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おしゃべりまとめ



*たきがわ・さくちゃん・ただよしくん
「こないだ、有馬くんと言葉遊びしたの」
「ふうん」
「アリマクンって誰?」
「瀧川とは違う世界の生き物だよ」
「へえ」
「……納得した……」
「それでね」
「うん」
「カタカナ禁止ゲームしたんだけど、都築もやったことあるでしょ」
「朔太郎それ好きだね」
「楽しいから」
「弱いけど」
「うるさいな」
「はい」
「はい、瀧川くん」
「カタカナ禁止ゲームってなんすか」
「いやらしいゲームだよ」
「へえ」
「……さっきからなんで瀧川すんなり納得すんの?熱でもあんの?」
「え?」
「なんでもないです……」
「それでね」
「うん」
「結局決着付かなかったんだけど」
「はい」
「瀧川くん、どうぞ」
「いやらしい言葉を探すゲームですか?」
「もうそれでいいよ」
「肉まんとか?」
「……瀧川、今日もう喋らない方がいいよ、お脳の程度が知れるよ」
「え?なに?」
「ちょっと熱測ろうか」
「やだよ」
「あっつ!手ぇあっつ!」
「ねえー、都築、俺の話まだ途中なんだけど」
「それどころじゃないよ!瀧川が発火する!」



*ふしみ・おのでら
「小野寺」
「ん?」
「頭に手を置くな殺すぞ」
「ご、ごめん……ほんの出来心で……」
「もしも俺が死んだらさあ」
「……伏見死ぬの」
「もしも」
「お、俺も死ぬ」
「そうじゃない、もしも」
「遺書キット買ってくる」
「小野寺、聞いて、もしも」
「え、えぅ、っ」
「泣くなよ!だから!もしも!」
「おっ、親と兄ちゃんに、っお別れ、してくるからあっ」
「聞けよ!弁当と話したんだけど!今日!その話を!」
「ふ、伏見のと、子どもが、ほし、っほしかった、よお」
「出来ねえよ馬鹿、じゃない、弁当とその話をして、志半ばで死ぬのは悔いが残るってことになって、泣くなっつってんだろクソ犬!俺の話ちゃんと聞けよ!」
「大学出るまでは生きたかったよおお」
「今殺されたくなかったら即座に泣きやめ!」



*おべんと・こーちゃん
「おい」
「んだよ」
「……………」
「……なんだよ?」
「……ん?」
「あ?」
「なにが」
「お前今呼んだろ」
「呼んでない」
「おいっつったじゃんかよ」
「航介じゃない。虫が飛んできたから、虫に言った」
「はあ!?」
「うるさ」
「虫ぐらい黙って追い払えよ!」
「なんで自分に向かって話しかけたと思ったんだよ、自意識過剰」
「てめえほんと……苛つかせる天才かよ……」
「なに?ぼそぼそ喋るとただでさえ分からないデブゴリラ語がもっと分かりにくくなる」
「だああ!」
「痛っ」
「殴らせろ!」
「もう殴ってる」



*おのでら・おべんと
「ねえ弁当、おへそってほじくったら内臓と繋がってるの」
「………………」
「ねえ」
「……なに急に……」
「ちょっと気になって」
「……小野寺のちょっと気になること大体グロいから嫌……」
「だって伏見に聞いても答えてくれないから」
「痛い話は好きじゃないんだけど」
「痛いかなあ」
「……痛くないの?」
「電動ドリルでおへそ掘るとか言われたら痛いけど」
「………………」
「弁当吐きそうな顔してる」
「吐きそうなんだよ……」



*かみおおおかちゃん・しんじょうくん
「いずるくん、いずるくん」
「……なんだい?」
「あのね、あれ?顔が引きつってるよ?右側が特に」
「今朝からずっとなんだ、気にしないで」
「まだなんにもしてないのに」
「……まだね……」
「いずるくん、昔このアニメ好きだったよね。あげる」
「えっ、なんで?かわいい、なんで急にくれるの?」
「ゲームセンターで取ったんだけど、だぶっちゃったんだ」
「……上大岡ちゃんって意外とかわいいもの好きだよね……」
「えー、意外かなあ。前面に押し出してるつもりなのにな」
「うん……」
「かわいいもの、好きだよ。中原くんとか」
「殺すぞ」
「嘘だよー、いずるくんは冗談が通じないんだから!」
「上大岡ちゃんが冗談下手なんじゃない……」
「そうかなあ。じゃあ、実は俺、女の子だったんだ!」
「信じるよ……もう君については何があっても驚かない……」
「嘘だってばー!一緒にお風呂に入ったこともあるじゃない!」
「それはない!そんなことしたことがない!そうやって細かな嘘を散りばめないで!」
「もしかして、小さい時のことだから忘れちゃったのかな」
「絶対にない!恐怖の対象の前で全裸になるほど、俺の危機管理能力は欠落してない!」
「それとも、お胸が小さかったから、女の子だって分かってもらえなかったのかな」
「いろんな嘘と現実をごちゃ混ぜにしないで!お願いだから!」
「なんちゃって!ぜーんぶ嘘だよ!」
「……上大岡ちゃんの存在自体が嘘であってほしいよ……」



