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虚夜畏視点の物語

ある日、目を開けたらよくわからないところにいた。なんなんだ、ここは。てか、この俺に似てる奴は誰だ?
tn「おい、無能。いつの間に分裂なんてしとんねん。ついに人間やなくなったか。」
『ひっ・・・・・・!ぶ、分裂なんてしていません。』
なんかめちゃくちゃ、高身長の赤い目持ってる人に怯えとるし。
tn「やったら何でお前が増えとんねん!」
あれ?この人は我々だってぇ配信者グループんとこにいるトントンとか言う人では?ん?あの姿ってなんかのスキンじゃなかったっけ?
tn「おい!そこの無能もどきも何か言わんかい!」
[え、いや、俺は無能もどきじゃなくて、虚夜畏っていう名前があるんですけど。]
tn「名前も同じなんか。おい、無能。こいつに自己紹介しろ。」
『は、はい。はじめまして、一応ここの幹部のコヨイと申します。』
[は、はじめまして?宵宮千虚夜畏と申します。]
一応ってなに?幹部に一応なんてものあったっけ。てか、今、確信した。この人、俺だ。てことは、ここってまさか・・・・・・
[・・・・・・平行世界パラレルワールド。]
『え?貴方は私のもう1つの可能性ということですか?』
[可能性というか、俺はこの世界が歩まなかった世界線の中の1つの貴方かと。]
『そうですか。』
tn「ちゅうことは、無能もどきのあんたは平行世界パラレルワールドからわざわざやって来たっちゅうことか。」
[いえ、多分ですがここの世界と俺の世界が何かで同じ選択をしたんでしょう。それで世界と世界が近づき、何かの拍子に一瞬だけ境が崩れ、ただ運悪くそこに居たのが俺ってだけだと思います。]
tn「まあ、それやったらお前がここにいることの説明はつくような、つかないような・・・」
バァンッ!
gr「トン氏!チッ、居たのか無能・・・と誰だ。」
楽しそうに聞こえたバリトンボイスがコヨイさんを見た瞬間、すごく冷めた感じになった。
[・・・・・・虚夜畏です。]
gr「無能お前増えたのか?」
tn「グルさん、こいつは平行世界パラレルワールドの無能らしいで。」
gr「紛らわしいな。」
[紛らわしくてすみませんねっ!頑張って各自で見分けろ!・・・ください。]
さっきから無能、無能、五月蝿くて、イライラしていたため、口が若干悪くなってしまった。
gr「この国の総統に良い度胸だなナ、無能もどき。」
[はぁ・・・・・・さっきからもどき、もどき五月蝿いです。あと、人の悪口言ちゃあいけませんよ。]
gr「ふん、綺麗ごとだナ。」
[・・・・・・あぁ、綺麗ごとだっていうのはわかってら。だがな、お前らがどんなに偉かろうと!どんな理屈を並べようと!こいつが傷付いて良い理由にはならねぇだろうがっ!!]
ダンッ!
[ガハッ・・・!]
zm「さっきから聞いとったがお前、何様のつもりや。平行世界パラレルワールドの無能なら無能らしく縮こまっとけや。」
いつの間にか人が部屋に入ってきていたようだ。俺はフードの人・・・以降フードさんに壁に叩きつけられた。そして、11人の人の目が俺に向けられていた。
ci「パラレルでも無能は無能なんですね。」
kn「無能が二人になったとか気色悪いわぁ。」
[はぁ。お前らさ、無能、無能言うけれど。お前らのそれは何が基準だ!そもそも、そんなこと言うくらいならば幹部から降ろせば良いだろう。よくわからんことをする奴らだな、お前らは。]
zm「なあ、グルさん。こいつ殺してええ?」
gr「いいんじゃないか?こっちに落ちてきたみたいだからナ。」
zm「わかったわ。おい、無能。今謝るんやったら殺すことだけは勘弁してやるわ。選べ。」
フードさんが俺の目の前にナイフを突き付ける。
[・・・・・・・・・]
面倒くさいな、この人ら。こちとらもう両親はいないし。死んだとしてもどうでもいいんだよな。
zm「おい、なんか言えや。」
[殺してどうぞ。俺は俺の価値観に従って、さきの発言をしたまで。悔いはないさ。ただし・・・・・・無抵抗だと思うなよ。]
俺は目の前にある腕を横にはらい、フードさんを蹴ろうとしたが、避けられた。
[速っ。]
『ダメです、虚夜畏さん!ここにいる人達は幹部なんです!』
[ふーん、だから?]
