第一部「ガイと出会い、仲間たちと旅をする」
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第五話「静かな灯の中で、懐かしいと」
港からの帰り道、夕焼けが石畳をオレンジ色に染めていた。
ガイは先を歩きながらも、時折振り返って私の歩調に合わせてくれる。
「今日は色々あったな。……疲れてないか?」
「少しだけ。でも……楽しかったです。」
そう答えると、ガイはふっと目を細めた。
宿に戻ると、暖炉には既に火が入り、パンとスープの匂いが広がっていた。
ガイは食堂の奥の席に腰を下ろし、手で向かいの椅子を示す。
「座れよ。せっかくだから、もう少し話そう。」
グラスに注がれた水の中で氷が小さく揺れる。
「はる、昨日も思ったけど……あんたは不思議だな」
「不思議……ですか?」
「普通、初めて会った相手にここまで心を開かせるのは難しい。俺も、そういうのは得意じゃないんだが。」
その言葉に少し驚く。
画面越しで見ていた“軽やかなガイ”は、いつでも人懐っこくて、誰とでも距離を詰められると思っていたから。
「……昔、色々あったんだよ。人と距離を置く、癖がついててな。」
一瞬だけ、彼の瞳が遠くを見た気がした。
「でも、あんたは……なんだか、懐かしい感じがする。」
心臓が跳ねる。
私がこの世界を知っていることなんて、彼は知らないはずなのに。
「……ありがとうございます。」
ただそれだけ返すのが精一杯だった。
ガイは笑みを取り戻し、軽くグラスを掲げる。
「これからもよろしくな、はる」
その声は穏やかで。
もし――この人が抱える運命を変えられるなら。
そのとき、私は迷わず手を伸ばすだろう。
港からの帰り道、夕焼けが石畳をオレンジ色に染めていた。
ガイは先を歩きながらも、時折振り返って私の歩調に合わせてくれる。
「今日は色々あったな。……疲れてないか?」
「少しだけ。でも……楽しかったです。」
そう答えると、ガイはふっと目を細めた。
宿に戻ると、暖炉には既に火が入り、パンとスープの匂いが広がっていた。
ガイは食堂の奥の席に腰を下ろし、手で向かいの椅子を示す。
「座れよ。せっかくだから、もう少し話そう。」
グラスに注がれた水の中で氷が小さく揺れる。
「はる、昨日も思ったけど……あんたは不思議だな」
「不思議……ですか?」
「普通、初めて会った相手にここまで心を開かせるのは難しい。俺も、そういうのは得意じゃないんだが。」
その言葉に少し驚く。
画面越しで見ていた“軽やかなガイ”は、いつでも人懐っこくて、誰とでも距離を詰められると思っていたから。
「……昔、色々あったんだよ。人と距離を置く、癖がついててな。」
一瞬だけ、彼の瞳が遠くを見た気がした。
「でも、あんたは……なんだか、懐かしい感じがする。」
心臓が跳ねる。
私がこの世界を知っていることなんて、彼は知らないはずなのに。
「……ありがとうございます。」
ただそれだけ返すのが精一杯だった。
ガイは笑みを取り戻し、軽くグラスを掲げる。
「これからもよろしくな、はる」
その声は穏やかで。
もし――この人が抱える運命を変えられるなら。
そのとき、私は迷わず手を伸ばすだろう。
