第一部「ガイと出会い、仲間たちと旅をする」
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プロローグ
ーー私たちは、瘴気(しょうき)に溢れたアクゼリュスを助けるためキムラスカ王から命を受けた。
タルタロスから陸づたいに徒歩でアクゼリュスに向かうことになった。
この旅は、キムラスカとマルクトの平和への第一歩になると救出に向かった一行であった。
しかし、ヴァンに出会ってから
ルークは孤立していった。
「俺は親善大使だぞ!」
その発言を聞いた皆は呆れ、少しずつ心が離れていったーー。
第二十二話「未来を予測し、震える心」
アクゼリュスに向かうには、道が悪く一向は休みながら進んでいった。
(ーーあれが、デオ峠)
あの先を越えたら私は何をしたらいい。
ルークを、ヴァンを、止めるのか。
皆がルークに対して、思ってしまう気持ちは誰にでもある。
そこに、私が間に入るだけでは解決もしない。
そうーー私は、私は。
ーー気持ちが揺れていた。
「おい、はる。…… はる!」
どれくらい、そうして遠くの峠を見つめていただろう。
すぐ耳元で名前を呼ばれたような気がして、私はハッと我に返った。
「あ……えっと、ごめん。何……?」
焦点の合わない目で声の主を見上げると、そこには酷く心配そうな顔をしたガイが立っていた。
いつの間にか、ルークやティアたちは少し先の方でこれからのルートについて話し合いを始めている。
皆の輪から外れて、ぽつんと岩場に立ち尽くしていた私に、ガイだけが気づいて戻ってきてくれたみたいだった。
「何、じゃないぜ。もう三回も名前を呼んだんだ。……そんなに険しい顔して遠くを見つめて、一体何を見てたんだ?」
ガイが私の顔を覗き込んでくる。
その優しくて温かい瞳に見つめられた瞬間、私の胸の奥で、せき止められていた恐怖がドッと溢れ出しそうになった。
(言えない。あと少しで、アクゼリュスが沈むなんて。ルークが騙されて、世界が崩落に向かうなんて……!)
言ったところで、今の状況では誰も信じてくれないかもしれない。
それ以上に、歴史が歪んで、目の前にいるガイまでヴァンの計画に巻き込まれて死んでしまったら――そう思うと、全身がガタガタと震え出した。
「はる……? お前、身体が震えてるぞ。」
ガイが怪訝そうに眉をひそめ、そっと私の肩に手を置こうとしたが止まる。
「あっいやさ。……ルークのあの大使ぷりに呆れてるって訳じゃなさそうだな。……なぁ、はる。お前、アクゼリュスに行くのが、そんなに怖いのか?」
「そう。私‥」
これだけは、言える。
どうあがいても、アクゼリュスは崩落する。
そうなれば、住民を助けることも、自分たちの身にすら危険が伴う。
ーーそうマルクト軍やオラクル兵も。私たち皆が。
「‥‥ はる。」
暗い表情で泣きそうなはるを心配そうに見つめたガイは、一行が休む野営で行動を起こした。
ーー私たちは、瘴気(しょうき)に溢れたアクゼリュスを助けるためキムラスカ王から命を受けた。
タルタロスから陸づたいに徒歩でアクゼリュスに向かうことになった。
この旅は、キムラスカとマルクトの平和への第一歩になると救出に向かった一行であった。
しかし、ヴァンに出会ってから
ルークは孤立していった。
「俺は親善大使だぞ!」
その発言を聞いた皆は呆れ、少しずつ心が離れていったーー。
第二十二話「未来を予測し、震える心」
アクゼリュスに向かうには、道が悪く一向は休みながら進んでいった。
(ーーあれが、デオ峠)
あの先を越えたら私は何をしたらいい。
ルークを、ヴァンを、止めるのか。
皆がルークに対して、思ってしまう気持ちは誰にでもある。
そこに、私が間に入るだけでは解決もしない。
そうーー私は、私は。
ーー気持ちが揺れていた。
「おい、はる。…… はる!」
どれくらい、そうして遠くの峠を見つめていただろう。
すぐ耳元で名前を呼ばれたような気がして、私はハッと我に返った。
「あ……えっと、ごめん。何……?」
焦点の合わない目で声の主を見上げると、そこには酷く心配そうな顔をしたガイが立っていた。
いつの間にか、ルークやティアたちは少し先の方でこれからのルートについて話し合いを始めている。
皆の輪から外れて、ぽつんと岩場に立ち尽くしていた私に、ガイだけが気づいて戻ってきてくれたみたいだった。
「何、じゃないぜ。もう三回も名前を呼んだんだ。……そんなに険しい顔して遠くを見つめて、一体何を見てたんだ?」
ガイが私の顔を覗き込んでくる。
その優しくて温かい瞳に見つめられた瞬間、私の胸の奥で、せき止められていた恐怖がドッと溢れ出しそうになった。
(言えない。あと少しで、アクゼリュスが沈むなんて。ルークが騙されて、世界が崩落に向かうなんて……!)
言ったところで、今の状況では誰も信じてくれないかもしれない。
それ以上に、歴史が歪んで、目の前にいるガイまでヴァンの計画に巻き込まれて死んでしまったら――そう思うと、全身がガタガタと震え出した。
「はる……? お前、身体が震えてるぞ。」
ガイが怪訝そうに眉をひそめ、そっと私の肩に手を置こうとしたが止まる。
「あっいやさ。……ルークのあの大使ぷりに呆れてるって訳じゃなさそうだな。……なぁ、はる。お前、アクゼリュスに行くのが、そんなに怖いのか?」
「そう。私‥」
これだけは、言える。
どうあがいても、アクゼリュスは崩落する。
そうなれば、住民を助けることも、自分たちの身にすら危険が伴う。
ーーそうマルクト軍やオラクル兵も。私たち皆が。
「‥‥ はる。」
暗い表情で泣きそうなはるを心配そうに見つめたガイは、一行が休む野営で行動を起こした。