*こーちゃん・うみちゃん
「ながつぐはく!」
「長靴」
「ながつぐ」
「……まあいいや」
「あめすき!おぬーのながつぐ!」
「おニューの長靴な」
「あかくてかっこいい!」
「そうだなあ」
「こーちゃん、うみのかっぱ」
「はい」
「ひとりできます」
「どうぞ」
「ながつぐはきます」
「そうしてください」
「わあー!」
「転ぶぞ」
「ぎゃあああ」
「転んだ……」
「もうながつぐぎらいいい」
「ああ……もう……」



*さくちゃん・おべんと・こーちゃん
「スマブラやろ」
「えー」
「飽きた」
「航介ドンキーね」
「なんでお前が決めるんだよ!」
「決定」
「ファルコンがいい!」
「当也は?」
「ネス」
「じゃあ俺ヨッシーにしよー」
「ファルコンにするからな」
「えー!ドンキー!ドンキーコング!航介のドンキーが見たい!ドンキー!」
「うるせえな!」
「異様にトリッキーなドンキー見たい!」
「お前のヨッシーの方が気持ち悪いんだよ!」
「……性格が操作に出てるんだよ」
「そうだぞ!えっ、あれ?当也今俺のこと貶さなかった?」
「CODやろうぜ」
「やだー!それ、航介が俺のことを蜂の巣にして楽しむだけのゲームじゃん!」
「お前が下手くそだからだろ」
「こないだなんて当也まで俺に向かってM60ぶっ放してきた!」
「だってあったから」
「俺のことを殺すゲームやめよう!やっぱりスマブラがいいよ!」
「でもお前のヨッシー気持ち悪いし」
「じゃあヨッシー使わないよ!ピカチュウにする!」
「朔太郎、ハメ禁止ね」
「朔太郎、道具禁止な」
「どうあっても俺のこと殺したいの?」



*ろくしま・にしまえ
「六島ってアイドル好きだっけ」
「好きとかじゃない。人生」
「そういう細かいことはどうでもいいんだけどさ」
「細かくねえよ!あのな!」
「こないだ結婚報告して引退宣言したアイドルいたじゃん。あの子ってアイドル好きな人的にはどうなの?」
「……………」
「あっ、もしかしてあの子のこと好きだった?ごめん」
「……いや。推しじゃない」
「推しとは」
「その子のことが一番大好きではない」
「じゃあちょっとは好き?」
「俺もうアイドルって仕事が好きなとこあるから……んー……あー。ちょっと大きい声になってもいいか」
「うん、別に。どうぞ」
「まず、俺個人はほんと、あの子のことは推しじゃないし、あのグループのファンでもない。俺がずっと応援し続けて愛してるのは」
「六島の好きな子のことはいいから、話を進めてよ」
「……ちゃんと聞けよ」
「うん。ドルオタ目線気になる」
「アイドルっていうのは、夢と希望を与えて、ファンを笑顔にする仕事だろ」
「そうね」
「例えるならお姫様だ。美しく可愛く可憐に着飾った彼女にバルコニーから手を振られただけで、俺たちは歓喜する義務がある」
「義務が……」
「別に例えるなら女神様だ。俺たちファンは、彼女たちが与える笑顔の力を信仰しているわけだ。実際、そのおかげで毎日がんばることができる。彼女の握手会に行くために、彼女のライブに行くために、彼女の笑顔を見るために、俺は生活を頑張っている」
「……えっちょっと怖くなってきた……六島怖い……」
「だから、彼女たちに会うためにCDを買ったりグッズを買ったりするのは、お布施とか納税とか、そういう気分なわけだな。よくそうやって言うだろ」
「知らないよ……そっちの当然を一般人に持ってこないで……」
「しかし、だ。結婚の報告をした彼女は、アイドルという仕事をする上で鉄の掟となる、恋愛禁止を大々的に破ったことになる。当然ファンはがっかりするし、がっかりとかいうレベルで収まれば良いほうだ。彼女を信仰していた人間からしたら、一瞬で神様が死んだようなもんであって、明日からの生活を頑張れなくなる」
「六島は?」
「俺は平気。あの子のことあんまり良く知らないから」
「よかったね」
「良くねえ!」
「うわ」
「大好きだから裏切られた時のショックがでかいんだ!彼女のことを推していた人はこれからどう生きていけばいい!推していたからこそ、彼女の結婚はいっそ憎む対象になるんだ!それがどれだけ辛いか!幸せを願えないならファンじゃない!?ふざけんな!手酷い裏切りを受けてそれでも彼女が幸せならそれでいいとか聖人みたいなこと思えるほどこっちは人間出来てねえんだよ!」
「ひえ……」
「ある人は言いました!大阪で握手会やった次の日に仙台でお渡し会、その翌日に沖縄でライブだったとして、それに全部付き合ってくれるのは旦那でも彼氏でもなく、ファンだと!その通りであります!ファンは全てについて行くとも!だって貴女のことを愛しているから!貴女のおかげで毎日楽しく生きていられるから!貴女の笑顔に救われているから!それが、結婚するからやめます、だ!?しかも総選挙で!こっちが全て捧げた大舞台で!そんな酷い裏切りがあったもんかよ!愛は殺意に変わっても咎められない!」
「六島、六島帰ってきて、違う人みたいになってるよ、六島」
「……………」
「おっ……き、急に黙らないでよ……」
「……………」
「……今の気持ちを五七五で」
「推しじゃない、けれど苛立ち止まらない」
「あ、ありがとうございました……」
「ありがとうございました」



