「あったけー」
「広いお風呂は楽しいねえ」
「そういや朔太郎なんで今日いんの？仕事は？」
「お休みー」
「へえ、あるんだ。お休みとか」
「一応ね」
「お前は眼鏡なくても見えんのな」
「うん、当也ほど視力悪くないし」
「弁当あいつ、今どうせなんにも見えてないだろ」
「見えてないよ、多分この距離まで近寄らないと」
「ちっか！ちゅーしちゃうじゃん」
「体洗う前もシャワーのとこまでなんて永遠に辿り着けそうになかったし」
「……航介大変そうだなあ」
「あれもやりたくてやってるんだからいいんだよお、世話焼きだし」
「俺代わってやろっかな」
「え？当也、有馬くんはやだって言ってたけど」
「流石に見えてねえ奴相手にふざけたりしないって！あれじゃ航介疲れるだろうし」
「んー……」
「こーすけえ、お前先入ってろよ、俺弁当見るからさあ」
「……なんか、やだって言ってた理由が違う気がするんだけどなー」