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こわいものシリーズ



「都築妹」
「おい」
「都築どこいった、妹」

「……………」
「はっちゃん」
「……マジ無理」
「マジ無理とか言わないの」
「無い。お兄ちゃんの友達の中で、トップオブ無い」
そこまで言ったら可哀想でしょ。ていうか、つい一昨日くらいまで瀧川のことトップオブ無いっつってたからね。航介と瀧川だったら、俺は瀧川の方が、トップオブ無いだと思うよ。
はっちゃんは、俺の友達が基本的に怖い。というか、男が怖いらしい。顔が整った男はオッケーだそうで。どのラインでオッケーなのかは分からないけれど、朔太郎とは普通に会話が通じる。伏見くんのことは壁に半分隠れながら血走った目を見開いて鑑賞してた。どちらかというとお兄ちゃんはそっちのが怖かったよ。
「でも、航介のが関わろうとしないじゃん。瀧川は女ならなんだっていい時期あるけど」
「……お兄ちゃんがいない時、仕事のことで声かけて来る」
「それはいいでしょ!許してあげなよ!」
「嫌」
「こないだ、注文書の確認もしてくれなかっただて困ってたよ!」
「近づきたくなかったんだもん」
「航介は異臭とかしないよ!」
「頭から食べられる」
「どんなだよ!」


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