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執着と終着


初めて一緒にいるところを見た時から、どうして一緒にいるのか、どうして仲が良くしていられるのか、理解に苦しむ三人組だと思った。三分の二は同意見でも一人は必ず別の方向を向いているような、合わせようという意思すらそもそも感じられないような、関係性。それでもうまくやっているのだって、誰かが譲歩しているからでも、誰かが我慢を強いられているからでもなくて、自由で適当、ああ言えばこう言う癖に、一番大事な根元の部分でかちりとピースが嵌っていて、だから成り立っている。一人が遠ざかっても、三人は三人。一人ぼっちも、二人ぼっちも、根本的にあいつらには無関係の言葉であって。要するに、二人は二人でまた新しく関係性を築かなければならない。二人の、二人のためだけにある、二人による、再構築。
何年掛かってんだよ、って話ではある。

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