第一部「ガイと出会い、仲間たちと旅をする」
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第十二話「両国の和平を目指して、旅立つ」
朝の光が宿の窓から差し込み、通りでは市場の準備をする声が響いていた。
はるは荷物を整え、ロビーで皆と合流する。
「準備はできたか?」とガイが問いかける。
「はい。もう大丈夫です」
ルークとティアも揃い、自然と一行は出発の流れになる。
その時、バチカルからの伝令が駆け込んできた。
「至急のお知らせです! アクゼリュスから救援要請が!」
ルーク親衛隊の報告によれば、地下から溢れ出す障気で街の人々が倒れ、道も寸断されているとのこと。
場所はマルクト領だが、ここを救えば和平への道が開けるかもしれない――。
一行が情報を整理していると、ガイがはるの方を振り返った。
「はる。今回は危険が伴う。…バチカルに残るって選択肢もある」
胸がざわめく。
「…それでも、私は行きます。元の世界へ戻る手がかりがほしいし、私の力――音に関する知識も知りたいんです」
ガイはしばらく黙って見つめ、それから微笑んだ。
「そうか。じゃあ、しっかり守らないとな」
……その中に。
——まただ。
微かに混じる、あの“音”。
耳を澄ますと、胸の奥がざわめくような、優しくも不安を誘う響き。
「どうした?疲れたか?」
「いえ…ちょっと、音が…」
思わず口にしかけて、慌てて言葉を濁す。
「無理はするなよ」
ガイは歩調を合わせ、その距離の近さに胸が高鳴った。
「……ガイは、不思議なことって信じますか?」
「この世界じゃ、不思議なんて日常だぞ。俺だって…君に会ったことが、そうだしな」
からかい半分のような、でも真っ直ぐな視線に、心が揺れる。
「……そんなふうに言われたら、余計に帰る方法を探すの迷っちゃいます」
「じゃあ、しばらくは俺がそばにいてやるよ」
その言葉が、不安を優しく包み込んだ。
朝の光が宿の窓から差し込み、通りでは市場の準備をする声が響いていた。
はるは荷物を整え、ロビーで皆と合流する。
「準備はできたか?」とガイが問いかける。
「はい。もう大丈夫です」
ルークとティアも揃い、自然と一行は出発の流れになる。
その時、バチカルからの伝令が駆け込んできた。
「至急のお知らせです! アクゼリュスから救援要請が!」
ルーク親衛隊の報告によれば、地下から溢れ出す障気で街の人々が倒れ、道も寸断されているとのこと。
場所はマルクト領だが、ここを救えば和平への道が開けるかもしれない――。
一行が情報を整理していると、ガイがはるの方を振り返った。
「はる。今回は危険が伴う。…バチカルに残るって選択肢もある」
胸がざわめく。
「…それでも、私は行きます。元の世界へ戻る手がかりがほしいし、私の力――音に関する知識も知りたいんです」
ガイはしばらく黙って見つめ、それから微笑んだ。
「そうか。じゃあ、しっかり守らないとな」
……その中に。
——まただ。
微かに混じる、あの“音”。
耳を澄ますと、胸の奥がざわめくような、優しくも不安を誘う響き。
「どうした?疲れたか?」
「いえ…ちょっと、音が…」
思わず口にしかけて、慌てて言葉を濁す。
「無理はするなよ」
ガイは歩調を合わせ、その距離の近さに胸が高鳴った。
「……ガイは、不思議なことって信じますか?」
「この世界じゃ、不思議なんて日常だぞ。俺だって…君に会ったことが、そうだしな」
からかい半分のような、でも真っ直ぐな視線に、心が揺れる。
「……そんなふうに言われたら、余計に帰る方法を探すの迷っちゃいます」
「じゃあ、しばらくは俺がそばにいてやるよ」
その言葉が、不安を優しく包み込んだ。
