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夜も深けて、2人の境界がわからなくなるほどぐちゃぐちゃに求めあって。星の輝きすら空から姿を消して白み始めた頃に、もつれるようにベッドに倒れ込んだ。
なんていうか、すっごい疲れた。虚脱感? って言うのだろうか。数時間ぶっ続けでやることやってりゃそりゃそうなるだろって話ではあるけど。
重たくなった瞼を無理に上げる理由も元気もないまま目を閉じる。
……。
「けいと、ちゅーして、」
隣で横になっている先輩に、ふとした思いつきを口にする。
いつもなら、こんなこと言えないけど。さっきまでずっとくっ付いてたのが離れてちょっと人肌恋しくなったとか、実はちょっともうかなり眠くて意識が曖昧なのとか。探せばいくらでも出てくる言い訳に背中を押されて、ポロッと言ってしまった。
「珍しいね?」
ギシ、とベッドが軋む音とともに頬に温もりを感じる。瞼を閉じたままだから、先輩がどんな顔してんのかはわかんないけど。
「だめ?」
「んーん、別に?」
「うれしいっていって」
「ユウちゃんがオレの顔みて言ってくれたらね」
「ねむい」
「知ってる」
はあ。
しょうがないので、ちょっとだけ、ね? と頭を撫でてるケイトに負けてあげて、欠伸と共に声のする方に視線をやった。
「眠そう」
「ねむいよ」
「だよね」
「けいとのせいだからね」
「ごめんね?」
思ってないな、これは。間違いない。けど、少しだけ合った目線がなんだか愛おしく見えてしまって、もうほんの少しだけなら先輩のワガママに付き合ってもいいかな、なんて思ってしまうのだからきっと私も大概だ。目を合わせただけで魔法でも使ったんじゃないかってくらいころっと心変わりさせられてしまうんだからズルい、と思う。惚れた弱みと言えばそれまでだけど。
「……けいとせんぱい、」
「なぁに?」
「ちゅーして?」
彼の望むとおり、彼の目を見てキスをねだってやる。ねだった本人は私が本当にオネダリをしてくれると思ってなかったのか、少し驚いたように目を見開いていた。寝る前に良いもの見たなあ。
「なにその顔」
「べつにい?」
「別にって顔じゃないでしょ」
「んー、なんだかかわいいなあって」
「何ソレ」
「きすしてくれないの」
「……するけど」
やっぱちょっと悔しそうだ。おもしろい。
ちゅ、と軽いリップ音が鳴るちょっと前に目を閉じて、唇に彼の体温を感じた。
「おやすみ、ユウちゃん」
「ん、おやすみ、けいと」
正直ちゃんとおやすみって言えたかわかんないけど、彼に抱きしめられる感覚と共に意識を手放した。
なんていうか、すっごい疲れた。虚脱感? って言うのだろうか。数時間ぶっ続けでやることやってりゃそりゃそうなるだろって話ではあるけど。
重たくなった瞼を無理に上げる理由も元気もないまま目を閉じる。
……。
「けいと、ちゅーして、」
隣で横になっている先輩に、ふとした思いつきを口にする。
いつもなら、こんなこと言えないけど。さっきまでずっとくっ付いてたのが離れてちょっと人肌恋しくなったとか、実はちょっともうかなり眠くて意識が曖昧なのとか。探せばいくらでも出てくる言い訳に背中を押されて、ポロッと言ってしまった。
「珍しいね?」
ギシ、とベッドが軋む音とともに頬に温もりを感じる。瞼を閉じたままだから、先輩がどんな顔してんのかはわかんないけど。
「だめ?」
「んーん、別に?」
「うれしいっていって」
「ユウちゃんがオレの顔みて言ってくれたらね」
「ねむい」
「知ってる」
はあ。
しょうがないので、ちょっとだけ、ね? と頭を撫でてるケイトに負けてあげて、欠伸と共に声のする方に視線をやった。
「眠そう」
「ねむいよ」
「だよね」
「けいとのせいだからね」
「ごめんね?」
思ってないな、これは。間違いない。けど、少しだけ合った目線がなんだか愛おしく見えてしまって、もうほんの少しだけなら先輩のワガママに付き合ってもいいかな、なんて思ってしまうのだからきっと私も大概だ。目を合わせただけで魔法でも使ったんじゃないかってくらいころっと心変わりさせられてしまうんだからズルい、と思う。惚れた弱みと言えばそれまでだけど。
「……けいとせんぱい、」
「なぁに?」
「ちゅーして?」
彼の望むとおり、彼の目を見てキスをねだってやる。ねだった本人は私が本当にオネダリをしてくれると思ってなかったのか、少し驚いたように目を見開いていた。寝る前に良いもの見たなあ。
「なにその顔」
「べつにい?」
「別にって顔じゃないでしょ」
「んー、なんだかかわいいなあって」
「何ソレ」
「きすしてくれないの」
「……するけど」
やっぱちょっと悔しそうだ。おもしろい。
ちゅ、と軽いリップ音が鳴るちょっと前に目を閉じて、唇に彼の体温を感じた。
「おやすみ、ユウちゃん」
「ん、おやすみ、けいと」
正直ちゃんとおやすみって言えたかわかんないけど、彼に抱きしめられる感覚と共に意識を手放した。
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