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おしゃべりまとめ



*こーちゃん・うみちゃん・さくちゃん
「もう!ぷん!」
「何怒ってんの」
「さくちゃん!」
「また喧嘩したのか……」
「あったかおふとんかしてくれない!さくちゃんけちんぼ!」
「うん」
「うみおこってる!」
「うん」
「うみ、こーちゃんのおひざすわるからね!」
「どうぞ」
「おこってるんだからね!」
「すごい怒ってるな」

「って」
「……なんでそれをその場にいなかった俺に話すの?」
「悔しがるかと思って」
「悔しいわ!なにそのかわいい状況!膝座る宣言とかされたことないわ!」
「お前の膝に座っても危ないだけだから座らないんじゃないのか」
「くっそ!まじくそこのー!座り心地がいい膝を持ったことをいずれ後悔しろよな!」
「今この場で勝ってるの俺だから何一つ響かねえわ」
「海関連の自慢でマウント取り続けてるからって調子乗んなよ!」



*ただよしくん・ふしみ
「伏見くんはどうしてそんなにお肌がつやつやなの?」
「……変わんないでしょ」
「顔が可愛いと肌がぴちぴちになるの?」
「そりゃ顔は可愛いけどそれとは関係ないと思う」
「え?」
「顔が可愛いのは知ってるけどそれとは関係ないと思うよ」
「二回ちゃんと言うし……事実だし……」
「で?」
「いやー、俺すごい手とか荒れるんだよね。仕事柄もあるから仕方ないけど」
「クリーム塗れば」
「伏見くんが使ってるクリームが使いたい」
「……………」
「なによその顔ー、ただよしくんには教えられないってかー?」
「……傷つかない?」
「それとも、いい匂いだから教えたくないのかー?どうなんだー?」
「聞いて」
「はい」
「今使ってるやつは、店舗限定販売で通販とかも無いから、ここじゃ買えない」
「ヴッ……田舎の弊害……」
「俺がここにいる間は貸してあげてもいいよ」
「……ていうか、今使ってる、ってことは毎シーズン使うハンドクリーム違うの?」
「プレゼントだし」
「それってもしかして貢物の間違いでは!?」
「貢がせようとはしてない」
「……伏見くんって、年上の男の人の、こう、所謂パパ的な人がいるわけじゃないよね?」
「違う違う、いつもは小野寺の財布からお金抜いてるだけ」
「なーんだ!駄目だよ!?」



*さくちゃん・おべんと
「……どうして、俺の家の、俺の部屋で、ホラーゲームをやるの」
「当也んちにしか新しいハードが無いから」
「……隣に避難してるから」
「えー、いやー、こわいー、一緒にいて」
「嘘吐き、朔太郎が怖がるわけない、無理、本当に無理、パッケージから無理、出来れば本体貸すからこの家から今すぐに出て行って欲しいくらいに無理」
「めっちゃ喋るじゃん。当也いつになく元気」
「無理」
「まあやってみるから」
「隣にいます」
「待てって」
「離せクソポンコツ脳味噌、触るな」
「言葉がすげえ鋭角」
「ねえ。マジで無理。朔太郎土食べれる?食べないでしょ。それと一緒」
「何その例え。うける」
「うけない。何も楽しくない。とりあえずそのパッケージ伏せてもらいたい」
「隣の部屋にいたって聞こえるくらいの音でやるよ」
「隣の部屋?」
「避難するんでしょ?」
「航介んち行くけど」
「あっ、え、家!?隣ってそういう、待って、嘘でしょ!?」
「さようなら」
「そんな拒否る!?こわーいってきゃっきゃしながらホラーゲームぐらいやろうよ!」
「多分嘔吐く」
「そんなに!?」
「朔太郎がパッケージ伏せてくれないからここまで上がってきてる」
「喉までなにを上げてるの!やめて!ゲーしないで!」



