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<リボ→←プレメ+ソバ>私の運命が頷いてくれない!!

「私の運命が頷いてくれない!!」
「はぁ?」

 ゲン〇ウポーズをしながら真剣な眼差しで言うリボルバーに、ソウルバーナーはつい間の抜けた声を出してしまう。
 それもその筈だ。突然、連絡が着た時は何かネットワークで緊急トラブルがあったのかと、ソウルバーナーは急いでリンクヴレインズへアクセスした。
 そして、指定された場所へ向かってみると、真剣な顔でテーブル席に座っていたリボルバーの姿があった。
 彼の瞳はとても真剣であり、これはかなり難事件なんではないかと、ソウルバーナーは息を飲んで構えていたらコレだ。

「私もようやく己の道を進む様になった」
「え、あ、そうだな」

 勝手に語り始めるリボルバーに、ソウルバーナーはとりあえず返事をする。
 これはきっと長話になる。と、ソウルバーナーは内心溜息をつきながらそう思っていると、リボルバーはグッと握り拳を作った。

「だから私は、プレイメーカーに告白した。「好きだ。共に最後まで歩んでくれないか」っと」
「うんうん」

 ようやく告白したのかぁ。と、少しだけでも進展し始めていた事に、ソウルバーナーは内心喜んだ。
ようやくプレイメーカーの気持ちが伝わったんだと。
 だが、少しずつリボルバーの眉間に皺が寄っていき、顔を歪ませていくのを気がつく。

「だが、プレイメーカーはうなづくどころか、「お前の足枷になりたくない」と言った!」
「あー」

 作った握り拳をさらに力を入れて唸り上げるリボルバーに、ソウルバーナーは納得の声をあげてしまう。
 プレイメーカーの事だ。きっと、リボルバーがようやく自分の人生を歩み始めたのもあるが、ソウルバーナーはもう一つだけ心当たりがあった。
 目の前の本人はきっと気づいてはいないだろう。

「何故だ!あれだけ、プレイメーカーは私の事を考えて説得してくれていた!それをやっと応えたらコレだ!いったい、なにが不満なんだ!」

 テーブルを叩きながら赤裸々に言うリボルバーに、(これがハノイの騎士のリーダーだと他の奴らに見られたら、確実にネタにされるんだろうな)とソウルバーナーは呑気にそう思いながら眺めていた。
 だが、リボルバーの話を聞いてソウルバーナーは疑問が浮び上がる。
 プレイメーカーはリボルバーの事が好きだという事を、ソウルバーナーは知っていたからだ。
 直接本人から聞いた訳では無いが、ずっとリボルバーをどうにかしようとしていた行動、話し方をずっと隣で見ていたソウルバーナーは何となく察していた。

(そのプレイメーカーが、リボルバーの告白を断ったってなると……やっぱり、アレが原因なのかなぁ)

 なんとなく思い当たる節を見つけたソウルバーナーは、とりあえず答えっぽいのをリボルバーへ教えようと少しだけ前乗りして指を指した。

「それって、これまでの行いが悪かったんじゃないか?」
「なん……だと……?」

 まるで自覚がないような言葉を放つリボルバーに、ソウルバーナーは少しだけイラッとした。
 だが、プレイメーカーの為だ。と、グッと押さえ込んで話を続ける。

「だって、あの頃のお前ってばプレイメーカーがどんなに声掛けても塩対応だったじゃんか」
「あの時の私は、父の意志を継がなくてはいけなくて」
「それが塩対応」

 第三者が見てもわかるくらい、リボルバーの態度はプレイメーカーを少しずつ傷つけていた。
 特にプレイメーカーの隣に並んでいたソウルバーナーは、その表情を何度も見てきた。
 リボルバーにバレない様、静かに悲しい眼差しをしているプレイメーカーの瞳を。

「お前、プレイメーカーの言葉を全部否定して、突き返してたじゃん」
「それは……そうだが……」

 ようやく思い当たる節を見つけたのか、弱々しく返事をするリボルバーにソウルバーナーは両腕を組みながら溜息をつく。

「それで今になって告白されたらなぁ。俺だったら嫌だな」
「うっ……」
「しかもあんだけプレイメーカーが説得していたのに否定して、そっから突然の告白?ツンデレにもほどがあんだろ」
「お前は私のライフをマイナスにしたいのか!」
「自業自得」

