サブキャラプロフィール
・井生千晶
いおちあき。有馬はるかの嫁(分岐1)、ありべんがくっつくための当て馬(分岐2)。ルートによっては、天国から見守ることになる。彼女の幸せと弁財天当也の幸せの両立ほど不可能なものはない。
ありま、いお、で出席番号が近かったのをきっかけに、有馬に一目惚れする。みんなに人気の有馬に告白する勇気があって、その後ずっと本人が微妙な顔をしていても「はるかちゃん」と呼び続ける気概があって、有馬の気持ちが自分越しに別のところにあると分かった時点で発破をかけて身を引き髪の毛をばっさり切ることができる、とても強い子。好きな人のためなら、足が痛くてもハイヒールを履くし、苦手な料理も練習するし、髪も伸ばすし、「ちゃんとしなさい」と恋人ではなくなる選択肢を選べる。頼むから幸せになってください。千晶ちゃんのウエディングドレスが見たいんです。お願いだから元気に笑っていてください。こちらからは以上です。
どの分岐でも、有馬はるかの特別、という事実は変わらない。あのちゃらんぽらん馬鹿の性根を、真っ直ぐ人と向き合えるように矯正したのは、他でもない千晶ちゃんの功績。本人は、はるかちゃんが笑ってられればそれが一番いいなあ、と思っている。そう思われていることが、有馬にとっては大事だった。
弁当に似てる。見た目とか中身とかそういう問題じゃなく、なんとなく、似てる。例えば、自分に自信があんまりなくて、はるかちゃんには釣り合わない、と自分を卑下する傾向にあるところとか。同じ考えには至らないけれど、同じような方向性に向かっているのは確か。だからというかなんというか、千晶ちゃんと弁当は話が合う。そこが仲良しなのはお花畑みたいで可愛い。二人が話してると伏見が聖母のような笑みでにこやかに見守ってくれる。
・夏目芽衣子
なつめめいこ。弁当の嫁(分岐1)、分岐2に至っては噛ませですらないし、恐らくは弁当の記憶にもあまり残ってない。千晶ちゃんと同じくルートによっては、自分の利のために周りを振り回すクソヤンデレに成長した弁当に突然捨てられたりする。
猪突猛進タイプなのだけれど、常に一歩引いて理性的な自分がいる子なので、弁当がとりあえずで自分と付き合ってるのも知ってた。それでも、自分を選んでいる事実で満足しようと納得して、ずっと幸せの渦中にいられた。妥協でも譲歩でも諦めでもなく、納得。弁当は芽衣子さんのことを最初から最後まで好きにも嫌いにもなれなかったわけだけれど、そのこともちゃんと彼女は分かっていたのだと思う。「いらなくなったらすぐ言って」。
有馬に似てる。芽衣子さんの場合は、なんとなくというより、同じポイントがいくつかある感じ。寝坊からの遅刻癖とか。忘れ物の多さだったりとか。咄嗟に出る声が大きいこととか。美味しいと思うものが被ってたりとか。ただ、芽衣子さんは有馬のことが嫌いである。所謂同族嫌悪。
料理が下手で家事が苦手で、可愛いものとかふわふわしたものが好きなのにどうにも似合わない。さばさばしてるように見せかけて恋愛には臆病で、弁当に話しかけることすら最初はできなかった。真逆のタイプの千晶ちゃんのことは結構羨ましい。自分がそうなれないことは知ってる。
少女漫画ちっくなお付き合いに憧れている。例えば、素敵なエスコートとか、幸せなサプライズとか、ちょっと大人なディナーとか。そういう意味では、相手に対する気遣いの水準がとんでもなく高い弁当と付き合うことができて良かった。ちなみに、芽衣子さんは隠し事が下手なので、弁当に向けてのサプライズを成功させられた試しはない。
自分のことはあんまり好きじゃなくて、優先順位は自分<好きな人、な芽衣子さんだから、自分のことは蔑ろな弁当が一緒にいられたのだと思う。自分の代わりに自分を大事にしてくれる人、って意味で。