温泉行こうよ
「ちゃんと髪乾かして出ろよ」
「母親じゃないんだから」
「世話焼き」
「うるっせえな!特にそこ二人だよ!そこ!」
「おい馬鹿1、呼ばれてんぞ」
「え?なに?俺がなに?」
「髪の毛。ドライヤー、これ使えば」
「んー、弁当ありがと」
「あれえ、俺眼鏡どこやったっけ」
「朔太郎の使ってたロッカーに入ってないの」
「おっかしいなー」
「伏見もだよ。ほら、ちゃんと髪の毛拭きな」
「めんどくさい」
「もー……」
「ちゃんと拭く!風邪引いてからじゃ遅い!」
「やだあ!痛い痛い!航介力強い!小野寺あ!」
「なんだ、じゃあ小野寺にやってもらうか」
「え、うん、いいけど」
「はげるかと思った……」
「つーか自分でやれよ」
「めんどくせえっつってんだろ馬鹿」
「あったー!俺の眼鏡!」
「どこにあったの」
「服のポケット」
「牛乳飲みてえな」
「外に売ってるんじゃねえの」
「見てこよっと」
「あっ、俺も行くー」