リンクヴレインズにログインしたら、何故か犬になっていた<ソウルバーナー編>
リンクヴレインズにログインしたら、何故かソウルバーナーは犬になっていた▼
『説明雑いな!』
目の前に出されている説明画面に向けてツッコミを入れたソウルバーナーは、鏡に映っている己の姿を見て頭を抱えた。
本来ない三角形の耳が二つ頭の上にあり、そして身体も顔も人ではなく犬である事に、完璧に犬化しているんだと思い知らされる。
『どうするんだよ!ログインしたら不霊夢とはぐれるし!デュエルディスクもないから連絡も取れないし!』
そしてどんなに言葉を発しても、ずっと「キャンキャン!」と吠えており、きっと人に話しかけても伝わらない事をソウルバーナーは理解した。
一体、何故こんな事になったのか。変なウイルスでも引っ掛かったのか。それを知りたくても、機械音痴でプログラム関連には疎いソウルバーナーは何も分からず慌てる事しか出来なかった。
『落ち着け、落ち着くんだ穂村尊。そうだ、慌てるから駄目なんだ。ほら、この尻尾を追いかけておけばおのずと落ち着いて……いくわけないだろ!』
フリフリと揺れている尻尾を追いかけ、グルグルと回っていたソウルバーナーは我に返って一人ツッコミをし、ますます犬っぽい行動を自然とやっている事に頭を痛めた。
『本当にどうすればいいんだよ!このまま俺は、ずっと犬のままで、誰にも見つけてくれないままリンクヴレインズに居なくちゃいけないのかよ!』
そう思うとだんだん悲しくなっていき、自然と「キューンキューン」と鼻で鳴いていた。
鳴いてもきっと誰も気がつかないだろうと思っていると、ふわっといい香りが嗅覚を刺激する。
「どうした」
明るかった場所が急に暗くなったのと、聞き覚えのある声にソウルバーナーは顔を上げると、そこにはプレイメーカーの姿があった。
『プレイメーカー!』
ガバッと立ち上がったソウルバーナーは尻尾を振りながらプレイメーカーの元へと駆け寄り、立ち上がってプレイメーカーの足に前足を乗っけてぴょんぴょんと跳ねる。
『プレイメーカー!俺だ!ソウルバーナーだ!』
必死に声を掛けてもソウルバーナーの口からは「キャンキャン!」しか鳴けず、それでもこうして仲間に会えた事に喜びを感じていた。
一方、プレイメーカーの方では声を掛けた途端に突っ込んできた子犬にどう対処すればいいのか困っていた。
そして、必死に尻尾を左右に振って鳴き続けているのが可愛く感じ、膝を折って地面へしゃがんだプレイメーカーは両手を伸ばしてソウルバーナーの両頬に触れる。
「落ち着け。そんなに吠えたらまわりに迷惑がかかる」
『わっ!わっ!』
まさかプレイメーカーに撫でられるなんて思ってもなかったソウルバーナーは、心の奥底から喜びを感じた。
あのプレイメーカーに撫でられている。しかも笑顔を向けながら。
こんなレア度の高いイベントが発生するなんて思わなかったソウルバーナーはますます嬉しく感じて尻尾を振った。
「すぐに吠えるのを止めるなんて、いい子だな」
『プレイメーカーに褒められた!』
ますます嬉しく感じたソウルバーナーは、もっと褒めてもらいたい一心でプレイメーカーの手の平にグリグリと頭を擦りつける。
頭から感じるプレイメーカーの体温に、ソウルバーナーは『犬になってよかった』と、先ほどまでの慌てっぷりは何処に行ったのか、きっと不霊夢が近くに居たら呆れられているだろうと思いながらも、それでも喜びに満ち溢れていた。
「お前、よく見たらソウルバーナーに似ているな」
ソウルバーナーの特徴に似ていると思ったプレイメーカーは顔を近づかせ、じっとソウルバーナーを見つめる。
『顔ちかっ!わっ、プレイメーカーの目、すごく綺麗だ!』
視界一杯になるほどの綺麗なエメラルドグリーンの瞳に、ソウルバーナーはその瞳に見惚れていた。
現実でも思っていたが、遊作の瞳もプレイメーカーの瞳もとても綺麗で、その瞳を遠くで眺めていたのが間近にある事にソウルバーナーは目を輝かせて眺めていた。
「アイツのファンが、お前を着せ替えたのか?」
『やっぱ、俺だと気づかないんだな』
