ホーリーライトニング伝説

閑話休題


その① マスク⭐︎ド⭐︎シノグ

「ねーねー、パパぁ! この前の東條のおじさんのアレ何?」
「ああん? アイツがまた何かしやがったのか!」
「うん! 宇宙船を透明にしてて、お面被ってて、それでー……忍者みたいにカッコいいの!」
「………ひぃ。お前、透明になっている奴も見えるのか?」
「……? だって消えてなくて透明なだけなんだよ?」
「…………ん。わかった。その件はわかった」
「それより、あのお面のおじさん何? 何?」
「………………マスクドシノグ(早口)」
「?」
「………マスクドシノグ(早口)」
「マスク…?」
「マスクドシノグ(早口)」
「!!! マスク⭐︎ド⭐︎シノグ!! マスク⭐︎ド⭐︎シノグ!!」 
「はぁ〜。………んだよ?」

菜奈美「別に」




 
 


その② 再現
 
「ねーねーパパ?」
「どうした、ひぃ?」
「パパのレールガンって、弾が必要なの?」
「まぁなぁ。無しだと消費するエネルギーが半端ないし、威力のコントロールが難しいからな。そもそもそれだとレールガンじゃねぇし」
「そっかぁ」
「なんでそんなこと聞いたんだ?」
「パパもひぃみたいに弾の代わりを出して撃てば弾いらないのにって思っただけ」

「…………えっ!?」




 
 

その③ 再現II
 
「瀬上ぃぃぃっ! 今日こそ、勝ぁぁぁつっ!」
「親子で釣りしてる所に来るんじゃねぇぇぇっ! 魚が逃げるだろっ!」

「パパっ! おじさんっ! 2人とも手からピカピカの剣出してて映画の人みたい!」

「ひぃ! お前は竿を見てろっ!」
「瀬上! お喋りしている暇はないぞ!」

「ブォーン! ブォーン! バシュン! バシュン!」

「だから、竿! 引いてるから! 俺達の光刃にそれっぽい擬音を当ててないで竿を引けっ! ひぃぃぃーっ!」
「やるなぁ! 瀬上! だが、今日の俺はこの程度で引かん! 押して押して押し切ってやるっ!」

「パパー、竿ー大きなお魚が持っていっちゃったー! あ、お魚さん、大きな口あけて戻ってきたよー!」

「だぁぁぁ! しつこいなっ! そろそろ帰れよ! ……ひぃ、悪いが何とかしてくれ!」
「まだまだ諦めはしないっ! 何としても一本取る!」

「ブォーン! フォースの力ぁぁぁっ!」

「「へ?」」

「パパー! パパ達の剣で試したらおっきいお魚釣れたよー!」

「………体長10メートルの魚。食えるのか、これ?」
「光刃でこの魚を一刀両断……だと? しかも、瀬上だけでなく、娘にまであっさり光刃を真似された………」

勝者、ひぃちゃん。
敗者、近海のヌシ(※「G」)、その他2名。
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