第一部「ガイと出会い、仲間たちと旅をする」
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
第十四話「ふたつの紅い髪」
廃工場を抜けた瞬間、空が暗くなり、ぽつりと冷たい雨が落ちてきた。
視界の先には、黒鉄の巨体――陸上潜水艦タルタロスが待ち構えていた。
胸の奥で、不意に“音”が響く。
——何か来る。
「気をつけて、みんな! 何か…殺気を感じる!」
はるの声に、全員が身構える。
そうだ、ここは…あの二人が初めて対峙する場所だ。
そして、彼らの目的は――イオン様。
「ルーク、前から来る!」
叫ぶと同時に、紅い髪の青年が剣を構え突進してきた。
ルークはイオンを庇うように前に出る。
「おい――やめろ!」
剣と剣がぶつかり火花が散った瞬間、はるは息を呑む。
男の顔は、ルークと瓜二つだった。
「お前は!」
紅髪の青年の眉間には険しい皺が寄っている。
「シンク! イオン様を離して!」
ルークの叫びに応えるように、別方向から緑髪の青年が姿を現す。
アニスの人形が跳びかかるが、彼は軽やかに距離を取った。
「させません!」
ジェイドの譜術が風を巻き起こす。
しかし、その術を鎌を構えた大柄な男が一閃で打ち消す。
「――目的は果たした。引き上げだ」
シンクの合図と共に、タルタロスは雨の中を一目散に去っていった。
残されたルークは、その場で立ち尽くしていた。
「俺と同じ……どういうことだ」
呟く声は雨にかき消される。
「ルーク! 大丈夫か?」
ガイが声をかけるが、返事はない。
ティアは険しい表情で小さく呟く。
「……イオン様、無事でいて。兄さんは何を考えて…」
「ひとまず…」
「こちらは陸路をたどり、近くの町――ケセドニアを目指しましょう」
「道中、六神将の手がかりも見つかると思いますし」
ジェイドが冷静に提案する。
ガイは地図を手に、ケセドニア方向を確認する。
「ケセドニアの近くにオアシスって休憩できる場所がある」
「そっちに寄ってから行こうぜ」
ガイがそう言えば、ジェイドも頷く。
⸻
一方ではるは、胸のざわつきが消えないままだった。
この世界で起きる出来事は、現実味を帯びてきた。
避けられない悲劇が、この先にある――。
それを知っているのは、私だけ。
すべて原作通りとはいかない。
でも、大筋は変わっていない。
イレギュラーは、私。
だとしたら、この先、未来を変えられるのは私しかいない…本当にそうだろうか。
今、信頼できて、力になってくれるのは――ガイ。
だから私は、決めた。
この旅で、未来を変えるために全力を尽くすと。
廃工場を抜けた瞬間、空が暗くなり、ぽつりと冷たい雨が落ちてきた。
視界の先には、黒鉄の巨体――陸上潜水艦タルタロスが待ち構えていた。
胸の奥で、不意に“音”が響く。
——何か来る。
「気をつけて、みんな! 何か…殺気を感じる!」
はるの声に、全員が身構える。
そうだ、ここは…あの二人が初めて対峙する場所だ。
そして、彼らの目的は――イオン様。
「ルーク、前から来る!」
叫ぶと同時に、紅い髪の青年が剣を構え突進してきた。
ルークはイオンを庇うように前に出る。
「おい――やめろ!」
剣と剣がぶつかり火花が散った瞬間、はるは息を呑む。
男の顔は、ルークと瓜二つだった。
「お前は!」
紅髪の青年の眉間には険しい皺が寄っている。
「シンク! イオン様を離して!」
ルークの叫びに応えるように、別方向から緑髪の青年が姿を現す。
アニスの人形が跳びかかるが、彼は軽やかに距離を取った。
「させません!」
ジェイドの譜術が風を巻き起こす。
しかし、その術を鎌を構えた大柄な男が一閃で打ち消す。
「――目的は果たした。引き上げだ」
シンクの合図と共に、タルタロスは雨の中を一目散に去っていった。
残されたルークは、その場で立ち尽くしていた。
「俺と同じ……どういうことだ」
呟く声は雨にかき消される。
「ルーク! 大丈夫か?」
ガイが声をかけるが、返事はない。
ティアは険しい表情で小さく呟く。
「……イオン様、無事でいて。兄さんは何を考えて…」
「ひとまず…」
「こちらは陸路をたどり、近くの町――ケセドニアを目指しましょう」
「道中、六神将の手がかりも見つかると思いますし」
ジェイドが冷静に提案する。
ガイは地図を手に、ケセドニア方向を確認する。
「ケセドニアの近くにオアシスって休憩できる場所がある」
「そっちに寄ってから行こうぜ」
ガイがそう言えば、ジェイドも頷く。
⸻
一方ではるは、胸のざわつきが消えないままだった。
この世界で起きる出来事は、現実味を帯びてきた。
避けられない悲劇が、この先にある――。
それを知っているのは、私だけ。
すべて原作通りとはいかない。
でも、大筋は変わっていない。
イレギュラーは、私。
だとしたら、この先、未来を変えられるのは私しかいない…本当にそうだろうか。
今、信頼できて、力になってくれるのは――ガイ。
だから私は、決めた。
この旅で、未来を変えるために全力を尽くすと。