確かにログインしたら犬になっていただなんて、誰もが信じられにくい事だとソウルバーナーはそう思っていると、プレイメーカーの顔が離れていった。
「お前、飼い主は近くに居ないのか」
『飼い主いる訳ないだろ』
「キャン!」と返答されたプレイメーカーは軽く頷く。
「そうか。なら、お前を迷子センターに連れて行かないといけないな」
『わっ!抱っこ!俺、プレイメーカーに抱っこされてる!』
ひょいっと持ち上げたれ、胸元へと抱っこされたソウルバーナーは前足がプレイメーカーの胸に当たる。
男の胸板でも、プレイメーカーへ密かな想いを寄せていたソウルバーナーにとっては、形はどうであれ想い人と間近でいられる事に嬉しさを感じていた。
『どうしよう、どうしよう。俺、プレイメーカーに抱っこされてる。しかもこんなに間近で顔が見えて、しかもすごくいい香りがする』
こんな経験、絶対に人型じゃ出来ない事だ。と、ソウルバーナーは見上げながらプレイメーカーの顔を眺めていると、その視線にプレイメーカーは気がついたのかソウルバーナーの方へと視線を向ける。
「どうした?」
『あぁ、やっぱり好きだ。好き好き、プレイメーカー』
前足にグッと力を入れて少し顔を上げ、プレイメーカーの口元にぺろりと舌で舐め上げる。
「っ!ちょっと、まっ!」
何度も舐めてくる事にプレイメーカーはくすぐったく感じ、軽く笑いながら少し離そうと顔を動かしても、腕の中にいる子犬は必死に舐め続けようとしていた。
『可愛い、プレイメーカー、可愛い、もっと舐めたい』
滅多に見れないプレイメーカーの笑い声と表情に、ソウルバーナーはもっと見てみたいという一心で舐め続けていく。
そして、ぼふんっと煙が立ち上がり、プレイメーカーの視界は真っ白へとなっていく。
「わっ!」
そして、急にズシッと抱っこしていた子犬が重くなり、バランスを崩したプレイメーカーは背中を地面へと倒れ込む。
一体何が起きたのか、背中から少し痛むのを耐えながら見上げると、そこには探していたソウルバーナーの姿があった。
「ソウルバーナー?」
「プレイメーカー……」
頬を少し赤く染め上げ、ギラギラした視線で見下ろしているソウルバーナーを眺めていたプレイメーカーは理解する。
さっきまで抱っこしていた子犬がソウルバーナーだったという事に。
「まさか今の子犬、お前だっ……んんんっ!?」
言っている途中でソウルバーナーにキスで塞がれ、プレイメーカーは驚いた表情をした。
視界一杯になるソウルバーナーの顔。唇から感じる柔らかい感触と熱に、プレイメーカーは顔を横に振って逃げようとするが、それを許さないと言うかの様に、ソウルバーナーに唇を軽く甘噛みされる。
「んっ、んん、ふっ……あっ」
はむはむと甘噛みされたり、舌で唇を舐められたりと、長く続くキスにいつこの行為が終わるのか、プレイメーカーはゾクゾクとくる快感に必死に耐え続けていた。
そして、唇がふやけてしまうのではないかと思ったタイミングで唇が離れ、キラキラと透明な糸が自分の唇とソウルバーナーの唇へと伸びてぷつんと切れたのを眺める。
「はぁ、はぁ、はぁ……」
「あれ?俺、いつの間に元に戻って?」
ようやく気がついたソウルバーナーに、息を上げていたプレイメーカーはソウルバナーの胸元に手を当てて突き飛ばした。
「し、しばらく俺に近づくな!」
それだけ言い残したプレイメーカーはログアウトし、一人残されたソウルバーナーはさぁっと顔色が真っ青へと変わっていく。
「やばい……俺、完全にへました」
完全に嫌われたと思ったソウルバーナーはこれから先どうすればいいのか、新たな悩みが増えて頭を抱えた。
そしてしばらくの間、リアルでもネットでもプレイメーカーに避けられていたソウルバーナーは完全に再起不能までにへこんでいった結果。
何故かまたリンクヴレインズにログインしたら、ソウルバーナーは犬になっていた。
『だからなんでだよ!』
ソウルバーナーの怒涛なツッコミは遠吠えへと響き渡っていった。
はたしてソウルバーナーは再び元の姿へ戻れるのか。
そして、プレイメーカーとの溝を埋めていく事は出来るのだろうか。
それは神のみぞ知る。
リボルバー編へつづく!
