第一部「ガイと出会い、仲間たちと旅をする」
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第十五話「砂漠のオアシス ールークの幻聴ー」
雨が上がり、湿った風を背に一行は砂地へと足を踏み入れた。
陽が高くなるにつれ、乾いた熱が体にまとわりつく。
「そろそろ日差しも強くなってきたな。はる、きつくないか?」
隣を歩くガイが気遣うように声をかける。
「大丈夫です。…砂漠って思ったより、歩きづらいですね」
靴に入り込む砂を気にしていると、ガイが笑って「ほら」と手を差し出し、軽く支えてくれる。
その温もりに、胸が不思議と落ち着く。
やがて視界の先に緑と水面が現れた。
「着いたぞ。ここがオアシスだ」
涼しい木陰に腰を下ろすと、冷たい水が喉を潤す。
はるはその瞬間――。
また、あの“音”を感じた。
風に紛れるような、胸の奥を震わせる響き。
「また…」
小さく呟いたのを、ガイが聞き逃さなかった。
「何か気になることでも?」
「……いえ。ただ、聞き慣れない音が」
はっきり言えずに言葉を濁すと、彼は少しだけ眉を寄せた。
「無理に話さなくてもいい。でも、困ったときはちゃんと言えよ」
その穏やかな声に、はるは小さく頷いた。
その時、近くで休んでいた旅商人たちの会話が耳に入った。
「そういえば、この先で“六神将”の連中を見たって話があったな」
「へぇ、あの遺跡のあたりか?」
その言葉に、ジェイドの表情が引き締まる。
「ザオ遺跡…となると、放ってはおけませんね。昔、軍の備品があったんですよ。」
「遺跡か…また面倒な連中じゃなきゃいいけどなら。」
ガイが肩をすくめる。
はるは、胸の奥がざわつくのを感じた。
未来の出来事を知っている自分には、この先に何が待っているのか、予感があったからだ。
「‥‥いってぇ!」
「どうした、ルーク。また例の頭痛か。」
ガイはルークに駆け寄り膝をついたルークを支える。そこにアニスはルークの顔を覗き込む。
「ルーク、どうしちゃったの?」
「ーー昔、誘拐された後遺症なのか。時々、頭痛や幻聴まで聞こえるらしい。」
「大丈夫?」
「本当になんなんだよっ!」
苦しそうにうずくまるルーク。
このジリジリとした砂漠の暑さもあって、休憩後に一行は砂漠を抜けてザオ遺跡を目指すことになった。
ガイは先頭から少し遅れて、はるの横を歩き続けてくれた。
「……ガイ」
「ん?」
「もし、この先が‥分かっていたら」
不意の問いに、ガイは一瞬だけ目を見開き、そして柔らかく笑った。
「信じるさ。俺は、君の言葉ならな」
砂漠の熱よりも、胸の奥が熱くなる。
雨が上がり、湿った風を背に一行は砂地へと足を踏み入れた。
陽が高くなるにつれ、乾いた熱が体にまとわりつく。
「そろそろ日差しも強くなってきたな。はる、きつくないか?」
隣を歩くガイが気遣うように声をかける。
「大丈夫です。…砂漠って思ったより、歩きづらいですね」
靴に入り込む砂を気にしていると、ガイが笑って「ほら」と手を差し出し、軽く支えてくれる。
その温もりに、胸が不思議と落ち着く。
やがて視界の先に緑と水面が現れた。
「着いたぞ。ここがオアシスだ」
涼しい木陰に腰を下ろすと、冷たい水が喉を潤す。
はるはその瞬間――。
また、あの“音”を感じた。
風に紛れるような、胸の奥を震わせる響き。
「また…」
小さく呟いたのを、ガイが聞き逃さなかった。
「何か気になることでも?」
「……いえ。ただ、聞き慣れない音が」
はっきり言えずに言葉を濁すと、彼は少しだけ眉を寄せた。
「無理に話さなくてもいい。でも、困ったときはちゃんと言えよ」
その穏やかな声に、はるは小さく頷いた。
その時、近くで休んでいた旅商人たちの会話が耳に入った。
「そういえば、この先で“六神将”の連中を見たって話があったな」
「へぇ、あの遺跡のあたりか?」
その言葉に、ジェイドの表情が引き締まる。
「ザオ遺跡…となると、放ってはおけませんね。昔、軍の備品があったんですよ。」
「遺跡か…また面倒な連中じゃなきゃいいけどなら。」
ガイが肩をすくめる。
はるは、胸の奥がざわつくのを感じた。
未来の出来事を知っている自分には、この先に何が待っているのか、予感があったからだ。
「‥‥いってぇ!」
「どうした、ルーク。また例の頭痛か。」
ガイはルークに駆け寄り膝をついたルークを支える。そこにアニスはルークの顔を覗き込む。
「ルーク、どうしちゃったの?」
「ーー昔、誘拐された後遺症なのか。時々、頭痛や幻聴まで聞こえるらしい。」
「大丈夫?」
「本当になんなんだよっ!」
苦しそうにうずくまるルーク。
このジリジリとした砂漠の暑さもあって、休憩後に一行は砂漠を抜けてザオ遺跡を目指すことになった。
ガイは先頭から少し遅れて、はるの横を歩き続けてくれた。
「……ガイ」
「ん?」
「もし、この先が‥分かっていたら」
不意の問いに、ガイは一瞬だけ目を見開き、そして柔らかく笑った。
「信じるさ。俺は、君の言葉ならな」
砂漠の熱よりも、胸の奥が熱くなる。