*さくちゃん・ありま
「朔太郎、これやるよ」
「ん?」
「チョコ」
「どうしたの」
「ゲーセンで取った。弁当に一個あげたんだけど、二個はいらないって言われたからあげる」
「んー。ありが……」
「ん?」
「……なにこのかわいいの……」
「猫のチョコだって」
「かわいい!猫の形!立体的!」
「だからそういうチョコなんだって」
「食べれないじゃんか!」
「え?そう?」
「かわいい、頭から齧るなんて可哀想すぎる」
「頭から齧んなければいいじゃん」
「尻尾からでも頭からでも一緒だよ」
「かわいそくないよ。溶けちゃう方が可哀想だろ」
「……食べるのに勇気いる」
「溶けちゃうって、暖房がんがんなんだから」
「まだ食べれない……」
「じゃあもう返せ」
「あっ」
「あむ」
「あー!ひとでなし!ろくでなし!馬鹿有馬くん!もしくは有馬くんの馬鹿ー!」
「なんで二回言ったんだよ!」



*さくちゃん・こーちゃん
「航介」
「なに」
「俺今から、えいえい!ってやって、怒った?って聞くから、怒ってないよ♡って言って」
「あ?」
「もう怒ってる……」



*ふしみ・おべんと
「お腹が空きました」
「……何か買ってくれば」
「ゔーん」
「何その声。ちょ、お、やめ、やめて」
「やめない」
「つつかないで」
「つつく」
「……なにがしたいの」
「一緒に行こ」
「……下のコンビニ?」
「ご飯食べに行こう」
「お腹空いてない」
「お腹空きました」
「伏見だけだよ」
「もうおやつの時間だし」
「……おやつの時間だからってお腹は空きません」
「空きます」
「伏見は空く。俺は空かない」
「空かせて。今この場でスクワット500回くらいして」
「死んじゃうからやらない」
「小野寺ならやってくれる」
「……あれと俺を一緒にしないで」
「同じぐらいの背じゃん」
「全てにおいてあっちのが上だから……」
「俺からしたら同じだよ」
「下から見上げてるから?」
「あ?」
「あっ、まっ、だから、つっつかないで、やめて」
「弁当そんなくすぐったがりだったっけ」
「くすぐったくない」
「嘘をついている」
「ついていない」
「えーい」
「っやめ、やめて、ねえ、なに、っ何が望みなの!」
「お金」
「払えない」
「嘘。こうやって弁当と戯れているところを遠目に見ている女の子が俺のことを可愛いと言ってくれることが目当て」
「……怖……」
「あと小野寺が機嫌悪いから弁当といることで和やか癒しな雰囲気を出して中和しようとしてる」
「機嫌悪いの?」
「昨日いろいろあって」
「ふうん」
「だからいちゃいちゃさせて。そして俺の空腹を満たして」
「……あんまり気乗りがしない……」



*ふしみ・おべんと
「東京駅に行きたい」
「……行けばよいのでは……」
「駅弁食べたい」
「どうせ半分くらいしか食べられないんじゃないの、好き嫌いだらけなんだから」
「弁当と半分つする」
「伏見の食いさし俺に食えって?」
「それかいろいろ入ってないやつにする。あるかな」
「……鱒寿司とかかな」
「ええー、違う、思ってるのと」
「そもそも、なんでいきなり駅弁なの」
「昨日テレビで見た」
「……幕の内は一回食べてみたいけど」
「高いやつじゃん」
「うん」
「買ってあげるよ」
「……なぜ……?」
「だから俺と一緒に東京駅で駅弁を買おう。そのぐらい食べたい。お願い弁当、お願いお願い駅弁食べたいお願い」
「じたばたしないで」
「小野寺がバイトなんだもん、一人じゃやだ」
「買った駅弁どうするの」
「帰ってきて食べれば?」
「……違う……」
「え?」
「……それは違う……」
「なんかもぞもぞ言ってる」
「……行かないことにする」
「あと一押しだったのに」



*こーちゃん・うみちゃん
「これは?」
「へりぽくた」
「……ヘリコプター」
「へいぽくぱ」
「うん。……うん。そうだな」
「こーちゃん、これは?」
「ジャンボジェット機」
「ざんぼぜっとき」
「……うん」
「こーちゃん、これは?」
「カーキャリア」
「かあきゃいら」
「うん」
「これなに」
「郵便車」
「ゆーびんしゃ」
「!」
「こーちゃん」
「郵便車ってもっかい言って」
「ゆーびんしゃ」
「……昨日までは言えなかったのに……」
「こーちゃん、いたいの」
「痛くない。嬉しい」
「おすくりのむ?」
「……お薬飲まない。海、これなに」
「ゆーびんしゃ」
「さくちゃんが帰ってきたら教えてやろうな」
「ん!」



