なぎさちかげ。
ちぃくん。渚兄弟の弟の方。
兄に憧れて弓道を始めたが、天賦の才能を持った人間に努力もしない一般人が追いつけるはずもなく、弓道を一度やめ、ついでに嫌いになった。高校に入り、先輩(女子)だと思っていた伏見と再会して再び弓道部に入る。ちなみにこの間、憧れと依存の対象が兄から伏見に移っただけなので、弓道に対する執着は最初から最後まで一切ない。伏見の側にいる小野寺が嫌い。
幼馴染の和葉ちゃんにべったり。大学卒業まではルームシェアをしていたが、就職と同時に一人暮らしをはじめる。職場の都合なのか自分から希望したのかは不明だが、単身別地方で仕事をしていたものの、心に限界が来た。和葉ちゃんの結婚が一つのスイッチだったのでは。結果、思考がぐちゃぐちゃになり幻覚を見ながら電車に飛び込んで人生を終わらせてしまった人。
渚千景は伏見彰人になりたくてもなれなかった人間なので、もし伏見が小野寺に出会っていなかったら、恐らくは同じような結末を辿っていたのではないかと。