*さくちゃん・たきがわ・ただよしくん
「暇だな」
「朔太郎、なんかお話して」
「むかーしむかし」
「そういうんじゃなくて」
「……壁の隙間から女が覗いてた系?」
「そういうんでもなくって」
「エロい話して」
「うーん。最近あったかな」
「……話を振ったはいいけど、俺耐えきれる自信ないな……」
「瀧川が言い出したんだよ、責任取って」
「あった。ゲームやっててさ」
「うん」
「好感度ってあるじゃん。パーティーに入れてると上がってくやつ」
「そういえば都築ゲームあんまやんないよな」
「うーん。スマホでやるのならやる」
「好感度が上限まで行くと隠しスキル解放されたりとかするんだけどね」
「強くなるってこと?」
「そうね」
「仲良くなるまでその強さを発揮してくれないんだ……試されてる……」
「…….いや別にそういうことでは……」
「好感度上がるとなんか喋ってくれたりするわけ。そこでしか聞けない台詞みたいなやつ」
「ふむ」
「あからさまにこっちに好意を向けられてる台詞とかもあるわけ」
「……この話の前振りなんだっけ?」
「朔太郎、エロい話して」
「察した。ストップ」
「えー」
「もういい」
「俺察してない」
「瀧川のために続きを話したい」
「もういい!あとはそういうサイトで検索をかけろ!以上!」
「都築そういうとこあるよな」
「なー」



*きょうやさん・かずなりさん
「美和子ちゃんと海に行ったんすよ」
「……ふうん」
「おっと、興味なさげですね」
「欠片も興味がないからな」
「たまの惚気くらい聞いてくれません?」
「……お前たちが海に行ってから、八千代が海海とうるさいんだよ」
「でしょうな!」
「もううんざりだ……」
「先輩、海とか最高に似合わないですもんね」
「喧しい」
「美和子ちゃん、すっげえ可愛かったなあ……そう!ビキニでしたよ!ビキニ!」
「だから何だ」
「あの美和子ちゃんが水着ってだけでもレアなのに!ビキニですよ!ずっと仏頂面でしたけどね!」
「はあ」
「やっちゃんは頼まなくても可愛い水着着てくれそうですね」
「……水着姿を見たことがない。知らん」
「今度行ってみたらいいんじゃないですか、海とかプールとか。やっちゃん喜びますよ」
「そうかもな」
「……絶対行く気ねえ……」
「水着を着ているからって何だって言うんだ。別に、普段のままでいい」
「普段と違うからいいんじゃないですか。水着じゃなくても、浴衣とか」
「……………」
「俺は違うって顔に書いてありますけどねえ!絶対先輩も同じですから!俺には分かります!馬鹿にしてんでしょ、あんた!」
「そもそも海になんて行きたくない」
「じゃあもう部屋で着てもらえよ!水着を見てから物を言え!」



