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通常運転




「育、なに読んでるの?」
「……せーしろ……」
「ん?」
「……外堀を埋めるって、どうしたらいいの?」
「えっ?ん、なに?なんの話?」
「人に好かれる方法って本があったから読んでるんだけど全然分かんない……どうしたら俺はマネージャーさんからの好感度上げれると思う……?」
「マネージャーさん?生田くん、育のこと好きだと思うけど……」
「生田くんじゃない……」
「だ、誰?なんで自分のとこ以外のマネージャーさんに好かれる方法って……はっ!」
「せいしろ?」
「こっ、恋!?ついに育にも人並みに好きな人とかができたってこと!?」
「え?違」
「やだあ!どっ、どんな人なの?俺応援する、あっでも一応事務所的には恋愛大っぴらは困ると思うからあれだけど、でも育がそんなこと言い出すなんて無かったもんねえ!」
「違う……」
「ふ、二人っきりで会ったりしたの?あ!言いたくなかったらいいよお、恥ずかしいよね!」



「明楽。清志郎が暴走してるよ、珍しいね」
「育にそっくりじゃないか」
「育が清志郎に似たんでしょ……昔しょっちゅう思い込みで突っ走ってたじゃん清志郎……」
「そうだっけ」
「忘れたの?嘘でしょ」
「昔のことは、育と御幸が大変だったってことしか覚えてない」
「僕いい子だったもん」
「いい子はレッスンをサボったり出番からわざと逃げたりレコーディングにカスタネットを持って来たりしない」
「明楽ここに白髪ある」
「いって!抜くな!」
「白髪じゃなかった。反射で白く見えただけだった。ごめん」
「お前……」


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