 これまでの行いが悪い。と、最後に同じ事を言った後、ソウルバーナーはもう一つ、プレイメーカーがどうして断っているかの理由を述べようと口を開く。

「それに、プレイメーカーはAiの件もある」

 ソウルバーナーから放たれた言葉に、リボルバーはピクッと肩を揺らした。
 Ai。最後にプレイメーカーと戦い、そして消えてしまった。
 全ては遊作の未来を守る為だった。と、帰って来たプレイメーカーから聞かされた時は、ソウルバーナーは涙を溢したのを覚えている。
 それは、自分と不霊夢との別れとはまた違う。
 自分の手で大切な相棒の命を絶たせた。
 それがどんなに悲しくて、苦しいくて、辛かったか。

「俺だって不霊夢と別れた時のショックはでかかったしな」

 自分の心が半分失ったかのような感覚。
 自分は、この手で不霊夢を守れなかった。
 プレイメーカーは、その手でAiを死なせてしまった。
 傷を負った心は、そう簡単には癒されることはない。

「だから、プレイメーカーの心はそう簡単に開く可能性は低いと思うぜ」
「だが、それでも私は……」

 プレイメーカーの背後には、Aiの存在がある。
 二人の繋がりを入ることは難しいのはリボルバーも理解はしており、強く右手を握り締めて、歯を食い縛る。
 それでも彼の隣に立ちたい気持ちもあった。
 それを理解しているソウルバーナーは、どうにかプレイメーカーの傷を癒してもらう為にも、リボルバーには動いてもらおうと考えていた。

「長期戦になるけど、地道に頑張るしかなくね?」
「長期戦か……」

 焦ってしまえば、かえってプレイメーカーの心を傷つけてしまう可能性も考えたリボルバーは軽く息を吐いた。
 そうならない為にも地道にいくしかない。と、リボルバーは覚悟を決める。
その気持ちが伝わったのか、ソウルバーナーは親指を立てて笑った。

「ま、玉砕された時は、やけ食いとか付き合ってやるぜ!」
「フラれる前提で話を進めるな!」

 逆にフラれない自信があるのか。と、ソウルバーナーは、リボルバーの自信に若干引きそうにもなった。
 前々からプレイメーカーから聞いてはいたが、プレイメーカーの事を好敵手として認め、運命の囚人とまで言っている分、執着心が強いのも凄いとも思った。

(行動が一歩間違えたらストーカーなんだけどな)

 ソウルバーナーは空笑いしていると、リボルバーは画面をいくつか表示させて操作をする。

「とりあえず、プレイメーカーと話が出来ればいいんだが……」
「あ、確か今はAi探しで、また居場所特定出来なくなってるんだよな」

 プレイメーカーが一度帰ってきた後、すぐに「Aiを探しに行く」と旅立ってしまい、また音信不通状態になってしまった。
 さらに追跡されないようにしているのか、カメラには全然記録が残っておらず、うまく姿を消していた。

「なんなら、メールでも送ってみればいいんじゃんか」
「メールは送っているが、未だに返信がこない状態だ」
「oh……」

 これはますますダメな方角へと向かって行ってるんではないか。と、ソウルバーナーはそう思ってしまう。
 だが、そこで諦めたら駄目だと考え直し、ソウルバーナーも画面を開く。

「試しに俺も送ってみるか」

 そう言って軽く挨拶感覚な内容でメールを打ち込み、送信ボタンを押した。
 あとは返事を待つだけだと画面を閉じようとしたが、すぐに「ピロンッ!」と着信音が鳴り響く。
 ソウルバーナーは誰からの連絡だろうかと、宛先人の名前を見た瞬間、表情は一気に苦い顔へと変えていった。
 そんな表情を見たリボルバーは軽く首を傾げる。

