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《こーちゃんから見て》
弁当…幼馴染って立場じゃなかったら、一緒に過ごすタイプじゃない。なに考えてんだか気持ちはさっぱり分からない、一緒にいると怒らざるを得ない、穏やかな時間なんて夢のまた夢。なのに、いつの間にかいないと駄目になっちゃってたのは、当たり前の中の一部に弁当が組み込まれてたから。上京したのが羨ましいとか妬ましいとかじゃなくて、いなくなったことがただただ衝撃だった。嫉妬じゃないから、帰って来てもあっさり受け入れられる。むかつく幼馴染がいない環境下に放り込まれてぐちゃぐちゃになったところを、もう1人のむかつく幼馴染が支えてくれたからなんとかなった。よかったね。

有馬…冗談だろ?って思ってたのに、最近本気で呆れはじめた。見捨てるわけじゃないけど、懇々と教えてやるのもめんどくさくなってきている。面倒見がいいからしっかりお世話するけど。ただよしくんで、かっこいい系に顔が整ってる人の耐性がつきすぎていて、見た目に対してはあんまりなにも感じていない。毎日ジャージなので、ジャージおそろい、同じじゃん、って思ってたら、全然違った。ちなみに、全然違うってことは伏見に申し訳なさそうに教えてもらった。

伏見…伏見の「いいなあ」に、こーちゃんは確実に救われている。無意識だろうけれど。自分のいるところは、まさか羨まれるような場所ではないだろう、とずっと思ってきただけに、最初は信じられなかった。けど、あの嘘つきが本気で零す「いいなあ」は案外重たくて、こーちゃんも「思ってたよりもいいのかも」と思えるようになった。精神面ではそんな感じ。行動面では、だらだら甘える伏見を突き放しながら、それでも面倒見てる。一旦突き放すのが、他の人はしないから、ポイント。

小野寺…懐っこい犬、という認識。間違ってはいない。髪の毛の色はまっきんきんの癖に、小野寺のピアスには苦い顔をするし、煙草も嫌いだし、クソヤンキーなのかそうじゃないのかはっきりしていただきたい。買い出しに連れていくと、持つよ!持つよ!って嬉々として袋をたくさん抱えてくれるので、俺もそのくらい持てる…って思う。思うだけで言わない。食べ物の好き嫌いがあまり無い小野寺とこーちゃんを2人で食い倒れの旅に送り出したい。下手物食って笑ってそう。

さくちゃん…好きとか嫌いとか、そういうのに収まるものじゃない。1人にしないでほしい、置いていかないでほしい、最後の縋る糸。逆らえないスイッチを作られて、思いの向かう先もはっきりしないようにぼやかされて、それでもいつも通りに過ごし続けて、これからもそうやって2人で生きていくのでしょうね。海ちゃんがいるかいないかでこの人たちもまた分岐があるのだけれど、あれはボーナストラックみたいなもんなのかもしれない。順当に行けばこーちゃんは、美人でもなく可愛くもなく不細工でもない普通のお嫁さんを貰って普通の家庭を築くはずなんだけど、さくちゃんへの寄っ掛かり方を見てると、そう甘くは行かない気もする。

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