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No one matters but you




「……………」
声に出すなら、ぶちか〜…だ。隣が温まかったから、新城がいるものだと寝ぼけた頭は勝手に勘違いして、腕を回した先は猫だった。てしりと肉球で額を押されて、やかましく鳴り響く目覚まし時計を止める。今日の夜は帰ってくるって言ってた、と独りごちながら、仕事の準備をした。
昨晩の雨の匂いは間違いではなかったらしい。天気予報なんか見ちゃいなかったけれど、朝からずっと降り続いていた雨は、止む気配すらない。新城の撮影は進んだんだろうか。夜帰ってくるって、どのぐらいの夜だろう。昨日の残業の分、今日は回される仕事が少なくて、気を遣われているのが分かってしまった。定時にはきっちり上がれるぐらいの仕事しかしていない。まあ忙しい時期でもないし、たまにはいいか。傘を開いて、なんとなく、本当になんとなく、スーパーに寄った。ちゅーるが安かったから買って、あと、お茶と、玉子と、鶏肉と、ケチャップと、冷凍のミックスベジタブル。
「……ぶち」
ぶちに助けを求めたところで、ぶちの手は肉球なので、お手伝いができるわけがない。帰宅してから、自分がなにをしようとしているのかがじわじわ押し寄せてきて、現実逃避にコーヒーを飲んだ。濃く出しすぎて苦かった。
料理、を、しようと思ったのだ。新城も忙しいし、俺ばっかり世話を焼かれているのもどうかと思うし、たまにはこう、恩返しみたいなことを、できたら、と。オムライスを選んだのは、高校の時の調理実習で作ったおぼえがあるからだ。やりかたを、ぼんやりと覚えている。作ったこともないものを作れる気はしない。ただ、作り方を知っているからといって、まったくもって自信はないのだけれど。
新城がいつもつけているエプロンだから、新城の匂いがして、またちょっと涙が出そうになった。帰ってくるまでに作って、びっくりさせてやろう。最早やけくそだ。ずるりと鼻をすすって、包丁を手に取る。切らなきゃいけないのは鶏肉だけ。ちっちゃかったはず、と滑る肉に刃を滑らせると、ゴミみたいになってしまった。これはなし、と端に避けて、もう一度。でかすぎる気がする。これを半分にすれば、とどうにかこうにか画策して、肉を全部細切れにした頃には、なんか生ぬるくなってた。腐ったかも。それに、大きさもがちゃがちゃだ。しょうがない。肉は火を通さないと食べられないことは知っているので、フライパンに突っ込んで火をつけた。油をしかないとくっつくらしい。くっついてから知った。あまりに焦げてるのは取り出したら、肉の全体量がかなり減ってしまったけれど、無くなるよりはマシだと自分を納得させる。焦げてるのを完全に取りきったらそれこそ肉が無くなってしまう。そういえばご飯はどうしたらいいんだ、と見回す。冷蔵庫にはない。じゃあ炊かなくちゃいけないのか。炊いてる間にミックスベジタブルを解凍したらいいのか?一緒に炒めたら解凍できるだろうか。凍ったまま炒めてもオッケーって書いてあるし、信用しよう。
米を研ぎながら、飯が赤いのはケチャップを入れるからだけれど、あれはご飯と一緒に炒める時にケチャップを入れたらいいのか、それとも炊く段階でケチャップを入れなければならないのか、と迷った。よく分からないから普通に炊飯器のスイッチを入れる。炊き込み、とか書いてあるけど、ケチャップ入れて炊き込みボタンを押せばよかったのか?よく分からない。
「なーお」
「ぶち、今忙しい」
「ぐるる」
「いって!噛むなよ!忙しいんだってば!」
くそが、とでも言いたげに俺の脛を甘噛みしたぶちは、脱ぎ捨てたままのジャケットの上に丸くなってしまった。あーあ、後でコロコロしなきゃ。
ミックスベジタブルを炒めて、そういえば玉ねぎも入っていたんじゃないのかと思い至り、野菜室を開ける。入ってる。ていうか、よく探したら、玉子もあった。しかも開けたばっかりのやつ。今この冷蔵庫には玉子が23個ある。ちょっと可笑しい。玉ねぎをみじんぎりにして、途中で涙が止まらなくなったので全部諦めてキッチンから出たりもしたけれど、なんとか切り終わった。玉ねぎが切れて、炒められた頃、ご飯が炊けた。玉ねぎはサラダにも入ってるから、生でも食べられるってことだろう。どのぐらいで火が通っているのかよく分からないから、これでいいことにする。炊けたご飯を適当にフライパンに放り込んで、ケチャップをぶちまける。多すぎたのか、フライパンから大量に溢れた。まあいい、どうせお腹空いてるし、たくさん食べるだろう。
さて、玉子をどう焼くか。あれがやりたい。あの、フォークで開くととろーって中の半熟が出てくるやつ。焼けばいいだけだろ、とケチャップまみれの飯をお皿に分けて、かき混ぜた玉子をフライパンへ。こんな感じか!と無駄に自信満々に皿に乗せた玉子は、かっちかちに火が通っていた。全然とろっとしてない。愕然としながら、もう一回。分かった、火が強いんだ、と火力を弱めたところ、全然玉子が固まらなかったので、結局強火にした。またかちかち玉子になった。
「……やっべ……」
早くしないと、いつ新城が帰ってきてもおかしくない。この惨状を見られるのは嫌だ。やり直しができる分だけ玉子はある、もう一度作ってみよう。あと、当たり前だけど洗い物もしないと。なんて考えながらやったからなのか、一個玉子落とした。掃除が増えた!