『一般人は敵いません!』
[でしょうね。]
『だったらなんで・・・』
[でも、それでも・・・・・・自分を傷付けられるのは、癪に障んだよ!何が無能だ!書類が出来ようが!殺しが出来ようが!少しでも人の事を考えられる心がなければ!意味がねぇんだよ・・・・・・クソッタレが。]
昔、人を意図せず傷付けてしまった俺への皮肉も込めているため、最後は弱々しくなってしまった。
zm「あ”あ”!?何やて!?無能のくせに!死ねや!」
tn「おい!待て、ゾム!」
zm「何や、トントン。」
tn「ここで殺すなや。書類が血で汚れたらどうすんねん。」
zm「あー、分かったわ。おい、無能。」
『はっはい!』
zm「無能、お前やないわ。こっちの無能やわ。」
[はぁ。無能じゃないですが、なんですか。]
zm「ちょっと訓練場行くで。あっこやったらお前が死のうがどうでもええからな。」
〜訓練場〜
[・・・・・・あの人らはここの兵士か?]
『はい・・・いつの間にかゾム様が集めたみたいで・・・・・・』
[あ、そうですか。]
zm「おい、パラレルの無能。」
[ここのパラレル世界の虚夜畏です。なんでしょうか?]
zm「戦ってもらうんわ俺やない、シャオロンや。」
[・・・・・・誰ですか、それ。]
sya「俺や。さっきからお前にはムカついとったから、ぶっ殺したるわ。」
[はあ、そうですか。]
sya「チッ。その顔気に食わんわ。」
[気に食わなくてどうぞ。]
tn「おい。これ訓練用のナイフや。」
[ありがとうございます。]
tn「お前、感謝できたんやな。」
[え、しますよ?感謝も謝罪も。ただし、謝罪に関しては自分の否があった場合でなければしませんけどね。]
tn「・・・・・・そうか。」
そう言って赤眼高身長さんは離れていった。俺はナイフを下に置いて準備運動をし、シャオロンさんに向き直る。
sya「死ぬ準備はできたようやな。」
[あー、はいはい、そうですねー]
tn「準備できたみたいやな。じゃあ、シャオロン vs 虚夜畏、戦闘開始!」
戦闘開始の合図があり、シャベルを持った・・・・・・何故シャベル?まあ置いといて、シャオロンさんは一直線に俺に向かってくる。
[速っwwシャベルって結構重くなかったっけwwって、うおっ!]
シャベルを持っていながら、動きが案外速い事に笑っていたら、シャベルで殴ってきた、怖い。まあ、紙一重で避けたけどさ。
sya「何いっちょ前に避けとるん。」
[え?避けないと僕死にかけるんですけど。]
sya「死ねや。」
[笑えない事言うなぁ。]
sya「別に死んでもいいやろ。」
[あははっ・・・・・・勘違いしてねぇか?殺すのは勝手さ。だがな、俺が今ここで死ねば、こっちの俺はこのままだ。それが一番気に食わん。だから・・・・・・「俺に傷付いて欲しくない」という自分自身のエゴで!抵抗させてもらうのさ!]
『虚夜畏さん・・・・・・・・・』
sya「大層なエゴイストやな。」
[あぁ、僕はエゴイストさ。そう、ただ我が道を行く家族嫌いだっ!]
シャオロンさんに蹴りを食らわす。が、
sya「近付いたのが運の尽きやな。」
バコッ!ビューン!バンッ!
[グッ・・・!ガハッ・・・・・・]
俺はシャベルで壁までぶっ飛ばされ、頭を強打する。
『虚夜畏さん!』
頭から血が流れ出し、目の前を真っ赤に染めていく。そして、その血は意識が朦朧とする俺を”私”という「狂気」へと誘い、染め上げる。
sya「フンッ。あっけなかったわ。」
[・・・・・・・・・ハッ、ハハッ!アハハハハハ・・・・・・!!!]
sya「何笑ってんねん。」
[血、血ヨ・・・・・・!!本当ニ夢ミタイッ!他人ト命のヤリ取リガデキルナンテ!!キミに感謝スルワ!]
sya「は?お前誰やねん。」
[”私”ハ虚夜畏ノ狂気ヨ。誰モ気付ケナカッタコノ子ノ奥底ニアル破壊欲求。血ガ見タイ、人から恐怖を向ケラレタイ……タダ、コノ子ノ破壊欲求ノ元は「誰カ自分ヲ見テ」ト言ウ承認欲求ダカラチョット扱イガ面倒ナンダケドネ。]
sya「血が見たい…な。やったら見させてやるよ、お前のをなぁ!」
ガチンッ!
”私”はシャベルをナイフで受ける。
[”私”ガ用ガアルノハ”君”ノ中身。”私”ノジャナイノ。”私”ノハ見飽キチャッタ。]
バキッ!
sya「ガハッ!?」
ダンッ!
”私”はシャオロンさんを引き倒し、その上に乗っかる。
[アラ、殴ッテモ血ハ出テコナイノネ。・・・・・・ジャア、コレデ刺シタラ貴方ノ恐怖ノ目モ、血モ、見レルノカシラ?]
sya「なっ・・・・・・!」
[ココガ心臓ノ位置ダッタカシラ。ジャア、”私”ノタメニ死ンデ?]