「どうした」
「なぁ、やっぱりお前、嫌われてるんじゃね?」

 そう言い、ソウルバーナーは表示している画面をリボルバーへ見せる。
 それを見たリボルバーは、宛先の名前に目がこれでもかと見開いていった。
 肩を震わせるリボルバーは、キッ!とソウルバーナーを睨みつきそして手を伸ばしてソウルバーナーの襟に掴み掛かる。

「何故だ!何故、お前には返信がくるんだ!あれか、私に内緒で実はやり取りしているのか!そうなんだな!」
「そんなわけねーだろ!落ち着けって!どんだけ必死なんだよお前!」

 襟を掴んで持ち上げるリボルバーに、なんとか落ち着かせようとソウルバーナーは否定の声をあげる。
 それが伝わったのか、掴まれていた手を離してもらえた。

「ほら、もしかしたら気がついてない可能性も「ほぼ毎日メールを送っている」
「ストーカーか!!」

 ストーカー一歩手前かと思っていたが、ガッツリ進んでしまっている事に、ソウルバーナーはツッコミを入れてしまう。
 頭が痛い。と言いたそうな仕草をするソウルバーナーは、ビシッと人差し指をリボルバーへ向けた。

「とりあえず、お前は毎日メールすんな。財前から頼まれている仕事をしろ」
「だが!」
「いいから仕事しろ!」

 リボルバーの背中を叩き、無理矢理にでも移動させたソウルバーナーは両腕を組んだ。

「まったく、なんであんな風になっちまったんだろうな」

 それは平和になったからこそ、少しずつ彼が変化していっているんだと、ソウルバーナーは分かっている。
 だが、こんなにもキャラが変わってしまうものなのか。と、ソウルバーナーは深く溜息をついた。

「とりあえず、プレイメーカーから送られた地図へ向かうか」

 メッセージと一緒に添付されていた地図を開き、ソウルバーナーはまた溜息をつく。

「あのリボルバーが気づかないなんて。どんだけ、情緒不安定だったんだよ」

 むしろ、そんだけプレイメーカーからの連絡が別の奴に来た事がショックだったんだろうなと、思いながらソウルバーナーは地図に記されている所へ向かおうと動いた。

 ◇◇◇

 Dボードで移動していたソウルバーナーは、記されていた場所へと到着した。
 そして、足を地面へと着地させてまわりを見渡すと、久しぶりに見る背中をみつけてる。
 相手もソウルバーナーの気配を感じたのか、後ろへと振り返った後、嬉しそうな笑みを浮かべながら口を開く。

「久しぶりだな、ソウルバーナー」
「おう、久しぶりだなプレイメーカー」

 軽く手を振りながら挨拶をしたソウルバーナーは、プレイメーカーの元へ近づいていく。
 そして、メールの本題へ入ろうと腰に手を当てながらソウルバーナーは問い掛けた。

「んで、あんな小細工してまで俺と話したいってなんだよ?」
「その、だな……リボルバーについてなんだが」

 今日はやけに相手の事についての相談が来るな。と、ソウルバーナーはそう思っていると、プレイメーカーはある画面を表示させ手見せる。

「このメール件数を、どうしたらいいんだろうか」
「oh……」

 デジャブな感覚で、ソウルバーナーはつい似たコメントを返してしまった。
 プレイメーカーから画面を見せてもらうと、ずらりとリボルバーの名前が並んでいる。
 下へスライドしてもスライドしてもリボルバーの名前。

(アイツ、実は仕事をかなりサボってるんじゃないのか)

 ソウルバーナーはそう思いながら、口角をひきつらせて苦笑いをするしかなかった。
 プレイメーカーの相談は、この迷惑(?)メールをどうにかしたいのか。と、思いながらソウルバーナーは視線をプレイメーカーへと向ける。
 目線が合ったプレイメーカーは、困った表情で苦笑いをする。

「友として気にかけてくれるのは嬉しいが、これだと変に勘違いしそうで……」
「はっ?」

 予想外のコメントに、ソウルバーナーはつい間の抜けた声を出してしまう。
 それは無理もない。プレイメーカーは、先程「友として」と言った。
 こないだリボルバーに告白された筈なのに。
 つまりプレイメーカーの中では、リボルバーの事を「友人」というポジションになっている事だ。
 それを理解したソウルバーナーは、念の為に聞いてみようと問い掛ける。

