転生 学生
夢小説設定
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現実の世界では新撰組の歴史とかゲームとかやってたりやってなかったりする夢主です
鬼の力は基本的にない方向ですが、あったりする場合もあります
一応帰る方法とか、探っていますけどある程度親密度を上がったら話しているでしょう
新撰組の人たちは嘘ではないし疑ってもないのでしょうが想像できないって事でそんな感じです
あと家族関係の話になっちゃうので意図的に避けています
オリジナル設定はその都度説明を入れる形にして行きたいと思います
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『どっ……どうしよう…』
あれから確かにInstagramから私の写真が消えて、沖田先輩と私の変な噂ができ始めていた。
どれも憶測の域を超えない物であったがただ一つ当たっているのがある。
(彼女とかなった事ないですよ……)
私はかみのけをぐしゃぐしゃにする。
画鋲とか入れられるのだろうか……ハブられるんじゃ……
とにかくあって話さないと……
lineを確認すると先輩に昼休みご飯を一緒に食べようと誘われていた。私はすぐさま普段から使ってない教室を指定して断る内容を考えた。
今ならまだ告白も断れるはずたけどまた写真を消した証拠もない。
『ぁあぁあどうしよぅ。』
昼休みまでまだなんともなく過ごせた。
昼休みになると私は教室を出てすぐさま約束した教室に行くとまだ先輩が来ていなかった。
私は適当な椅子を選んで座って気持ちを落ち着ける。
ドッドッドッと太鼓が打つように心臓が跳ねる。
時計の短い針をじっと見つめる。
暫くして沖田先輩が扉を開けた。
床を踏む音がする。顔を見ることが出来ない
どかっと沖田先輩は私の向かい側の椅子を跨いで座る。
『あれ?名無しちゃんはご飯食べちゃったの?』
『まだですけど、あの、沖田先輩お話が』
返事はない。話を続けようと目を見たら
シーーン
目線を合わせられて、顔をじっと見つめられる。
見つめていたら自分が壊れそうだ…、
『沖田先輩…あの…』
『僕たち付き合ってるよね?』
『それですけど沖田先輩『名前』はい?』
『僕の名前知ってるよね?』
丸で常識みたいにいってくる。
『沖田総司さんです…』
(なるほど名前で呼べということか)
ニッコリ笑う先輩の顔が怖い。
『総司さん…あのその事でですね。』
『僕の名前がどうかしたの?』
沖田先輩は優雅にストローで紙パックジュースを飲みながら答える。
『名前ではなくて、あのお付き合い考え直しては如何でしょうか…?』
『どうして?僕、名無しが好きだよ?』
至近距離で言われると心臓がはち切れそう。
イケメンはずるい。
『あの、その好きは多分あの……』
言おうと決めてたセリフが吹っ飛んでしまい何も考えられないので言葉がしどろもどろになっている。
緊張して固まってしまった私に沖田先輩はお菓子を差し出す。
『これ、朝のお返し』
『ありがとうございます。』
素直に受け取ってしまう。
じゃなくてしっかりして私……。
沖田先輩は売店で買ったご飯を食べ出す。
話すタイミングを失ってしまった……。
先輩が食べ終わるまで暇だ。
私はボソボソと、いただきますと言い、頂いたお菓子を食べる。
心臓が跳ねすぎて、緊張がたかまって全然先輩の顔が見れない。
(これは、恋じゃなくて…イケメンに動揺してるだけ)
呪文のように言い聞かせるが、耳まで赤くなり、心臓を跳ねさせてる自分がどうしようもなく惚れていることを教えている。
(なんで容易いのよ。私…)
断らないといけないのになんだか泥沼に入って抜け出せなくなってる。