*ありま・おのでら
「……………」
「小野寺どした、暗いな」
「……いや……うん……」
「なんかあった?」
「……なんていうか……」
「うん」
「……俺の家、兄ちゃんいるじゃん。適当な兄貴だけど、やっぱり兄として尊敬はしてるっていうか、いなくなられたら困るし……」
「……家でも出んの?」
「ううん……」
「……?」
「……兄貴がまだ学生だった時さ、突然知らない電話番号から電話がかかってくるって噂話が流行ったらしくて。ある人に、その電話がかかってきたんだって」
「うん」
「出ても何にも聞こえなくて、誰かが向こうにいることは分かるけど、呼吸っぽいのしか聞こえなくて……一応、もしもし?とか言ったけど結局電話切ったらしいんだよね」
「はあ」
「……それから、その人と誰も連絡とれないんだって、聞いてたんだけど……実はその人、遺体で発見されてたんだって。あまりに変な死に方だから、誰も発表しようとしなかっただけだったって……」
「はい」
「……その話を聞いたら、24時間以内に誰かに話さないと、電話かかってきちゃうんだってえ……」
「そういう話だと思ったよ!小野寺のビビリ!バカ!」
「有馬がいてくれてよかったあ!変な死に方したくない!」
「信じんなよ!そういうやつ!」
「有馬が明日以降、誰とも連絡とれなくなったら、はっ……!って思ってあげるからね」
「いらねえよ!」



*ふしみ・おのでら
「お前床な」
「一緒にベッドで寝てくれてもいいのに……」「小野寺が隣に寝ると暑いし狭い」
「……毎回思うけど、どうして自分の家なのに俺は床で寝ているんだろう……」
「ベッド使いたいなら俺帰る」
「床で寝ます!喜んで!」
「最初からそう言えよ」
「……………」
「……………」
「……んん……」
「なんだよ、うざい、入ってくんな」
「……女の人の香水の匂いがする……」
「は?犬かよ」
「あと煙草の匂いもする……」
「航介みたいな鼻の利かせ方しないで」
「……どこで遊んできたの……」
「どこも遊んでない」
「嘘つき!」
「バイトのせい」
「違う」
「しつこい、うざい、ばか」
「……………」
「押し入ってくるな」
「……………」
「重い」
「……くさい……」
「なに被害被ったみたいな言い方してんの?腹立つ」



*やっちゃん・おのでら・おべんと
「あらー、とーちゃん」
「げ」
「どうしたの、べん、べんと、うわ、おさ、押さないで、すべる、すべっ、ぎゃ」
「……………」
「行かないでよお!立たせてよ!転んだんだよ俺!弁当が押したからあ!」
「とーちゃん、どこか行くの?」
「……………」
「お買い物なら、今やっちゃん行ってきたところだけど……」
「あっ、弁当のお母さん」
「……お母さん、今から俺はこの人とお酒を買ってくるから、お母さんはあっちに行っていてください」
「いつもみたいにやっちゃんって呼んでくれていいのにー」
「……………」
「やっちゃんって呼んでるの?」
「呼んでいない」
「明日帰っちゃうんでしょう、今晩の夜ご飯はたっくさん作るからね、おのざかくん」
「小野寺だよ」
「やあね、間違えちゃっただけじゃない」
「立たせて、弁当」
「……………」
「……え、ちょ、もっと引っ張って……俺片足雪に埋まってるから……」
「引っ張ってる」
「非力か!がんばって!靴脱げちゃう!」
「……もう自分で立ちなよ」
「だから片足埋まっちゃったって言ってんじゃん!ズボーって!」
「もう、とーちゃん、こーちゃんじゃない人にも乱暴しちゃだめよ」
「してねえ」
「おのざかくん、はい」
「うお、っぶね、ありがとうございます!」
「小野寺だってば」
「弁当のお母さん、優しい」
「……ゴリラみたいな力を披露しただけでは」
「やだー、とーちゃん」
「ぉえっ……」
「背中ぱんってしただけでえづかないの」
「力が強いんだよ……」
「俺のお母さんより若くて、お姉さんみたい」
「あらー!」
「ぇぐっ……ちょ、お、ほんと痛い……寒いから余計痛い……ここ外だから」
「だって、若くてお姉さんみたいだって」
「聞こえてたよ、この距離なんだから」
「車出してあげましょうか」
「いい、ほんといい、二人で行くから、じゃんけん負けたんだから二人でいいよね、小野寺」
「え、うん、俺は大丈夫、平気ですよ、お母さん!」
「はああ……とーちゃんにもこの快活さが欲しかったわあ……」
「……悪かったね根暗で」
「こーちゃんにもさくちゃんにもない、若い男の子特有のこざっぱりした感じ……うちの子にはないわあ……」
「さりげなく航介と朔太郎をうちの子カウントするのやめてくんない」
「なあに、とーちゃん、嫉妬?かわいいんだからー」
「違う、ただただ嫌なだけだから、早く家入んなよ、ほんと早くして」