『説明雑いな!』
目の前に出されている説明画面に向けてツッコミを入れたソウルバーナーは、鏡に映っている己の姿を見て頭を抱えた。
本来ない三角形の耳が二つ頭の上にあり、そして身体も顔も人ではなく犬である事に、完璧に犬化しているんだと思い知らされる。
『どうするんだよ!ログインしたら不霊夢とはぐれるし!デュエルディスクもないから連絡も取れないし!』
そしてどんなに言葉を発しても、ずっと「キャンキャン!」と吠えており、きっと人に話しかけても伝わらない事をソウルバーナーは理解した。
一体、何故こんな事になったのか。変なウイルスでも引っ掛かったのか。それを知りたくても、機械音痴でプログラム関連には疎いソウルバーナーは何も分からず慌てる事しか出来なかった。
『落ち着け、落ち着くんだ穂村尊。そうだ、慌てるから駄目なんだ。ほら、この尻尾を追いかけておけばおのずと落ち着いて……いくわけないだろ!』
フリフリと揺れている尻尾を追いかけ、グルグルと回っていたソウルバーナーは我に返って一人ツッコミをし、ますます犬っぽい行動を自然とやっている事に頭を痛めた。
『本当にどうすればいいんだよ!このまま俺は、ずっと犬のままで、誰にも見つけてくれないままリンクヴレインズに居なくちゃいけないのかよ!』
そう思うとだんだん悲しくなっていき、自然と「キューンキューン」と鼻で鳴いていた。
鳴いてもきっと誰も気がつかないだろうと思っていると、ふわっといい香りが嗅覚を刺激する。
「どうした」
明るかった場所が急に暗くなったのと、聞き覚えのある声にソウルバーナーは顔を上げると、そこにはプレイメーカーの姿があった。
『プレイメーカー!』
ガバッと立ち上がったソウルバーナーは尻尾を振りながらプレイメーカーの元へと駆け寄り、立ち上がってプレイメーカーの足に前足を乗っけてぴょんぴょんと跳ねる。
『プレイメーカー!俺だ!ソウルバーナーだ!』
必死に声を掛けてもソウルバーナーの口からは「キャンキャン!」しか鳴けず、それでもこうして仲間に会えた事に喜びを感じていた。
一方、プレイメーカーの方では声を掛けた途端に突っ込んできた子犬にどう対処すればいいのか困っていた。
そして、必死に尻尾を左右に振って鳴き続けているのが可愛く感じ、膝を折って地面へしゃがんだプレイメーカーは両手を伸ばしてソウルバーナーの両頬に触れる。
「落ち着け。そんなに吠えたらまわりに迷惑がかかる」
『わっ!わっ!』
まさかプレイメーカーに撫でられるなんて思ってもなかったソウルバーナーは、心の奥底から喜びを感じた。
あのプレイメーカーに撫でられている。しかも笑顔を向けながら。
こんなレア度の高いイベントが発生するなんて思わなかったソウルバーナーはますます嬉しく感じて尻尾を振った。
「すぐに吠えるのを止めるなんて、いい子だな」
『プレイメーカーに褒められた!』
ますます嬉しく感じたソウルバーナーは、もっと褒めてもらいたい一心でプレイメーカーの手の平にグリグリと頭を擦りつける。
頭から感じるプレイメーカーの体温に、ソウルバーナーは『犬になってよかった』と、先ほどまでの慌てっぷりは何処に行ったのか、きっと不霊夢が近くに居たら呆れられているだろうと思いながらも、それでも喜びに満ち溢れていた。
「お前、よく見たらソウルバーナーに似ているな」
ソウルバーナーの特徴に似ていると思ったプレイメーカーは顔を近づかせ、じっとソウルバーナーを見つめる。
『顔ちかっ!わっ、プレイメーカーの目、すごく綺麗だ!』
視界一杯になるほどの綺麗なエメラルドグリーンの瞳に、ソウルバーナーはその瞳に見惚れていた。
現実でも思っていたが、遊作の瞳もプレイメーカーの瞳もとても綺麗で、その瞳を遠くで眺めていたのが間近にある事にソウルバーナーは目を輝かせて眺めていた。
「アイツのファンが、お前を着せ替えたのか?」
『やっぱ、俺だと気づかないんだな』
確かにログインしたら犬になっていただなんて、誰もが信じられにくい事だとソウルバーナーはそう思っていると、プレイメーカーの顔が離れていった。
「お前、飼い主は近くに居ないのか」