こういう付き合い方は良くない気がする。
きっとからかわれてるだけだ。
『なんか、リスみたいな食べ方するね』
パシャり。
また、撮られた……。撮られるたび遊ばれてるようで嫌な気持ちになる。
『なんで私なんか撮るんですか…』
『好きだから?』
軽すぎて嘘にしか聞こえない
『あの、私の写真を撮るのやめていただけると嬉しいです…あと、消してください…』
泣きそうな顔になるほど沖田先輩は無邪気に嬉しそうに笑う。
もうなんなんだこの人…。
『総司さん……やっぱりなかったことにしてください…』
『やだ。』
即答だった。
『そんなこと言うとまた写真あげちゃうから』
(いじめかよぉ…)
あれから沖田先輩は予鈴チャイムがなるまで携帯を弄ってて、私の話を聞いてくれずに教室から去った。
(なんてことだ…)
付き合ったことのない私でも可笑しいのはわかってるけど、今日はこれ以上抗議をする気持ちになれずにとりあえず付き合ってることは忘れる事にした。
沖田先輩の考えていることは全くもってわからない。
頭をフル回転させても経験の乏しい私には全く回答が出てこない。
いじめみたいなことするのに好きだと言ってくる。
あの笑顔が最高にムカつくのに瞼の裏に張り付いてる。
もはや漫画である罰ゲームで付き合ってる暇つぶしなのでは。
浮かれてはいけない。そう私は心に一つだけ決める。
『第1お付き合いしたことのない私が恋愛に向いているはずがない』
少女漫画でやっていることなんて実現性がなく役に立たない。
私は塾で机に突っ伏しながら、英単語を淡々を読み上げる。
私の放課後は風紀委員会の仕事をするか、皆が部活してるうちから塾に通うかの二択。
今はぼちぼち生徒がいるだけ
(沖田先輩が遅刻しなければ何も起きないのに!)
風紀委員会で沖田先輩の遅刻歴を見た事ある。
入学初日からぼちぼち遅刻してたのが段々遅刻魔になってもはや遅刻の連続コンボだ。
南雲先輩が段々殺人鬼の顔になるのを怯えて見てた。
(確かに沖田先輩は、改善しないといけないけど)
なぜ私なんだ。あっ近いからか。
そんな答えが見つかったとしても嬉しくない。
(引っ越したイーーーー)
携帯が鳴る。沖田先輩からの電話だ。
私はすぐに外に出て、電話に出る。
『ねえ、君今どこにいるの?』
私は業務連絡のように塾にいますと答える。
『へー、僕今部活が終わったんだけど』
もうそんな時間なのか
『お疲れ様です。』
沖田先輩の道着姿かーかっこいいかも知れない。
気がついて顔を左右に振る。
『会いに来てよ』
はっ?唐突過ぎてびっくりした。
『すいません。先輩私、今日は塾がありまして。』
『ふーん、休みはいつ?』
『はい、毎週、水曜と日曜です』
なんの抵抗もなく答えてしまう。
『つまんないの。名無し勉強しすぎ。』
ため息が聞こえてくる。
『はぁ…学生ですから』
私も勉強はそんなに好きではない。
『じゃあさ、君、マネージャーになりなよ』
『へっ?』
『そしたら毎日会えるし』
晩御飯何にするぐらいの軽い問いかけにびびる。
(マネージャーになんてなったら、ますます別れられない)
『私はマネージャーした事ないし、剣道のことに全く知識がなくてですね』
慌てて、早口で否定をする。
『なってくれないなら遅刻するから』
『マネージャーは無理ですけど、部活に顔出しさせていただきます……』
今朝も沖田先輩を起こして登校中に朝食を食べてもらい、学校に無事に登校した。
登校中、沖田先輩の隣を歩くのはとても勇気がいる事で
ずっと地面を見ながら歩く羽目になった。
ちらちらと先輩の足が見える。
大きな革靴は男性と認識させられる。
先輩は、ずっと携帯画面を見たり時たま私を観察したりするだけだった。
(このままじゃ噂が噂で無くなる)