*ただよしくん・さくちゃん・ありま
「はっちゃんが読んでる少女漫画をちらっと見たんだけどさ」
「……妹がいるからって少女漫画の話が通じると思わないでほしいんだけど」
「はい!かなたはあんま漫画読まない!」
「いや別にそういうわけじゃなくて、航介に断られたから君達に話してるだけなんだけど」
「はあ」
「こう、男の子がヒロインの横の壁をドンってやって、俺のもんになれよ的なことを言うじゃない」
「テンプレだね」
「あれを受けて女の子はどう思ってるわけ?本当にときめくの?横の壁をドンってされただけで?」
「知らないよ!女の子に聞きなよ!」
「はっちゃんは顔によるっつったし、うめさんは歳によるっつった。当てにならない」
「やってみりゃいいじゃん」
「有馬くんさすが!脳みそ空っぽ!俺もそう思った!」
「うん、ん?褒め、あ?空っぽ?さすが?」
「都築、有馬くんに褒めるのと貶すの同時にやるとキャパオーバーしちゃうから、やめてあげて」
「それで、航介に頼んだら、即座に断られた」
「俺だってやだよ!」
「なんでさ!朔太郎ならやってくれるかなって!」
「壁をドンってするぐらいで都築を落とせる自信がない!」
「あっ、そっち?」
「ドンの勢いでチューしちゃってもいいなら」
「やだよ!こっちからお断りだよ!」
「じゃあ俺がやる」
「有馬くんの壁ドン……」
「じゃあ俺ここに立ってるから、朔太郎ムービー撮って」
「え?なんで?」
「はっちゃんが見してって言うから」
「……深く突っ込まないでおこう」
「はい!有馬くん!いつでも来ていいよ!」
「よし」
「ん!」
「……待って」
「うん」
「……………」
「有馬くん?」
「……都築」
「は、ぃ」
「俺のもんになるだろ?」
「……………」
「……ん?ただよしくん?」
「……………」
「おーい。今の駄目?もっかいする?」
「……………」
「……さくたろお、ただよしくん壊れた」
「……取り敢えず離れてあげたら?」
「うん」
「……ぁー」
「ん?」
「あー!うあー!いー!い″ー!」
「うわ怖」
「有馬はるかやっべえ!怖え!メスになる!ゔー!毛穴開いた!」
「すっげ顔近かったもん。ムービー見る?」
「あ″ー!わーお!もう!有馬くん!」
「は、はい」
「それはもう金輪際誰にもやるんじゃない!受けた側の心臓に悪い!」
「はい!」
「有馬くんいつもより更にかっこよかったよ」
「テレビで見たことあるから参考にして、かっこつけながらやったんだけど、駄目だったみたい」
「良すぎて駄目だったんだよ」
「アー!」
「ほら、都築が女の子にならないように必死で抵抗してる」
「ええ……こんなことになるとは……」



*たきがわ・さくちゃん
「航介のことしょっちゅう怒らせてるマン」
「なに?」
「怒りのボルテージを上げることに対しては無類の強さを発揮する朔太郎にこんなこと言うのも身の程知らずなんだけど」
「そんなに褒めないでよー」
「褒めてねえ」
「なに?ブチ切れさせた?」
「うん」
「うはははは」
「すげえ笑ってくる!腹立つ!」
「なんて言ったの」
「ババア扱いしたら怒った」
「だはははは」
「今までにないくらいガンつけられた」
「ババア、ぶっふ、ばっ、んぐうぅ」
「そんなに笑ってもらえると思わなかったわ」
「ひぃ、ひ、っこん、今度言お」
「めっちゃ怒るぞ!やめとけよ!」
「怒られることよりもババア扱いされてブチ切れる航介を見る魅力が勝つわ……」
「都築は美魔女って言うと喜ぶのにな」
「びまっ、ぉえっ、げほっげほ、っくくく」
「朔太郎が壊れた……」



