこと、隣人のこと、朝のこと。聞かれ過ぎて内容など覚えていない。
ただ覚えているのはインターホンが鳴ったが誰もいなかったことぐらいだ。
警察から解放されたのは既に夕暮れ時だった。

「仕事休んじまったな…何も連絡入れて無いし…」
「まあ、事情を説明すれば分かって貰えるか…」

そうぼやきながら家路に向かう中山の背後には怪しげな影が顔を覗かせていた…
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