中山はいつも通りの生活を送っていた。弁当を作り、朝食を食べ、仕事に向かう。いつもの流れだ。

しかし、今日だけは違っていた。何故がインターホンが鳴る。出勤前であり、本来なら宅配便も来る時間ではない。不思議に思いながら画面を見る。
「ん？誰もいない…」
映った画面には映すものも無く、ただ玄関前の風景が広がっているだけだった。
そんな時、携帯電話が鳴り響く。
「おいおい、今日はなんだ？いつもと違い過ぎやしないか？」
そうぼやきながら電話を取る。
相手は平田だった。
「先輩、朝からすみません！
今さっき、先輩の隣の部屋から遺体が発見されたとニュースが」
その言葉を聞くとすぐに玄関のドアを開けた。
すると、目の前は真っ赤に染まっていた…