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おしゃべりまとめ



*ありま・おべんと
「俺動物には好かれるの、野良猫とか撫でれるし」
「同じ匂いでもするんじゃない、草とかの」
「なんて?」
「何でもない」
「でもこないだ近所の犬に噛まれた、見てこれ」
「好かれるんじゃなかったの」
「……愛ゆえ、みたいな……」
「飼い主でもないんだから、それはない」
「好かれるんだって!でもなんか噛まれたり引っかかれたりすんの」
「それ、うざったがられてるんだよ」
「えっ」
「構いすぎとか、警戒されてるのに縄張りに入るとか」
「俺の事好きすぎて、じゃない……?」
「ない」
「そっか……」

*ふしみ・おのでら
「『お願い』とか言われると、してあげたくなっちゃうなあ」
「そうなの?使おっと」
「お前これ以上俺をなにに使うつもりなの」
「まあ、最終的には財布かな」
「財布この前買い換えてたじゃん」
「お前が財布になるの」
「皮でも剥ぐの?」
「なにそれ、怖っ」
「だって、ワニの皮とかあるじゃん」
「そうだけどさ」
「違うの?なに、財布ってどういうこと」
「小野寺は二十年も何を見て生きてきたわけ」
「五分の一くらいはお前といたよ」
「俺がもうちょっとお前の教育に力を入れていたら、こんなことには……」
「え?なんで顔隠すの、俺なんかした?」
「ごめんな……責任とって財布にするから……」

*おのでら・おべんと
「さっきテレビに出てたアイドル、高校の時に伏見に似てるってみんなが言っててさあ」
「あー……似てなくはないかもね」
「弁当はあれ、あの、あれに似てんの、あれ」
「どれ」
「あのー、あれ、思い出せない」
「いいよ、無理しなくて」
「喉のこの辺まで出てる……」
「小野寺はなんかそういうの言われたことないの?」
「犬」
「それは知ってるんだけど」
「他には別に……あ、俺ねえ、有馬のくしゃみの真似できる」
「他の人となんか違うの?有馬のくしゃみ」
「え?別に」
「うん……なんか、なんでもない」
「なんだよー、言えよ」
「なんでもないよ……」

*ふしみ・おのでら
「こないだ親戚の結婚式があったんだ」
「ふうん」
「お前の結婚式では俺がきゃんゆーせれぶれいとしてあげるね」
「は?なんて?」
「結婚式と言ったらあれだろ」
「……まあ、世代的にね」
「こうやってドレスの裾をちょっと持ち上げて歩いてさあ、すげえ綺麗だったんだ」
「再現しなくていいよ、気持ち悪いな」
「ちょっと、伏見やって、やって花嫁」
「やだよ」
「ふーたりきりだねー」
「歌わなくていいよ」
「……良く考えたらこれ俺がお前の結婚式で歌っちゃダメなやつだ……」
「え?……ああ、そっか」
「今夜からはどうぞよろしくねしちゃダメだな……ごめん……」
「まず架空の結婚式だってことを思い出してくれない?なんでそこまで落ち込むの」

*ふしみ・ありま
「あ、蜂」
「どっ、待って、どこどこどこ」
「有馬の後ろ」
「えええ、伏見、伏見ちょっと退けよ!出れねえよ!」
「もうちょっとこっちまで来たら潰せるんだけど」
「こっちまで!?なに言ってんのお前!」
「これ使おう」
「俺の!俺の教科書!それ俺の!」
「なに、うるさいな。虫駄目なの?」
「蜂は誰だって駄目だろ!刺されたら死ぬんだぞ!」
「じゃあ潰さないから、追っ払うだけにするから」
「伏見背中貸して、隠れさせて」
「あっち行ってなよ、俺の方来たら逃げらんないじゃん」
「うん、うん」
「ほれ」
「あああああこっち来た!こっち来た!伏見てめえ!」
「ははは」
「携帯向けてんじゃねえ!お前覚えとけよ!?」

*ありま・おべんと
「あ?小野寺しかいねえの?しかも寝てるし」
「昨日遅かったんだって。伏見からは休むってメール来た」
「珍し……くも、ないか」
「次空きだし、寝かしといてあげようと思ったんだけど」
「いいんじゃないの、腹減ったら起きるよ」
「……なにそのパン、見た目酷いよ」
「なんか、新発売って。買ってみたんだけど、どうだろ」
「あっそう……」
「弁当今日焼きそばパン?」
「やらないからな」
「うえ、あまあ……」
「……なに」
「食って」
「やだ、それ見た目が嫌だ」
「いちごクリームパン……」
「新発売ばっかり買うのやめなよ」
「うん……小野寺にあげよう……」
「他に飯ないの?」
「カレーのおにぎりと、オムライスのおにぎり」
「……それはおにぎりじゃなくてもいいよな」
「買ってから俺もそう思った」