「プレイメーカー。こないだリボルバーに告白されたんだろ?」
「なんの事だ?」

 首を傾げてそう返すプレイメーカーに、話しがずれていっている事にソウルバーナーは「?」を飛ばす事しか出来なかった。
 まさか、リボルバーは告白を妄想でやったのではないか。と。
 少し不安になりながらもソウルバーナーは、思い出してもらおうと若干必死になる。

「ほら、リボルバーと再会した時、なにか言われたんだろ?」

 そう言ってやるとプレイメーカーは分かったのか、「あぁ」と声を出した後に両腕を組む。

「あれはリボルバーの罪悪感からの言葉だと思って断ったが」
(思いっきり勘違いしている!)

 予想していたが、まさか本当に勘違いしている事に、ソウルバーナーは少しだけリボルバーが哀れに見えた。
 いや、原因はリボルバーの対応だと分かっている。
 分かっていても、プレイメーカーだってリボルバーの事が好きなのは察していた。
 念の為、確認を取ってみようとソウルバーナーは問い掛けてみる。

「えっと、ちなみにプレイメーカーは、リボルバーの事をどう思ってんだ?」
「どうと言われると……」

 口元に指を当て、少しだけ考え込んだプレイメーカーは顔を上げて軽く頷いた。

「そうだな……アイツは俺を助けてくれた恩人でもあって、幸せになってほしい存在だな」

 仲間としてはもっともな解答を出すプレイメーカーに、ソウルバーナーは内心溜息をつく。
 うまく隠していると思っているのか、微かにプレイメーカーの手は震えているのを見逃してはいなかった。
 少しだけ意地悪しようと、ソウルバーナーは目を光らせて見つめる。

「それに恋愛要素はないわけ?」
「っ!」

 ソウルバーナーの問い掛けに、プレイメーカーの瞳は大きく見開く。
 図星を突かれ、変に隠さない方はいいと判断したのか、プレイメーカーは首を横に振った。

「それは、駄目だ。俺がリボルバーの事を恋愛対象として見てはいけない」
「なんで?」
「アイツは罪を背負いたい気持ちが強い。父親の罪から荷を下ろした次は、俺との関係の罪を背負い込んでしまうんではないかと思っている」

 確かにリボルバーの性格上、一度決めたらやり遂げようとする頑固な部分がある事はソウルバーナーも理解している。
 その頑固な性格に、どれだけプレイメーカーが苦労していたかも知っている。
 ソウルバーナーはプレイメーカーを見つめていると、プレイメーカーは少しだけ口角を上げて苦笑いを見せた。

「そんなアイツの足枷になるのは、俺は辛い……」

 切ない表情でそう言い、どう見ても片想いで終わらせようとしているプレイメーカーの意思に、ソウルバーナーは頭を抱えそうになった。

(ほーれみろ!あんな拒絶方をしていた原因で、プレイメーカーの思考がややこしくなってんじゃんか!あのバカ、本当に一発殴ってやろうか!むしろデータストームに突き落としてやろうか!)

 今すぐにでも唸りを上げて両手で髪を掻き回したいと、思っているソウルバーナーだった。
だが、少しでもいい。プレイメーカーのフォローに入ろうと、試行錯誤でソウルバーナーはある事を思い出し、それを話そうとする。

「で、でもさ。そういう可能性も低いんじゃないかな?」
「何故だ?」

 ソウルバーナーの言葉に、プレイメーカーは少しだけ目を細めて睨みつく。
 若干怒っているのが伝わってきたソウルバーナーは、少しだけ冷や汗かきながらも、人差し指を立てて説明をする。

「だって、一応リボルバーは俺との約束であの事件を忘れないっていう罪を背負ってるし……なっ?」

 最後の最後で弱々しくそう言うと、プレイメーカーは「そうか」と納得した様な言葉を出していた。
 これでプレイメーカーは少しでも恋愛へ一歩進む!とソウルバーナーは、何故リボルバーの為にこんな事をしているんだろうかと思いながらも心の内ではガッツポーズしていた。
 あとはプレイメーカーとリボルバーが会って話せばまるっと解決すると、考えているとプレイメーカーの様子がおかしい事に気がつく。
 肩を震わせ、さらに絶望の淵に落とされたかのように、顔色がみるみると青ざめていく。

