第二部「 運命に抗い、交錯する想い」
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第十一話「友との約束」ーアリエッタ視点ー
ーーオラクル本部。
「アリエッタ」
「すごいね!」
「はるは‥褒めてくるの」
「どうして」
(動物? いや‥ライガは魔物かな)
「え? 魔物と話せるって、すごいよね」
「えっそうかな。褒められたのは、はじめて」
「そうなんだ?」
(私はライガと一緒にいるから、気持ちがわかる)
(それが当たり前だと思っていた)
(でも、違った)
「はる。‥少し違う」
「?」
「お互いの気持ちを感じる」
「言葉と少し違って、意識するとわかる」
「テレパシー? 以心伝心かな」
「?」
「ごめんなさい。わからない」
「そうか。わかった」
「ありがとう」
「アリエッタは優しいね」
「そう?」
「ありがとう」
「今度は友達も連れてくる!」
「えっ!?大丈夫かな」
「はる!シンクみたいに言わないで!」
「あはは‥」
「きっと、みんなも気に入ってくれる」
「ええ!?」
ーーそうだ。
今度こそ。
みんなで遊ぶって。
決めたんだーー。
ーー翌朝。
アリエッタの瞼を開ける。
しかし部屋には、はるはいない。
「あれ‥。はるは?」
部屋を飛び出した。
廊下に出ると辺りは騒がしく、オラクル兵士が走ってる。
その中に、一際大きな背中が見えた。
鎌を背負ったラルゴであった。
駆け出した。
こちらに気づいたラルゴは、驚く。
「どうした?アリエッタ」
「はるは?」
「総長もリグレットもいない」
「はるは任務で、今は対応中」
「総長やリグレットは別任務があると出ている」
「そうか。でも‥」
「心配なら見に行くといい」
「私にも任務がある。出かけて来る」
そう言い残し、ラルゴは先を行く。
アリエッタは、はるの場所へと向かう。
ラルゴは「シンクもいるから大丈夫」と、言っていた。
でも、全然違う。
むしろシンクと一緒は危険だ。
オラクル本部の一室まで行く。
ーーっ!
しかしアリエッタが目にしたのは。
男の近くで、はるが倒れてる光景だった。
ーーそう。
いやな予感がした。
血の匂いがする。
いやだ。
はるは友達だ。
私は、はるを助ける。
「「はる!!」」
ーガイ視点ー
「はる!はる!」
はるは動かない。
「はる‥!」
震える手が一瞬止まる。
怖かった。
目の前の現実を受け入れるのが。
だが、迷っている時間はない。
ガイは震える手ではるの肩を支え、そっと揺さぶった。
「頼む……目を開けてくれ」
反応はない。
胸はゆっくりと上下している。
呼吸はしている。
体も温かい。
気を失っているだけだ。
そのことに、ほんの少しだけ安堵する。
「よかった……」
力が抜けそうになる。
だが、安心するにはまだ早い。
はるの服には血が滲み、頬は青白い。
ガイは唇を噛んだ。
「‥ はるに何をした」
シンクは笑みを浮かべる。
「ーー君が悪いよ」
「言わなかったか?」
「はるには悪いけど‥」
ガッー!
「‥‥ぐっ!」
「お前っ!」
シンクが口を開く前に、ガイの拳が頬に当る。
左に当たった頬は次第に赤くなり、腫れていく。
胸ぐら掴まれたシンクはガイを睨みつけた。
そして声を上げた。
「ふはははっ」
「ーー何がおかしいんだ」
「お前は僕たちと同じだ」
「さあ殴れよ! ーー最後は死を待つだけなんだからさ」
「‥っ!」
(こいつを殴っても‥何も解決しない!)