ヒュンッ!ピタッ。
ナイフは突き刺さる前に止まった。
[っ、ハァハァ、すみませんね。”彼女”の…ハァハァ、相手してもらって。]
僕はギリギリのところで意識を取り戻し、ナイフを止めた。
[今、退きますね。そして、仕切り直ししましょう。]
sya「・・・・・・・・・降参や。」
[へっ!?]
tn「しょ、勝者、虚夜畏!」
[え、いいんですか!?]
sya「俺はもうボロボロやし、お前は息は荒れとったし、怪我しとったけど、ピンピンしとったし。俺はもう勝てんと思っただけや。」
[そうですか。はい、お手をどうぞ。]
sya「いらんわ。」
[あ、さいですか。]
兵「おい、シャオロン幹部に勝ったぞ、あいつ。」
兵「コヨイ幹部に似てるし、名前一緒だけど誰なんだろ。」
『虚夜畏さん!頭の傷大丈夫ですか!?』
[大丈夫で・・・うわっと。]
アドレナリン効果が切れたようで、目がくらみ、その場に尻餅をついてしまった。
『全然大丈夫じゃないじゃないですか!』
[アドレナリン効果って怖いな〜血がドバドバ出ても平気なんだからさ。]
kn「おい、無能。」
[あ、コヨイさん。包帯持ってません?]
kn「おい!呼んどるやろうが!無視すんなや!」
[あんた、バカじゃないです?俺は無能じゃねぇ。虚夜畏ていう名前があんだよ。そもそも無能じゃねぇのに俺が無能と呼ばれて「はい、なんでしょうか」って言うと思った?舐めんなよ、道徳心欠如野郎。あとな、そこの僕らは関係ありませんみたいな顔してるあんたらにも言ってからな。]
kn「頭から血流しとるのによく回る口やな。その舌ごと掻っ切ってやろうか?」
[そうかい。それで?脅したら俺が言うことを聞くとでも?そんなの馬鹿の一つ覚えだよ。]
『あわわっ。一旦、虚夜畏さんは手当を受けて!?』
[はーい。どこいけばいいの?]
『私の部屋行こうか。そこなら包帯あるし。付いて来て。』
[そっか、わかった。君に付いて行くよ。]
コヨイさんの手を借りて、立ち上がり、部屋に行く。
『はい、これで良いと思う。』
[おぉ!ありがとうね!]
コンコンコン。
gr「おい無能、入るぞ。」
『はい、どうぞ。』
ガチャ。
扉を開いて、総統さんが入ってきた。
gr「おい、宵宮千虚夜畏とか言ったな。」
[はい?なんでしょう。]
gr「お前は無能が選択しなかった無能なのか?」
[んー。どちらかと言うと、”この”世界が選択しなかった選択をし、どこか似ていて、どこかにつかない世界のコヨイさんが俺です。俺は両親がいて、殺し合いなどやったことない……ただの一般人なのですよ。]
gr「それにしては、えらく戦闘ができるようだが。」
[僕がやっているのは戦闘ではなく喧嘩で、”彼女”がやっているのは殺傷です。殺し合いではありませんし、人を殺したい訳じゃない。と言っても今回は殺しかけてましたが・・・・・・まあ、そうしてでも他人に自分を見て欲しんです。それは”彼女”も僕も同じ。元は”彼女”も俺ですから。]
gr「二重人格というやつか。」
[二重人格なのでしょうか?俺にはよくわからないんですよね。]
gr「そうか。そういえば、お前が元の世界に帰るまでの間は無能と同室だ。」
[え、置いといてくれるんですか?ありがとうございます。]
gr「民の混乱を避けるためだ。あと、ここから出るなよ。そして、帰り方だが、エーミールに調べさせている。」
[そうですか。ありがとうございます。]
gr「それではな。」
バタンッ。
[・・・・・・・・・ちゃんとノックもするし、入るぞって言うんですね。]
『グルッペン様とトントン様、オスマン様、ひとらん様、しんぺい神様、エーミール様、兄さん様の7名はね。残りの方々は何もなしに入ってくるから。』
[うわぁー、ないわぁ。あ、敬語じゃなくてタメ語でOK?]
『うん、いいよ。』
[わぁーい!じゃあ、コヨイ呼びにしていい?]
『じゃあ、私は虚夜畏ちゃんって呼ぶね。』
[いいよー]
俺らはそのままベッドに入り、寝た。
次の日・・・・・・
バンッ!!
kn「おい!無能!!」
『あっ、コネシマ様……』
ノックもなしに入ってきて、大声で叫んだのはコネシマとかいう奴らしい。
[うるせぇ!!てか、ノックなしに何入ってきてんだ!]
俺は寝起きだったため、機嫌が悪く、コネシマとかいう奴に怒鳴り返した。
kn「はぁ?うるさいのはどっちや。」
[あんただよ。]
俺とコネシマとの言い合いが始まろうとする前にコヨイが俺にストップをかけた。
『虚夜畏ちゃんだめだよ!まだキズ塞がってないないんだから!』
[あ゛ー、そうだった。怪我することなぞ滅多にないから忘れてたわ。]
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