「えっ、どうしたんだよプレイメーカー?」
「さらに罪を背負わせようとしてるのか俺は……」

 まさか斜め上の思考へいくとは思っていなかったソウルバーナーは、これがコメディだったらズッコケていると思った。

(違うって!そうじゃないんだよプレイメーカー!)

 どう説明をするべきなのか、ソウルバーナーは内心焦りながら誤解を解こうとする。
だが、プレイメーカーは何かを決めたのか、軽く頷いて自身の前に手をスライドし画面を表示させていた。

「とりあえず、俺はAiを探すのに専念しようと思う」
「はぁっ!?」

 予想外な展開へ進んでいる事に、完全にプレイメーカーも暴走し始めている。
 このまま早とちりさせる訳にはいかないと、ソウルバーナーは止めに入ろうとした。
だが、既に何処かへ転送するようにプログラムが終わったのか、プレイメーカーの足元のまわりに光の円が現れた。

「しばらく連絡が取れなくなる」
「えっ!ちょっ!」
「だが大丈夫だ、安心してほしい」

 どこに安心要素があるんだよ!と、ソウルバーナーはツッコミを入れたかったが、ここで逃すわけにはいかないと手を伸ばす。

「いや、待ってプレイメーカー!!」

 この手を掴まないと、きっとしばらくは確実に会えなくなると、ソウルバーナーは手を伸ばしてプレイメーカーの手を掴もうとしたがすでに遅し。
 プレイメーカーは何処かへと転送されていき、掴もうとした手は空気を切って空振りをしたのであった。

 ◇◇◇

「結論から言う。全部お前が悪い!このスットコドッコイ!」
「来て早々に何故文句を言うんだ貴様は!」

 半分以上は八つ当たりでリボルバーがいる基地へ来たソウルバーナーは指差してそう言った。
 来て早々にそう言われて状況が飲み込められないリボルバーにとっては、怒鳴り返すことしか出来なかった。
 少しだけ暴言してスッキリしたのか、ソウルバーナーはつい先程の事をリボルバーにも話そうと両腕を組んだ。

「プレイメーカーに会ってきた」
「なんだと!」

 プレイメーカーという名前に、リボルバーはガタッと椅子から立ち上がり、ソウルバーナーの所へと駆け寄った。
 そして、ソウルバーナーの両肩へ掴み掛かり、今にも人一人殺せるような殺気立った目で睨みついた。

「貴様!私には仕事しろと言いながら、プレイメーカーに会ったのか!」
「呼ばれたからな!お前じゃなくて俺をな!」

 はんっ!と鼻で笑いながらそう言うと、かなりショックだったのか、リボルバーは掴んでいた手を離し、後ろへと下がっていく。
 少しだけ顔色も悪くなっており、これは重傷だな。と、ソウルバーナーはそう思いながら、本題に入ろうと話を続ける。

「プレイメーカー、お前の告白を本気の言葉じゃないって思っていたぞ」
「何故だ!」
「お前の性格上、なんでも背負い込んじまうだろ」

 「それが原因」と言うと、リボルバーはこれまでの事を思い出していき、思い当たる部分に納得してしまう。
 ソウルバーナーは深く溜息をしながら、両腕を組んで会話していた時のプレイメーカーの表情を思い出す。

「ありゃ、プレイメーカーの心変えさせるの難しいぞ」
「そんなにも深刻な状態なのか」
「心変わりさせるには、奇跡が起きないくらいのレベルだな」

 あとは世界の天変地異が起きない限り。と言いたかったが、これ以上、変にダメージを与えるのもよくないなと判断した。
 むしろ、先程のプレイメーカーの様に変な暴走をされても困ると、ソウルバーナーは励まそうと組んでいる片手を上げて手を振った。

