・砧哲太
きぬたてつた。お母ちゃんによく忘れられる、かわいそうな砧家長男。てったくん。
合言葉は「誰にでも優しくする」。無意識の善意を振り撒ける。人付き合いに器用で、繋がりが広く、砧家で最も大人らしい大人。しかし女運だけはマイナスに振り切っていて、付き合う彼女には毎回こっ酷く振られ、その度に泣きながら昔からの友人のヒーローくんに話を聞いてもらっている。それと、何故か病弱系女子が周りに寄ってきやすく、頼られ気味。代表例、今は亡き幼馴染。そのおかげというか、そのせいというか、病気の症例や咄嗟の応急処置に、無駄に精通している。人にものを教えることは昔から得意だったり、とにかく全ての才能を人助けに全振りしてる感じ。現職は学校の先生。
弟妹曰く、この世で一番怒らせてはいけない相手。そもそも、怒ること自体がかなり稀なのだけれど。母よりも、父よりも、長男が怖い。何がどのように怖いのかは、弟妹以外よく分からないらしい。

・砧巧
きぬたたくみ。でかくて固くて力持ちな砧家次男。長男とは一つ違い。
合言葉は「とにかく一回やってみる」。寡黙で仏頂面、明るいとは決して言い難い。なので、長男とは真逆で人付き合いは苦手。手を抜くことが大嫌いで、出来なくても一生懸命やってみることに意味があると心から思えるタイプ。多分まもりくんを褒めるのが家族で一番うまいのはこの人。自分自身も、何にでもまず取り組んでみるので、割となんでもできる。現職は消防士。
兄には頼られているが、弟妹にはどちらかというと「いいところを見て欲しい」と思われているので、あまり頼られない。本人はそれが寂しいらしい。いやでも、兄よりかっこいいから、致し方無いよな……
家に遊びに来たこーちゃんが、よく食べ、まもりくんのこともきちんと叱り、礼儀正しくしっかりしていたので、大層気に入った模様。働きだしてからも機会がある度に気にかけている。こーちゃんは年上男が好きくないので、びくついている。一方通行。

・砧美里
きぬたみり。たゆんたゆんでぽよぽよの砧家長女。次男とは二つ違い。ぶりっこ？素です。
合言葉は「笑ってれば何とかなる」。いつもにこにこ。大抵のことは、だいじょぶだよお！って言ってくれる。みり姉ちゃんにとってだいじょぶくないことは、自分の体重が１キロ増えたとか、そういうこと。あんまり大丈夫じゃないことも、だいじょぶくしてきた人なので、安心感はある。おつむに安心感はないけど。最近はもっぱら家の畑の手伝いしてる。みり無職じゃないですー！という本人談。
一番女子らしい女子。失敗さえしなければ美味しいご飯が作れる。八割失敗する。パックとかトリートメントとかちゃんとしてそう。見せる相手もいない癖に…ってりっちゃんに言われて、むぎー！ってぽかぽかしてそう。ちなみにらんちゃんが物心つくまでは男の子みたいだった。
高校卒業後、一旦家を出ている。働きだしてしばらくして、帰ってきた。理由は不明。みり疲れた〜！もういや〜！って感じで帰ってきただろうから誰も何も聞かないけど、きっとなんかあったよね。少なくとも上二人は、なんかあったんだろうな…と思ってる。聞かないけど。

・砧律貴
きぬたりつき。髪の色がころっころ変わる喫煙ヤンキーの砧家三男。長女とは一歳差。
合言葉は「自分が楽しいことをする」。悪いことはそれなりにしてる、悪い子。まだ学生なのにバイク乗り回してタバコ咥えてウェーイってしてる写真をまもりくんに発見されて、焦りのあまりトリプルアクセル決めながら奪ったことがある。りつき兄ちゃん、わるいね！と当たり前のことを当たり前に言われてかなり心にダメージを食らった。でもタバコもお酒もバイクもやめられない。まもりくんも一応、嫌いとは言ってないわけだし、まあありかな！みたいな。現職は何かしらの会社の事務員さん。イかれた頭の色したヤンキーが単車乗ってスーツで通勤するの興奮しません？ブルーライトメガネかけて仕事は真面目にしてるのとか興奮しません？私はします。
きよらたんのせいで、ちょっと気を抜くとすぐ頭がカラフルになる。でも本人も別に気にしてない。多分弄られなければ自分で弄る。
そんな見た目でそんなことしてるけど、人当たりは普通に良い。ちょっと口が悪いだけで、絡みやすい兄ちゃん。

・砧清楽
きぬたきよら。砧家次女。三男とは二歳差。べりーすいーとでかわいーいもーとのきよらたんだぞー(棒読み)。
合言葉は「てきとーにする」。全てにおいて深く考えてない。どこでもすぐ寝るし、いろんなことをみんな忘れる。誰とでも関係を持つが、深いところまでは立ち入らない。めんどくさいことに首を突っ込まない嗅覚の良さを持ち合わせているので、何とかなってる。ふにゃふにゃに見えて感情の浮き沈みはちゃんとあるので、普通に怒ったりもする。怒ると口調が間延びしなくなる。あと放送禁止用語で罵ってくる。
美容師さんになりたーい、とずっと言っているが、多分最早そうなる気はない。でも一応街の美容室でバイトしてる。器用なので、練習とかいってりっちゃんの頭を奇抜な色に染めたり、まもりくんの寝癖を直してくれたりはする。
青森組をダークサイドに突き落とす引き金との繋がりがある、もっと言えばストッパーになり得るという意味では、割と重要な立ち位置にはあるはず。こーちゃんともさくちゃんとも弁当とも面識あるし。千代田さんが本当に道を踏み外したら、きよらたんはどうするんだろう。

・砧藍麻
きぬたらんま。下から二番目なのに誰よりしっかり者な砧家三女。次女とは一つ違い。四男で末っ子のまもりくんとは六歳違いになる。
合言葉は「まっすぐ前を見る」。７兄弟では下の子なのに、あんまり甘えないし、むしろ上に頼られてる。いつもしゃんと背筋が伸びてるイメージ。そうしなくちゃって意識してるというより、そっちのが性に合ってる。高身長でスレンダー、ショートカット。さっぱり系。喫茶店でウエイトレスさんをしている。制服のエプロンがちょっとかわいいのがお気に入り。
頑張り屋さん気質なので、我慢はしがち。本当は可愛いものが好きで、女の子女の子したものも好きで…っていう内心を、みり姉ちゃんが分かってくれているので、救われている。そこの女子会になぜかまもりくんが参加している。きよらたんではなく。
きちんとさんだが、悪戯は好き。しかも頭が回るので、下の二人で上五人を陥れようとすると大変なことになる。むしろ、大変なことになった(経験済)。その後、二人でお母ちゃんに怒られたとか。