『飼い主いる訳ないだろ』
「キャン!」と返答されたプレイメーカーは軽く頷く。
「そうか。なら、お前を迷子センターに連れて行かないといけないな」
『わっ!抱っこ!俺、プレイメーカーに抱っこされてる!』
ひょいっと持ち上げたれ、胸元へと抱っこされたソウルバーナーは前足がプレイメーカーの胸に当たる。
男の胸板でも、プレイメーカーへ密かな想いを寄せていたソウルバーナーにとっては、形はどうであれ想い人と間近でいられる事に嬉しさを感じていた。
『どうしよう、どうしよう。俺、プレイメーカーに抱っこされてる。しかもこんなに間近で顔が見えて、しかもすごくいい香りがする』
こんな経験、絶対に人型じゃ出来ない事だ。と、ソウルバーナーは見上げながらプレイメーカーの顔を眺めていると、その視線にプレイメーカーは気がついたのかソウルバーナーの方へと視線を向ける。
「どうした?」
『あぁ、やっぱり好きだ。好き好き、プレイメーカー』
前足にグッと力を入れて少し顔を上げ、プレイメーカーの口元にぺろりと舌で舐め上げる。
「っ!ちょっと、まっ!」
何度も舐めてくる事にプレイメーカーはくすぐったく感じ、軽く笑いながら少し離そうと顔を動かしても、腕の中にいる子犬は必死に舐め続けようとしていた。
『可愛い、プレイメーカー、可愛い、もっと舐めたい』
滅多に見れないプレイメーカーの笑い声と表情に、ソウルバーナーはもっと見てみたいという一心で舐め続けていく。
そして、ぼふんっと煙が立ち上がり、プレイメーカーの視界は真っ白へとなっていく。
「わっ!」
そして、急にズシッと抱っこしていた子犬が重くなり、バランスを崩したプレイメーカーは背中を地面へと倒れ込む。
一体何が起きたのか、背中から少し痛むのを耐えながら見上げると、そこには探していたソウルバーナーの姿があった。
「ソウルバーナー?」
「プレイメーカー……」
頬を少し赤く染め上げ、ギラギラした視線で見下ろしているソウルバーナーを眺めていたプレイメーカーは理解する。
さっきまで抱っこしていた子犬がソウルバーナーだったという事に。
「まさか今の子犬、お前だっ……んんんっ!?」
言っている途中でソウルバーナーにキスで塞がれ、プレイメーカーは驚いた表情をした。
視界一杯になるソウルバーナーの顔。唇から感じる柔らかい感触と熱に、プレイメーカーは顔を横に振って逃げようとするが、それを許さないと言うかの様に、ソウルバーナーに唇を軽く甘噛みされる。
「んっ、んん、ふっ……あっ」
はむはむと甘噛みされたり、舌で唇を舐められたりと、長く続くキスにいつこの行為が終わるのか、プレイメーカーはゾクゾクとくる快感に必死に耐え続けていた。
そして、唇がふやけてしまうのではないかと思ったタイミングで唇が離れ、キラキラと透明な糸が自分の唇とソウルバーナーの唇へと伸びてぷつんと切れたのを眺める。
「はぁ、はぁ、はぁ……」
「あれ?俺、いつの間に元に戻って?」
ようやく気がついたソウルバーナーに、息を上げていたプレイメーカーはソウルバナーの胸元に手を当てて突き飛ばした。
「し、しばらく俺に近づくな!」
それだけ言い残したプレイメーカーはログアウトし、一人残されたソウルバーナーはさぁっと顔色が真っ青へと変わっていく。
「やばい……俺、完全にへました」
完全に嫌われたと思ったソウルバーナーはこれから先どうすればいいのか、新たな悩みが増えて頭を抱えた。
そしてしばらくの間、リアルでもネットでもプレイメーカーに避けられていたソウルバーナーは完全に再起不能までにへこんでいった結果。
何故かまたリンクヴレインズにログインしたら、ソウルバーナーは犬になっていた。
『だからなんでだよ!』
ソウルバーナーの怒涛なツッコミは遠吠えへと響き渡っていった。
はたしてソウルバーナーは再び元の姿へ戻れるのか。
そして、プレイメーカーとの溝を埋めていく事は出来るのだろうか。
それは神のみぞ知る。
リボルバー編へつづく!
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