「あー!ぶち!だめだって!来ちゃだめ!」
生卵が猫にとって有害なのか無害なのかは知らないが、ばたつく俺の様子を見に来たらしいぶちをソファーに戻して、床を拭く。がちゃん、といつ鍵の音が鳴るかこっちは戦々恐々としているのだ、もう全部食ってしまおうか、こんな出来の悪いもの見せたらいくらあの新城でも大笑いして写真を撮って、口には入れない。だってよく見たら、よく見なくても肉は焦げてるし玉ねぎはきっと生だし、ご飯はまだらだし、玉子は上に申し訳程度に乗っているだけだし。こんなのをオムライスと呼んだらオムライスに失礼だ。ぐう、と鳴った喉に、どうして思いつきでこんなことしちゃったんだろう、と後悔が染み出して来た。目を擦って、お皿をよぼよぼとゴミ箱へ持っていく。でも、捨てるのはやっぱり、だめだ。俺がこんなことにしちゃったんだから、俺が食べなくちゃ。Uターンして、キッチンで立ったままスプーンを構える。どろどろでぐちゃぐちゃで、まずい。玉子は固い。泣けて来た。泣きながら食べると喉に引っかかって吐くから、だめだ。律儀にソファーの上からこっちを見ているぶちが、みゃあお、と鳴いた。
「う、ゔぅ、!」
がちゃん。鍵の音がした。隠さないとまずい、と咄嗟に冷蔵庫に二枚の皿を突っ込む。終わっていない洗い物は、今から作ろうとしたところとかいって誤魔化そう。そしてあわよくば作ってもらおう。頰に落ちた雫をごしごし擦って無かったことにして、廊下をダッシュで玄関の方へ向かったぶちに、時間稼ぎはまかせた、と内心で思う。
「たっだいま、いった!熱烈なタックル!ぶちにゃん、やめてよ!あれ?中原くんいるの?」
「ぉ、おかえりっ」
「んー、おー?いい匂いー」
「いい匂いなんかしない!」
「おっ、び、っびっくりした……」
「くさい!風呂入れ!」
「なに!?ヒスってる!」
手近にあったミトンを投げつければ、今にもリビングに入って来るところで、半身だけ見えた新城が、きゃああ!と変な悲鳴をあげながら消えた。こういうことしかできない。泣いていた顔を見られるのも、失敗したオムライスを見られるのも、それを全部打ち明けるのも嫌で、怒っては新城に嫌がられる。嫌がられ、いや、嫌がられたことはないか……でも、内心で嫌だと思ってるかもしれないし、とにかくこれを片付けないと。がふがふと行儀悪く、冷蔵庫に顔を突っ込むようにしながらオムライスを掻っ込む。ぶちは新城への攻撃を続けているらしく、「猫って水だめなんじゃないのお!?」と悲痛な悲鳴が風呂場の方から聞こえてくる。よし、よくやった、一皿目の終わりが見えて来たぞ、ぶち。がちゃ、と皿を持ち上げて、無理やり口の中に入っていた塊を飲み下して、
「作ったの?」
「っ!?ぐ、ぅ、っぐ」
「喉詰まるよ?」
詰まってるよ馬鹿!死ぬ!いつも通りのにへらとした笑顔に、いっそ殺意すら覚えた。オムライスで窒息死したらお前のことを呪い殺してやる。

「だいじょぶ?」
「……し……死ぬ、かと思っ……」
「隠し事なんかするからだよー」
中原くんが死んじゃーう!なんて能天気なびっくり声と共に、思い切り背中を叩かれて、吐いた。喉に詰まっていた塊も一緒に出たからいいけど。良くはないな。よくない。シンクがぐちゃぐちゃになった。なんかもう、最早この家で俺が吐き散らかしていない場所を探す方が難しいかもしれない。真っ白になった頭で、へへ、と妙な笑い声が出た。元気じゃん!と星が飛んでそうなウインクをかました新城には、誰のせいだ?と本気で思った。
ゆっくり話す時は、大概ソファーだ。口をゆすいで、片付けは後でね、と手を引かれて、隣り合わせに座る。俺の手を両手で包んで、なにが楽しいのか延々撫でている新城に、さっきは風呂場にいたはずなのにどうして俺の背後にいたんだ、走って来たにしても早すぎるだろう、と問いかければ「中原くんがなんか隠してるからちょっと演技した」「走ってないよ。歩いて戻って来たし、中原くんが必死にオムライス食べてるの5秒ぐらい見ちゃった」だそうで。よくよく思い出せば、あれだけ騒いでた割に水音もしなかったし、ぶちは水が大嫌いだ。脳みそが足りない自分が悪い。