*ありま・おのでら・ふしみ・おべんと
「おはよ」
「おー、あれ?」
「あれ?」
「弁当は?」
「伏見は?」
「え?今日授業ねえの?」
「そんなん聞いてねえよ、俺」
「有馬が弁当からなんにも言われてないなら、休講ではなさそうだけど」
「聞いたけど忘れたのかもしんない」
「使えねえなあ」
「え?なに?すごい傷付いた」
「電話しよ、伏見は無視するかもしんないから弁当にかける」
「小野寺?お前ほんとに小野寺?」
「あっ、もしもし?弁当ー、今日授業ないの?」
『ん?あるよ』
「なんで弁当いないの?寝坊?」
『俺と弁当はないの、出席も成績も余裕だから免除』
「は!?なんで、伏見お前」
「伏見、弁当といるの?なんで?」
『俺は昨日から弁当と楽しくお話してるの』
『は?伏見が小野寺と喧嘩したから泊めてっていきなり』
「喧嘩?なにそれ、俺なんかした?」
「小野寺それハンズフリーとかになんないの、俺なんも分かんない」
「え?どうやってやんの、これ?」
「それ違うべ、こっちじゃないの」
『がっさがさ電話口でうるさいんだけど』
『とにかく、有馬と小野寺は授業あるから安心していいよ』
「あっ出来た」
「お前らどこにいんの」
『え?おれむがっ』
『秘密ー』
「伏見お前、弁当になにした!?」
「今あっちでごんって、なんかぶつけたな絶対」
『馬鹿どもは九十分缶詰にされてなよ、じゃあね』
「あ、てめ、切れた!」
「そっか、この授業やばいやつだけ残されてんだ」
「は、あ、すっくな!なんだこれ!」
「……来年はもうちょっとがんばろ……」

*ありま・おべんと
「この前アルバム見せてもらった時から思ってたんだけど」
「うん?」
「なんで染めたの?」
「髪?なんでだっけ」
「覚えてないんだ」
「あんまり。でも似合ってるからいいだろ」
「そういうの自分で言う奴は基本的に似合ってないんだよ」
「怒ってないっていう奴は怒ってるみたいなもん?」
「そう」
「だって、俺黒いの似合わないんだよ」
「……そんなでもなかったよ」
「お?見たい?」
「別に」
「明日黒く戻してきてやろうか」
「別にいいってば」
「昔よりもこう、色気的なものが引き立つかもしれない」
「そんなもん有馬にはないだろ、無理すんなよ」
「黒くなったら出んの!」
「髪の色と人間性は関係ないんだよ」
「知ってるよ!」

*ありま・おべんと
「海行こう、海」
「暑いじゃん」
「暑くないと水着の女の子がいないだろ」
「ええ……そういう目的とか、やだ……」
「別にそうじゃなくても、お前ちょっとは焼けた方がいいよ」
「体質だから仕方ないの」
「外でないからこんなんなんだよ」
「こんなんって言うな」
「とにかく行こう、海!」
「じゃあ他にも誘おうよ、二人じゃどうにもならないだろ」
「伏見はダメ、俺の頑張りを無にするから」
「自分より女の子に声かけられる人呼んだら意味ないって正直に言えばいいのに」
「そうじゃないし!違うし!」
「分かった分かった」
「その、伏見がいたら、あれ、補導とかされるかもしんないじゃん……」
「……本人ここにいたらお前血祭りだよ」
「うん……知ってる……」

*ふしみ・おのでら
「……………」
「……お前、定期的に俺の頭撫でんのやめてくんない」
「え?なに?」
「寝起きの癖かなんかなの?」
「あ、あー……ごめん」
「家とかなら別にいいけどさあ、学校はほんとやめて」
「生えてないか確認しないと不安なんだよ」
「あ?何が?」
「はっぱ……」
「……あ、はい……」
「あ、いや、今のは俺が悪かった、何でもないから、忘れていいから行かないで」
「離してください、俺そういうのほんと、流石にちょっと」
「ちっげえの、こんっくらいの伏見の頭に葉っぱが生えてて、噛んだり泣いたりすんの」
「なんの薬やってるんですか、違法ですよ」
「敬語やめろ!説明するから、高1の時からそういう夢見て」
「俺の知ってる小野寺は薬に侵された後の小野寺でしかなかったんだ……」
「言っとくけど半分はお前のせいだからな!多分!」
「一緒に警察か病院に行こう、一生一緒にいてやるから」
「嬉しくない!今それ言われてもぜんっぜん嬉しくない!」


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