「とりあえず、頑張ってアプローチするしかなくね?」
「アプローチしろと言われても、何をすればいいんだ」

 まさか意見を聞いてくるとは思ってもなかったソウルバーナーは、少し目を開いて驚いた表情をした。
 一人では無理だと考えたのか、それとも他人の意見を参考しようとしているのか。
 それでも、あのリボルバーが意見を聞いてきたのは意外であり、それほどプレイメーカーの事は好きなのかと伝わった。

「Aiの捜索を手伝うなり、プレイメーカーを気にかけてやったり、色々とやってあげる事があるだろ」
「なるほど」

 素直にソウルバーナーの意見を聞き、頷いているリボルバーに、珍しいものを見ている気分にもなった。

「あとは優しくしたりとか」
「私はいつも優しくしているつもりだが」
「どの口でほざいてるんだ、その顔ぶん殴るぞ」

 右手で拳を作り、いつでも殴れる体制にしたソウルバーナーは、すわった目でリボルバーを睨んだ。

「お前、敵と戦っていた時のプレイメーカーへの対応忘れている訳じゃねーだろーな?」
「忘れてはいない!」

 コキコキと指の関節を鳴らすソウルバーナーに、リボルバーは強く頷いてそう言った。
 あれで殴られたら、フラッシュバックの痛みもえげつないものだろうと、リボルバーはゾゾゾッ!と背筋から寒気が走った。
 リボルバーの言葉を聞いて、作っていた握り拳を解いたソウルバーナーは、今後についての話を続けようと考える。

「あとはプレイメーカーの居場所だよな。また、何処に行ったのか行方が分からなくなっちまったし」
「それは抜かりない」

 勝ち誇った笑みを作るリボルバーに、どうしてそんなに自信満々なのかソウルバーナーはわからなかった。
 ただ、なにやら嫌な予感はし、ソウルバーナーの勘は見事に当たってしまう。

「先程、プレイメーカーへメールを送ったが。そのメールには探知機のウイルスを入れている」
「また財前の仕事をほっぽいて、そんな事をしていたのか!」
「サボってはいない!ちゃんと仕事しながら送った!」

 それはサボったと同じだと言い返したかったが、「探知機のウイルス」という単語に、ソウルバーナーは顔を青く染まっていく。

(いやいや、まさか、いくらなんでも……!)

 確かに相手は元敵であり、自分よりも情報収集やハッキングは上なのは分かっている。
 それでも、ソウルバーナーは流石にそこまでするわけないと願いたい気持ちもあったが、どう考えてもありえそうという気持ちの方が強く出てしまう。

「一応、聞くけど……探知機ってどういう意味だ?」

 恐る恐るソウルバーナーは問い掛けてみると、リボルバーは探知機の画面を表示させ、説明を続けていく。

「ココに赤い点滅があるのが見えるか?」
「あぁ、見えるな」

 確かに、表示された画面の地図には一つ点滅しているのがあり、これがきっとプレイメーカーがいる所なのだろう。
 ソウルバーナーはその点滅しているのを眺めた後、視線をリボルバーへと変えると、リボルバーは悪の親玉の様な笑みを溢していた。

「その信号が出ているという事は、プレイメーカーはちゃんと私のメールを開いているという事になる!」

 「無視はされていなかった!」と誇らしげにそう言うリボルバーに、なんとも哀れな気持ちにさせられる感覚がソウルバーナーの心へ襲い掛かった。

「これでプレイメーカーの居場所も瞬時にわかる!逃がすつもりはない!」

 完全にキャラがおかしくなっているのをツッコミしたかったが、ソウルバーナーはむしろもう一つの方が強く出てきてしまい、力強く右手に拳を作る。
 言いたい事は沢山ある。だが、先にコレだけは言わせてほしいのと、これだけは我慢できずに腹の奥底から声を出す。

「ストーカーか!いや、もう立派なストーカーだよお前!そんな奴にプレイメーカーと恋仲にさせる訳ねーだろ!」

 ソウルバーナーの盛大なツッコミと右ストレートパンチが、見事にリボルバーの顔面へとダイレクトアタックに成功したのであった。


つづく…?


2020/12/13
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