「フードファイターかよなあ……と思いながら見ちゃった」
「……声をかけろよ」
「かけたら中原くんが死にかけたんじゃん」
「……もっと優しく」
「注文が多いですなあ」
ぐす、と水っぽい鼻をすすれば、新城が飛びついて来た。抵抗なんてできずに、ソファーに倒される。いい匂いがする。多分、さっき新城が言ったいい匂いは飯の匂いなんだろうけど、新城からはずっと、新城の匂いがする。泣きたくなる。よしよし、と髪の毛をぐしゃぐしゃにかき混ぜられて、なにも言えなかった。脚を開いた真ん中に陣取られてしまったので、床に落ちた片足が、変なふうにしびれそうだ。
「明日、俺、仕事午後からなんだー」
「……休みはいつくるんだ」
「当分ないね!」
「休めよ、死んじゃうぞ……」
「だいじょーぶ、もう呑まれたりしないから」
心配してくれてありがとうね、と瞼に唇を落とされて、目を閉じる。もう、の言葉が指しているのは、新城が久し振りに役を演じた、数年前のこと。カメレオン、と揶揄される通り、演技をしている時の新城には、新城出流という個がなくなる。そのコントロールが、久し振りだから上手くいかなくて、家に帰って来ても役を引きずったり、荒れたまま俺に接したり、そういうことがあったのを、新城はずっと俺に申し訳なく思っている。別にいいのに。怒ってないのに。どちらかというと、今この状況で下半身に這う手に怒りたい。
「えー。せっかく俺のエプロン着てるから、服はいらないかと思って」
「……飯、お前食ってないだろ」
「食欲と性欲の優先順位ってさあ」
「いいからなんか作れよ!」
「オムライス食べようよ。中原くんじるし」
「嫌だ。絶対に嫌だ」
「じゃあ俺は食べてくるから中原くんはここで喘いでて」
「うるせ、どけ」
「ぶちに見られてるのにここをこんなことにしてー」
ここをこんなことに、と緩んだエプロンの紐を解いた新城が、お願い、食べてもいい?と珍しく眉を下げて強請ってくるので、言い返すのをやめた。うるさい、もう、責任取れ。その顔でこっち見んな。
「でももうここもこんななのに?」
「離れろ」

喉が痛い。風邪、だと思う。昨日鼻がぐずぐずしてたのもそのせいだったのか。今日が休みでよかった。リビングの方から聞こえる、水の音や包丁の音、新城の鼻歌に、体を起こそうとして諦めた。好き放題やってくれやがって。人間の体はそんなふうには曲がらない。声を出そうとして、がらがらに枯れた喉に、やめた。もうなんか全部めんどくさい。新城がやってくれるからいいや。
「はーい、朝ごはんですよー」
「……なに」
「うわ、声やっばいね!」
「誰のせいで……」
「ぶちに見られて興奮したのかも……破廉恥中原くん……」
「死ね」
死にませーん、と渾身の変顔をぶちかました新城が、木のトレーに乗せたお皿を、ベッドサイドに置いてくれた。なぜ変な顔をした。台無しだ。そういうことをした次の日は、動くのが大変億劫になる。飯なんかここに持ってこい、と我儘を言ったのがいつの自分だかは忘れたけれど、とにかく新城は律儀にそれを守ってくれている。今日のメニューは、ミネストローネと、パンと、オレンジ。喉に良いメニューにしたら良かったね?と首を傾げて言われたけれど、別に構わない。
「雨、止んだみたいだよ」
「……そうか」
「中原くん、雨の日は弱るよねー」
「……そうか?」
「自覚無し?うける」
おいしい。温かいものが胃に落ちる感覚に、ほうと息を吐いた。雨の日は弱る、ねえ。あの時もあの時も雨が降ってた、と指折り数える新城に、よく覚えてるな、と思う。ほらあ、あの一日中セックスしてた日も!とでかい声で言われて、頭が痛くなった。そういうことは覚えてなくて良い。にゃあお、とかすかな鳴き声に布団を捲れば、普段なら新城が寝ている場所にいつのまにか潜り込んでいたらしいぶちが、擦り寄ってきた。昨日はお前にも迷惑をかけた。
「ぶちが心配して、ずっと中原くんの横で寝てるんだよ」
「……ごめんな」
「ちゃんと見ててくれたんだねー。ぶち、えらいねー」
「……ありがとう」
