・玉城鈴菜
たましろすずな。弁当のお隣さん。伏見姉と同級生。ていうか普通に友達。本人は友達扱いされるの嫌がってるけど。
弁当が北から来た人なら、玉城さんは南から来た人。上京組。美術系の大学にいるらしい。伏見姉と同い年なのに弁当が大学生の時点でまだ大学生って計算が合わなくないか…？と思ったけれどそういうところはもう無視してほしい。
お隣さんのことは「静かな眼鏡くん」くらいにしか思っていなかったが、弁当に仲良しが出来て、有馬伏見小野寺が家にちょこまか来るようになってから、騒がしいやつらだ、と認識が変わった。うるさくてすいません、と会う度に謝って来る弁当には気を良くしている。大家さんに言っちゃうぞ、って発破かけてみたりもしている。そんな気は特にない。そのせいで弁当は大家さんを怖がっている。
伏見姉と仲良し(？)。弁当の家に遊びに来た伏見を遠目から見て、あれがあれの弟か、世間は狭いな、と思うと同時に、あのくらい素直に感情表現できれば一花も楽だろうに、と可哀想になった。伏見が我儘放題で外面オフモードなのはそのメンバーだからなんですけど、まあそれはそれ。

・牧市宣宏
まきいちのぶひろ。青森の市場の人。
和成さんとは恐らく割と昔馴染みで、みーちゃんに日々どやされて、こーちゃんに絡んでは冷めた目で見られている、おっさん。こーちゃんは別に牧市さんのことが嫌いではないのだけれど、牧市さんが無駄にしつこくしすぎるので、呆れてはいる。単体で旅行に来た伏見とも面識がある。「姉ちゃん」扱いだったけど。

・都築小梅
つづきこうめ。都築家長女。一番上。
だるい。ねむい。さぼりたい。適当になんとかしたい。という感じで、あんまり真面目に仕事はしていないが、それなりに出来る。好きなタイプはおじさん。好みのおっさんが店に来ると諸手を挙げて接待しに行く。うちはキャバじゃねえんだぞ！とはただよしくん談。
車の運転がとにかく荒いらしい。同乗者は三半規管を殺されるとか。
弟のことは「たーちゃん」、妹のことは「はっちゃん」。弟の友達が店に入り浸っていることについては、別に構わないらしい。泥酔して座敷席で転がってても、普通に踏んで歩く。むしろ単体で遊びに来たら積極的に飲ませて酔い潰して遊んでいる。ひどい姉だ。

・都築初奈
つづきはつな。都築家次女。一番下。
男嫌いの人見知り。しかし、かなりの面食いでイケメン大好きガール。分かりやすく言うならば、瀧川とこーちゃんは視界に入るだけで逃げ出したくなるレベルで苦手なのに、伏見にはうっとりでれでれしていた。
都築家では料理担当。恐らくまだ未成年なのでお酒は飲めない。はっちゃんが無表情で機械的に目の前で焼いてくれるホットケーキが、常連客のおっさんたちに一時期大ブームだったらしい。きっと上二人にはないなにかがあったんでしょうね、例えば制服の付加価値とかね。