*ろくにん
「これ思ったより辛いね」
「……辛過ぎた?ごめん」
「ううん、俺はご飯進むから平気」
「俺も」
「……ご飯があまりに進まれても困るな……」
「弁当お肉のお皿取って」
「伏見、こっちにも取って」
「えー、はい」
「航介のいうことなら聞くんだな、伏見」
「下僕と友人の扱いに差が付くのは当たり前なんじゃない」
「げぼくってなに?」
「……召使いってことだよ」
「有馬くん今日も頭悪いんだね」
「頭悪くない日があったら嫌だろ……」
「ご飯おかわりしていい?」
「あ、俺も」
「航介のどんぐらい盛ったらいい?日本昔話くらい?」
「それどんなだよ……」
「……誰か携帯鳴ってない?」
「え?」
「ほんとだ。電話かもな」
「あー、航介のじゃない?航介電話、ほれ」
「あ?ああ、悪い」
「お仕事の電話かな」
「静かにしないと」
「いいよ、廊下出るから。もしもし?あー、どもども。なした?わ、ば/?♨︎'$〆だして、ああ、へば、」
「!?」
「えっ……えっ……何語?」
「でもこの時間にかかってくるって、あんま無いけど」
「なんで朔太郎があんま無いとか知ってんの」
「飯時は一緒にいること多いのなんて当也だって知ってんでしょうが……」
「弁当!朔太郎!今の!」
「ん?」
「航介が!途中から何言ってんのかさっぱり分かんなかったんだけど!」
「ああ、航介訛ってた?」
「気づかなかった」
「気をつけるように言っておくよ」
「ちがーう!」
「なんてだよ!俺はもっとああいう、あんな感じの弁当が見たいんだよ!」
「ごめん小野寺、俺はああいう感じには絶対にならない」
「うん、俺もそう思う、当也があそこまで訛ることはない」
「なんでさ!訛れ!」
「そんな怒られ方したことない」
「響也さんが割とちゃんと標準語だもんねえ、ここの家は」
「朔太郎は時々イントネーションおかしいけどね」
「えー、教えてよ、その時その場で」
「……………」
「……伏見?」
「……………」
「どこ行くの」
「廊下」
「航介まだ電話してるよ」
「……邪魔しないから」
「寒いよ、やめときなよ」
「平気」
「なんでわざわざ」
「……いいなあ……って……」
「……いいかな……?」
「いくらベリープリティーな伏見くんの言うことでも、全然その気持ちは分かんないわ」
「……………」
「あ、出てった」
「俺らも聞きたいのに」
「迷惑かけないようにここで待ってるのに、伏見は空気読めねえなー」
「……いやあ、君ら二人が行くよりは、伏見くん一人がこそこそ隠れてる方が、遥かに音量が小さいとは思うよ……」



