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サブキャラプロフィール



・渚千景
なぎさちかげ。ちぃくん。渚晴臣に憧れて、伏見彰人を敬愛して、仁ノ上和葉に対して歪んだ愛を押し付け続けて、特急列車に飛び込んで、それまで彼と関わりのあった誰にも気づかれないままこの世からあっさりいなくなった人。多分ちぃくんが死んだことに本編キャラは誰も気づいてない。どっかでなんか上手くやってんだろうな〜と思われてる。そこまで含めて、ちぃくんっぽい。
そもそもにして「伏見彰人のなりそこない」として存在しているので、とっても精神不安定。伏見はあそこまで割り切ってるからぬけぬけ生きてるだけで、なりそこないのちぃくんが頑張れるわけもなかった。相手によって顔を使い分けるのも無意識だからガバガバだし、和葉ちゃんへの一方的な依存は最後まで激しかったし、誰かの真似をしないとどうして良いかわからない。和葉ちゃんが結婚する時に、自分から離れるならもういらないって無理矢理強がって、知ってる人が誰も居ない場所まで一人で遠ざかったのが、一番駄目だった。その時にちょっとでも素直になってたら、頭おかしくなるまで追い詰められずに済んだかもしれないのに。東京に帰ってくる前後のちぃくんのモノローグは、見えちゃいけないものが見えて、誰も言ってない言葉が聞こえて、要するに脳味噌ぐちゃぐちゃで訳分からなくなっちゃってるものなので、整合性を取りながら辻褄を合わせないようにしてました。裏話。
お兄ちゃんに憧れて始めた弓道は、お兄ちゃんに追いつけないことに絶望して、大嫌いになった。伏見に誘ってもらってもう一度始めてみたら楽しかったけど、どちらかというと憧れの対象を伏見に移しただけなので、特に弓道にしがみついてもなかった。中途半端。その後も伏見を追いかけ続けたけれど、常にくっついてる小野寺のことが生理的にマジで大嫌いで、最終的には大好きな伏見が大嫌いな小野寺に心を開いてしまったので、もうどうでも良くなっちゃった。その間ずっと和葉ちゃんに依存していたけれど、和葉ちゃんが大人になって幸せな家庭を築くにあたって、自分は捨てられたんだと思い込み、一人で高飛び。しばらく惰性的に仕事をして働いたけれど、積もり積もったストレスで心が先に限界を迎えた。こう振り返ると、ほんと精神がぐらっぐら。和葉ちゃんに支えてもらいたかったんだから、そう素直に言えば良かったのに。和葉ちゃんもそう言ってもらえるのを待っていたのに。心中もできない、なりそこない二人。
ちぃくんについてはいくら書いても嘘になる気がして、確定してる死に際の話しかできない。人身事故のため遅延ってアナウンスを駅で聞いた見知らぬ誰かに舌打ちされてください。

・仁ノ上和葉
にのうえかずは。ちぃくんの支え。小野寺達紀のなりそこない。でも、こっちの場合はなりそこないでもちゃんと生きていけた。なりそこないだから、誰も救えなかったけれど。
基本表情筋が笑顔で固定されてる。サッカー少年。ちっちゃい頃からずっとサッカー一筋。天才ではないし、秀才でもない。でも頑張ってるから楽しい。彼女持ち。でもちぃくんとルームシェア。彼女と同棲はしたのだろうか。してないかもしれない。ちぃくんとは長らく一緒に住んでたくせに。あとは、ミュージカル好きで料理好き、変なところでちょっと抜けてる、足はめっちゃ速い。小野寺には懐いている。大学生になってからはほぼバイト漬けの日々を送っていた。サッカーをもっとずっとちゃんとやってたかったなあ、って思いながら、忙しさにかまけてボールが埃を被っていった。
ちぃくんのことはなんでも知ってる。ちぃくんのぐだぐだスイッチを唯一扱える。幼馴染だからね、と本人は思ってるけど、幼馴染ってだけでそこまでしない。ふにゃーってなってるちぃくんをなでなでしてる時が幸せ。けど、ちぃくんよりも一足先に大人になってしまったので、大好きで大切な幼馴染離れをしなくちゃって決断した。彼女と結婚して、ちぃくんがいなくなったことは、彼も自分から離れることを選んだのだと思ってしまった。和葉ちゃんがしたことは決して悪手ではないんだけれど、何も知らないまま、二度と会えなくなってしまったことにすら気づいてないのは、救いの手を自分からは絶対に差し伸べなかった和葉ちゃんへの罰のような気もする。


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