新城は、名残惜しそうな顔で、昼前に出て行った。水棹さんが下までお迎えに来ているんだとか。今日は土曜だから、明日も俺は休み。今晩は遅くなる、日付が変わるかも、と悲壮な声の新城がいつまで経っても玄関を出ていかないので、起きて待っててやるから早く行け、と送り出した。先に食べてても良いよ、と残された鍋には手をつけずに、待っていられたらかっこいいかなあ、と思う。

「いってきます」
「いってらっしゃーい」
珍しく、新城の方が遅い月曜日。ちなみに土曜の夜は、飯は必死で我慢したけれど、眠気は我慢できずにリビングで寝てしまった。気づいたら日曜になっていて、新城は帰ってきていて、でも二人でご飯が食べられた。嬉しそうにはしゃぐのが見れただけ、よかったのかな。今度は一緒にオムライスを作る約束をさせられたのだけは、気にくわないけれど。
どうして今朝は新城がいたのかって、天気の関係で撮影ができず、インタビューが入っていたものの台風の影響で記者がこっちに来れず、とバッドタイミングが重なっているらしい。適当に聞き流していた途中、台風?と聞き返せば、来てるじゃない!猛烈に強いやつが!と新城にテレビを指さされた。知らなかった。そうなんだ。このまま台風が上陸したら外での撮影が出来ない、スケジュールが伸びる、と悲しげな新城がぶちを撫でては噛み付かれていた。思い出すとちょっと笑える。
駅までの途中で、迷っちゃって、と道を聞かれた。車の中から聞かれたので、ざっくりとした説明しかできなかったのが、少し申し訳ない。そんな俺にも、お礼を言って走り去ったサングラスをかけたドライバーに、週の初めからいいことができた、と誇らしくなる。新城に教えてやろう。今日、撮影が始められる天候なら夜は遅くなるかも、とは言っていたけれど、この様子じゃこの先雨は酷くなるばかりだと思う。久し振りに、ゆっくりしたらいいのに。今はまだ雨粒が小さいけれど、この先もっと大粒になって、風も酷くなるだろう。今日は早く帰れたらいいなあ。

「……うーん」
時刻、夜8時。電車も遅れていて、ようやく家の最寄駅に辿り着いたはいいけれど、風が強すぎて傘なんかさしていられないかもしれない。しかし雨はひどい。タクシー、と思ったけど、長蛇の列。仕方ない、意味ないことを分かりながら傘差して帰ろう。よろよろと進み出した、ものの、数分で滑って転びかけて、駅から出る前に新城に連絡してみたらよかったんじゃないか、と思った。仕事だったら悪いから、と駅では引っ込めたその案を、もっと現実的に考えるべきだった。この雨風で何の撮影ができるというんだ。家にいるなら迎えにきて貰えばよかったのに、あーあ。
背後から近づいてきた車のライトに、端に避ける。なぜか止まった車に、曲がりたいのか、駐車場に入りたいのか、と逡巡した足が、風にとられかけた。開いた助手席の窓から顔を出したのは、見知らぬ男だった。
「中原!乗ってくか?」
「あ、ぁ、えっ?だ、誰……」
「第二営業部の春日井!ふらふらしてんなよ、轢くとこだったろ!」
ほら、と社員証を見せられ、はあ、見たことあるようなないような、とぼんやり思う。車の中は一人だ。運転席から身を乗り出して話しかけてくれているらしい。吹き抜けた風に傘が撓んで、めき、と嫌な音がした。早く乗れって!と急かされて、春日井が開いた窓からも雨が吹き込んでいる。でも、と続けかけた口は、まくし立てられた言葉に塞がれた。
「お前の家、あのでかいマンションだろ?どうせあっちまで行くから、乗せてってやるよ」
「ぇ、あー、ぁの、大丈夫……」
「あ?聞こえねえ!」
「すいませっ、へいき、平気です」
「ほら!」
助手席の扉を開けられて、はい、と掠れた声が出た。ああ、申し訳ない、今初めて会ったレベルの会社の人にこんな、びしょびしょの服で車に乗るなんて、すごく嫌だろうに。もしかしたら、すごく嫌だと思うのは俺だけで、他の人間は善性があるから、雨に濡れて困っている同僚を見つけたらあっさり車に乗せてやるもんなんだろうか。だとしたら俺は嫌なやつだ。傘を無理やり閉じて車に乗り込み、すいません、と扉を閉めて顔を上げる。
「大丈夫、大丈夫」
見えたのは、真っ暗闇だった。

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