*たきがわ・ただよしくん・こーちゃん
「どうして毎日のようにうちで飯食うの?」
「金払ってんだからいいじゃん」
「二十歳超えてしばらく経ったくせして彼女も居ないうえに音沙汰もないし望みもないから家に居にくいの?」
「今日の都築なんか言い回し尖ってない?ときみん今一人死んだよ」
「丁寧に埋葬しといて」
「うん」
「おい」
「あー、航介。飯?」
「注文票、お前の姉間違えて持ってったろ」
「すっとぼけてっからなー、聞いてくる」
「……………」
「……なに」
「……なにその可愛いリボン……」
「朔太郎の妹にもらった」
「犯罪者!」
「頭の中にワープホールでもあるのか?」
「えっ……なんで……なんで朔太郎の妹が航介に可愛い感じのリボンかけたラッピングしたプレゼント的なサムシングを渡すわけ……?仲良いって聞いてたけど普通そういうことしなくない……何もない日に贈り物とかなくない……」
「いや、バレンタインだからって聞いたけど」
「あ!?」
「うるせ、うわ」
「お待たせー、うめさん間違えたっていうか確信犯っぽ、うわああ!?なにしてんの!?」
「バレンタイン!バレンタイン!」
「都築、瀧川が狂った」
「女の子からの手作りチョコ!愛情の塊!俺にも寄越せ!寄越せよ!」
「えー……瀧川の暴力を全部普通に受け流す航介が面白いから動画撮って朔太郎に送ってから助けるんでいい?」
「早くしてくれ、瀧川のグーちょっと痛い」
「はいはい」
「バレンタイン!バレン!タイン!」
「分かった分かった、今日はお会計の時に希望者にサービスで配ってるクッキーがあるから、それをあげるから、落ち着いて」
「どうせ市販品だろ!?」
「ううん、手作り」
「早よ!」
「俺と母でがんばって作ったよ、はい」
「はー!姉と妹がいるのにお前はそういうことするんだ!へーえ!」
「でももらうんだ」
「たーちゃんに貰ったと思って食べるからいいんだよ!」
「たーちゃんって誰?」
「瀧川の脳内にいる女の子の俺」
「……?……ああ……?」
「理解しなくていいよ。あ、航介もいる?」
「うん。食う」
「ご飯食べる?」
「もう食った」
「朔太郎呼べよ!あいつ暇だろどうせ!」
「今日は暇じゃないって言ってた」
「なんだよ!クソ!女の子とおデートか!?」
「知らねえよ」
「なんで航介は朔太郎が用事あるって知ってるの?」
「ゆり……朔太郎の妹が、うちでうちの母とか隣んちの母とか実の母とかと一緒に菓子作りして、それ受け取ってすぐ朔太郎出てったから。晩飯はいらねえって言って」
「よく分かんないけど分かった」
「助かる」
「カラオケしようぜー」
「瀧川うちを私物化しすぎだと思わない?」
「一回外に放り出せば」
「この雪の中!?航介のサド!」



*さくちゃん・おべんと
「闇堕ちしなそうな人ランキングを作ったから聞いて」
「はあ」
「当也はランク外。むしろする。するでしょ?するよね。しろ」
「……闇堕ちって、あれでしょ。なんかこういろいろあった末に、味方だった人が敵に回るみたいな展開でしょ」
「そうそう。MOTHER3のしきかんどのみたいな」
「……ダースベイダーの方が分かりやすいんじゃ……」
「そうそう」
「……それがなんだって?」
「当也はそうなりそうだからランク外」
「一ミリもついていけてないんだけど」
「じゃあ発表ね」
「はあ」
「闇堕ちしなさそうな人ランキング、第1位」
「待って」
「なあに、もう当也のエントリーは締め切りました」
「そうじゃない。待って」
「イエーイ」
「タッチするために手上げたんじゃない」
「そうなの?」
「なんで第1位から発表するの」
「1位を考えたから」
「3位からとかじゃないの?」
「でも1位しか考えてない」
「……その1位、全体的に青いでしょう」
「えー!なんで分かるの!当也ってば俺と相思相愛!投げチューあげちゃう!ちゅっ」
「いらない」
「追尾弾だったのさ!どかーん!」
「無敵だから当たんない」
「後出し無敵は無しだって中学生の時から言ってるだろ!」
「有馬以外で考えて」
「じゃあ俺」
「いや……そうじゃなくて……」
「自分って言って欲しいの?欲しがりー」
「……………」
「痛い!ビンタ!」
「当たったら死ぬ。即死ビンタ」
「だから後出しは無しだって言ってるだろ!ずるいぞ!」
「腹が立った」
「ぴきーん、さくちゃんは残機無限なのですぐ生き返りました」
「……成人してまでやること中坊と変わんないと気が抜ける」
「いつまでも若くてぴちぴちで活気に溢れてるってこと?」
「歳を重ねるだけ馬鹿だってこと」

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