ガイは震える拳を硬く握ると、シンクを離す。
「待って!」
アリエッタは前に出た。
シンクを睨む。
しかし、前へと進む。
はるの元へ行き、治療する。
「ごめんなさい」
「私がいたら‥助けられたのに」
はるの体を確認すると、背中には細かな傷がいくつもできている。
傷を布で押さえ、包帯代わりに布を巻く。
しかし、はるの意識は戻らない。
アリエッタはまるで、自分に言い聞かせるように呟いた。
「大丈夫だよ‥」
はるの顔色は少しずつ良くなっていく。
それを見て、ガイは安堵した。
はるの側まで行くと、ガイはしゃがみこむ。
「‥ありがとう。アリエッタ」
「‥‥」
アリエッタははるの顔を見つめる。
「はる‥」
その声に返事はない。
それでも先ほどより、苦しそうではない。
「はぁ‥つまらない」
二人の様子を見ていたシンクは、そう呟く。
そして、ゆっくり踵を返した。
「まあ‥いいさ」
「仕掛けはできた」
そう呟き、シンクはその場を後にした。
ーーオラクル本部。
「アリエッタ」
「すごいね!」
「はるは‥褒めてくるの」
「どうして」
(動物? いや‥ライガは魔物かな)
「え? 魔物と話せるって、すごいよね」
「えっそうかな。褒められたのは、はじめて」
「そうなんだ?」
(私はライガと一緒にいるから、気持ちがわかる)
(それが当たり前だと思っていた)
(でも、違った)
「はる。‥少し違う」
「?」
「お互いの気持ちを感じる」
「言葉と少し違って、意識するとわかる」
「テレパシー? 以心伝心かな」
「?」
「ごめんなさい。わからない」
「そうか。わかった」
「ありがとう」
「アリエッタは優しいね」
「そう?」
「ありがとう」
「今度は友達も連れてくる!」
「えっ!?大丈夫かな」
「はる!シンクみたいに言わないで!」
「あはは‥」
「きっと、みんなも気に入ってくれる」
「ええ!?」
ーーそうだ。
今度こそ。
みんなで遊ぶって。
決めたんだーー。
ーー翌朝。
アリエッタの瞼を開ける。
しかし部屋には、はるはいない。
「あれ‥。はるは?」
部屋を飛び出した。
廊下に出ると辺りは騒がしく、オラクル兵士が走ってる。
その中に、一際大きな背中が見えた。
鎌を背負ったラルゴであった。
駆け出した。
こちらに気づいたラルゴは、驚く。
「どうした?アリエッタ」
「はるは?」
「総長もリグレットもいない」
「はるは任務で、今は対応中」
「総長やリグレットは別任務があると出ている」
「そうか。でも‥」
「心配なら見に行くといい」
「私にも任務がある。出かけて来る」
そう言い残し、ラルゴは先を行く。
アリエッタは、はるの場所へと向かう。
ラルゴは「シンクもいるから大丈夫」と、言っていた。
でも、全然違う。
むしろシンクと一緒は危険だ。
オラクル本部の一室まで行く。
ーーっ!
しかしアリエッタが目にしたのは。
男の近くで、はるが倒れてる光景だった。
ーーそう。
いやな予感がした。
血の匂いがする。
いやだ。
はるは友達だ。
私は、はるを助ける。
「「はる!!」」
ーガイ視点ー
「はる!はる!」
はるは動かない。
「はる‥!」
震える手が一瞬止まる。
怖かった。
目の前の現実を受け入れるのが。
だが、迷っている時間はない。
ガイは震える手ではるの肩を支え、そっと揺さぶった。
「頼む……目を開けてくれ」
反応はない。
胸はゆっくりと上下している。
呼吸はしている。
体も温かい。
気を失っているだけだ。
そのことに、ほんの少しだけ安堵する。
「よかった……」
力が抜けそうになる。
だが、安心するにはまだ早い。
はるの服には血が滲み、頬は青白い。
ガイは唇を噛んだ。
「‥ はるに何をした」
シンクは笑みを浮かべる。
「ーー君が悪いよ」
「言わなかったか?」
「はるには悪いけど‥」
ガッー!
「‥‥ぐっ!」
「お前っ!」
シンクが口を開く前に、ガイの拳が頬に当る。
左に当たった頬は次第に赤くなり、腫れていく。
胸ぐら掴まれたシンクはガイを睨みつけた。
そして声を上げた。
「ふはははっ」
「ーー何がおかしいんだ」
「お前は僕たちと同じだ」
「さあ殴れよ! ーー最後は死を待つだけなんだからさ」
「‥っ!」
(こいつを殴っても‥何も解決しない!)
ガイは震える拳を硬く握ると、シンクを離す。
「待って!」
アリエッタは前に出た。
シンクを睨む。
しかし、前へと進む。
はるの元へ行き、治療する。
「ごめんなさい」
「私がいたら‥助けられたのに」
はるの体を確認すると、背中には細かな傷がいくつもできている。
傷を布で押さえ、包帯代わりに布を巻く。
しかし、はるの意識は戻らない。
アリエッタはまるで、自分に言い聞かせるように呟いた。
「大丈夫だよ‥」
はるの顔色は少しずつ良くなっていく。
それを見て、ガイは安堵した。
はるの側まで行くと、ガイはしゃがみこむ。
「‥ありがとう。アリエッタ」
「‥‥」
アリエッタははるの顔を見つめる。
「はる‥」
その声に返事はない。
それでも先ほどより、苦しそうではない。
「はぁ‥つまらない」
二人の様子を見ていたシンクは、そう呟く。
そして、ゆっくり踵を返した。
「まあ‥いいさ」
「仕掛けはできた」
そう呟き、シンクはその場を後にした。