友達も流石に先輩との関係を掘ってくる。
目撃証言や噂が広まりつつある中で
私の言い訳の方が嘘になっていくよう。
沖田先輩に言われるがまま行動すると丸で旗から見たら
普通に熱々のカップルだ。
イケメン+先輩に頼まれると服従するが如く首を縦に振ってしまう。
私みたいな子がイケメンと過ごすのはいいことなのだろうか……
心が葵い憂いに包まれる。
(いっそ、このまま本当に彼女になってしまえればどんなに楽なことか)
先輩と食べる昼ごはんも慣れない作業をしているようで、ぎこちない。
『総司さんは、どうして私を彼女にしたいんですか?』
口の中にあるおかずを飲み込んで唐突に質問をする。
『君が好きだから』
当然のように続けられる。
窓からの太陽の光に照らされながら微笑む沖田先輩。
その好きと言う言葉はまるで惚れ薬。
『あまりにもおかしいです。先日まで碌に話したことな
いじゃないですか。』
参ったと犬が鳴いてるような私の声。
すると沖田先輩はゆったりと自然に頭を撫でてくる。
『これからたくさん話せばいいじゃん』
私はなんとなく沖田先輩の目を見ないといけない気がした。
辿々しく綱渡りしてるように先輩の目を見続ける。
『じゃあ、キスしよう』
『どうしてそうなるんですか。』
撫でてる手で頭の後ろを押されて、唇になにかがふわりと当てられる。
優しい人の匂いがかすめる。
先輩の顔が離れた数秒間なにも考えられなかった。
『あっあっ?!えああああうわあああ』
頭が沸騰して、とりあえず逃げようとしたらバランスを崩してそのまま盛大にこけた。
顔ををガンと殴りつけられたような痛みと格闘していると写真を撮られた音がする。
盛大に腹を抱えて笑っている先輩を見ると何故かとても心が凍傷にあったように痛んだ。
外の痛みと中の痛みが混同して、目頭が熱くなり、
ポロポロと泣いてしまう。
流石にヤバイと感じた沖田先輩が私に手を差し伸べた。
『大丈夫?名無しちゃん』
『もういや!!!!』
私は激情にかられて差し伸べられた手を拒んだ。
今優しさで誤魔化されるのはとても嫌だ
『沖田先輩なんて嫌いです!!!!』
嫌いというと心が刺されたように痛む。
『別れてください!!!!』
金切り声が空気を裂く
涙はポロポロとでてくるし、鼻血は出るし、痛いし、
考えるのも辛い。
『とりあえず保健室いこうか。』
と少し低めの声で真剣に言う。
もう一度身に任せて拒もうとしたけどひょいと
沖田先輩は私をお姫様抱っこする。
私はいきなりの浮遊感に怯えて沖田先輩にしがみついてしまった。
すぐに廊下に出て、沖田先輩は堂々と廊下を歩いていく。
大きな腕でしっかりと固定され、藻搔いたら危ないし、
これ以上沖田先輩に攻撃する勇気もない。
私は恥ずかしすぎて手で外界と遮断するように顔を隠した。
耳に入る声全てが怖い。
保健室に運ばれると山南先生は、波風立てずに、適当に
手当てをしてくれた。
でも、顔は少し呆れているようだったがなにも聞かないでいてくれた。
私と沖田先輩は
空いている二つ並んだベットに向かい合うように座る。
鼻血を止めようとしていると、沖田先輩の制服に鼻血がついてしまっている事に気がついて気が重くなる。
沖田先輩は、少し困ったような顔をして側にいてくれた。
『写真は撮らないんですか?』
先輩は罰が悪そうな顔して、困ったように微笑む。
『名無し,ごめん』
本気で謝っている人の声音ぐらいわかる。
ずるいなぁ……どうして許してしまおうと心が揺れるんだろう。
だけど、ここで完全に許そうとは思えず私は他人行儀に言う。
『服、クリーニングして返します』
早く沖田先輩と接点をなくさないときっと身がもたない。
『いいよ、これくらい』
『でも』
『いいんだよ。気にしないで』
私はつくづく押しに弱い。