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温泉行こうよ



「……眼鏡かけろよ」
「嫌だ」
「曇るにしたって、無いよりましだろ?」
「無理」
「なんで」
「……航介にはきっと一生分からないよ」
「なにそれ、おい、なんでだよ」
「しつこいしうざい、はいこの話終わり」
「てめえ、言いたい放題言いやがって、当也こら」
「どっちが体洗うとこだ」
「こっちだよ!ほら!」
「あ、わ、いきなり引っ張んな、滑る」
「ここ座れ、ていうかもう動くな。危ねえったらありゃしねえ」
「シャワーどこ、うわ、水だった」
「ぎっ、つめてえな!全部こっちにかかってんだよ!」
「うるさいなあ」
「そうかよ、じゃあもうほっとくからな!」
「うん」
「……………」
「……?あ、これ何、シャンプーじゃないや」
「……………」
「しゃ、あれ、あ、あー……なんか落っことした……」
「……………」
「ねえ航介、シャンプー」
「……ほっとくって言ったろ」
「じゃあなに?伏見達に迷惑かけろって言うの?最低」
「さくたろ、おい、当也が要介護者だから手伝ってやれよ」
「ちょ、航介うるさい、今俺伏見くん見てるの」
「朔太郎ここにいたんだ」
「……当也お前、誰がどこにいるかも見えてねえの……」
「は?当たり前じゃん」
「ほらあそこよく見なよ、伏見くんが頭洗ってる、目瞑ってさあ、うへへかわいい」
「……あり」
「有馬はやめて」
「ま、あ……なんで」
「やめて」
「じゃあ、ふし」
「っひ、ぎゃああああっ」
「み……」
「なに今の悲鳴、伏見?」
「……もう俺がやるわ……」
「そうして」
「あとお前が今頭泡立ててるの体洗うやつだからな」
「いいよもう洗えれば」
「そうかよ……」

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