*こーちゃん・まもりくん
「せんぱい」
「あ?」
「イントロクイズしましょう」
「……は?」
「真守が問題を出すので、先輩は答えてくださいね!」
「……なに、はあ?ちょっと待て、なんて?」
「もお!先輩ったら、うっかりさん!ちゃんと聞いててくださいよ!」
「聞いてた……突然すぎて意味が分からなかっただけで……」
「うちでは定番ですよ!」
「お前んちの定番持ってこられても分かんねえよ……」
「行きますよー」
「行かなくていいんだけど」
「ちゃらちゃちゃっちゃらちゃっ」
「あっうるさい!動きがうるさい!」
「え?」
「せめて座ったまま歌ってくれねえかな!」
「でもジャンプしないと……」
「はあ」
「ジャンプしてもいいですか?」
「……もうなんでもいいわ」
「ちゃらちゃちゃっちゃらちゃっ、ジャンプジャンプ!」
「……ジャンプしてんのは見りゃ分かる……」
「かーもっなまいはーうす」
「……………」
「かれがすきー」
「……歌っていいんだ?」
「え?」
「イントロじゃねえけど」
「あっ!間違えました!」
「……はああ……」
「記憶を失ってください!えい!」
「あっぶねえ!やめろ!グーで殴んな!」
「パーじゃ威力が弱くて記憶を失えないでしょう!」
「そんなこと誰が言ったんだ!」
「きよら姉ちゃんです!たあ!」
「やめろっつってんだろ!」



*ふしみ・こーちゃん
「昔のゲームって面白いの」
「……別に昔のゲームが面白いわけじゃ……」
「弁当は面白いって。航介もそう思う?」
「面白いやつは面白い。つまんないやつはつまんない」
「そんなの今も一緒じゃんか」
「だから、古いから面白いわけじゃねえんだって」
「俺あんまりゲームしたことないんだよね」
「小学生の頃とか流行ったろ」
「友達いなかったから」
「……おう……」
「悪い意味じゃなくて。うーん、友達いらなかったから、って言った方がいい?」
「うーん……」
「だから今やりたい」
「はあ」
「主に、そこに積んであるやつを見てそう思った次第」
「これ?これはダメ」
「なんでさ」
「セーブデータが一つしかないから」
「それのなにがダメなの?」
「……そこからか……」
「古いゲームにはセーブデータが一つしかないの?」
「そういうわけじゃねえよ」
「これはなにでやるゲームなの?」
「メガドライブ」
「なにそれ?」
「テレビゲーム」
「プレイステーションの仲間?」
「まあ、そうな」
「小野寺が持ってるプレステでできる?」
「できねえよ!」
「へえ。不便」
「そういえば、小野寺もレトロゲーム好きだよな。しかも誰も知らないようなの」
「中古でよく買ってきてるよ。クリアしたらもういらないみたいだけど、クリアできないことの方が多い」
「そうなんだ?意外だな」
「ていうか途中で俺が飽きるから、その時点でもうそのゲームやる選択肢あいつに無くなるから」
「……可哀想に……」

*りつきくん・みりちゃん
「りっちゃんくさい」
「あ?」
「くさーい」
「お前のが臭え、甘ったるくせえ」
「違いますー、りっちゃんの臭いのは煙草ですー」
「ああ、なんだ」
「なんだってなによお、当たり前じゃんみたいな顔して」
「当たり前じゃん、吸ってんだから」
「配慮して!香害!」
「じゃあお前があっち行けばいいだろ」
「りっちゃんがどけばいいでしょー!?なにそれー!」
「俺今からドラマ見るし」
「美里も見るしー!?りっちゃんは臭いので録画を後日にしてくださーい!」
「てめえが後で見ろよ、どうせいっつも家にいんだろ」
「あー!そういうこと言うー!りっちゃんがそういうこと言うせいで、美里は実質無職ー、みたいな風潮ー!」
「そこまで言ってねえ」
「外に出てお仕事すると煙草臭くても許されるくらい偉いんですかー!」
「うるせえな……」
「とにかくりっちゃんはどいてー!」
「どかねえ」
「どけー!」
「うぜえ、重い、豚」
「わー!ひどーい!りっちゃんきらーい!できそこないヤンキー!」
「お前よりはできそこなってねえわ」
「はー!?」
「あ?」
「表出るかー!?」
「上等だコラ」

*おのでら・ありま
「有馬パンツ見えてるよ」
「見せてる」
「へええ」
「……………」
「へえ」
「……見せてない……」
「……なんで一回誤魔化したの」
「朝家出てズボン緩いことに気づいて……気にし出したら恥ずかしくて……」
「ベルト買ったら」
「穴ない……」
「……じゃあ見せるパンツを買ったら……?」
「なにも解決してないだろ!小野寺の馬鹿!」
「腰履きしてるってことにしたらいいだろ!恥ずかしがるから気持ち悪いんだよ!」
「気持ち悪いっつったなお前ー!」


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