オフ会特別編7「ゴジラ誕生祭2017」in東京・京都 活動報告




・11月2日
午後8時、出発。
午後9時に会場の京都みなみ会館に到着、車内で予め買っておいた弁当などを食べて夕食を食べ、10時半まで仮眠。
入場までチケット順で待機しながら、アブジェLINEで東京会場の方の状況を確認。
ここで明日のゴジラフェスの為に東京にいた城村さんと皇さんが、東京会場の方に参加していた事が判明。
午後11時に入場。右端ながら前の方の席を確保。



11時15分、誕生祭開始。
誕生祭前に同会場で開催されていた「鉄ドン」から引き続いてのゲストである西川伸司先生・坂井孝行先生入場。ライブドローイングで誕生祭の間ずっと扉に絵を書き続ける事に。
作業途中での撮影もOKと快諾を頂き、ライブドローイングの為に両先生が一旦退場。
続けて、金子昇さんと手塚昌明監督が入場。トークショー開始。
金子さんは思っていた以上にフランクな方。
手塚監督は前回お会いした「みなみ会館SOS※」こと2015年9月の「超大大大全集」に比べるとおとなしめ。


※2015年9月20日に開催された「超大怪獣大特撮大全集」の事で、手塚監督をトークライブのゲストに迎えて「61モスラ」と「東京SOS」を上映する予定だったが、東宝側のミスで「東京SOS」ではなく「×メカゴジラ」のフィルムが届いてしまい、参加者の合意でそのまま「×メカゴジラ」を上映、リベンジ上映として一ヶ月後の10月24・25日に急遽「東京SOS」のみの上映を行う事態になった。


(メモ:金子さん、「東京SOS」公開初日に徹夜組の為に缶コーヒーを差し入れ。
手塚監督はお腹の中で初代ゴジラを見たらしく(?)、「キングコング対ゴジラ」を見て監督になろうと決心。
邦画史上最大級のヒット作で、立ち見が当たり前だった「キンゴジ」当時の劇場を知る手塚監督としては、「みなみ会館が満席程度じゃ昭和だと満席じゃない!」
金子さんは作品は覚えていないものの、テレビで初めてゴジラを見て好きになり、「東京SOS」の出演が決まって飛び上がった。
「×メカゴジラ」は観賞済だったので整備員役に決まっての第一声は「うそやん!」
更に出演前から心の中で「61モスラの続きなら、中條を継げるのは俺だけ!」「20年後に続編をやるなら手塚監督で!」などと企んでいた。
ガオレッド(金子さん)を主役に、と勧めたのは富山プロデューサー。
「東京SOS」は小泉博氏が元気に参加出来るのが制作の絶対条件だった。
金子さん、特撮独特の演技に苦戦。

・小美人の合成前の演技で、小美人の写真が貼られた紙に向かって話しながら「俺、もしかしてバカ?」
・機龍内に閉じ込められた後、整備通路内が揺れる演技の為に何度も自分でジャンプをして「何やってんだ、俺?」
・突然蝋で体の右半分の型を取られて「何?」と思っていたら翌日、型に鉄柱が。
型を付けて横にさせられながら丸一日回転されられ続け、何のシーンかと思ったらラストで機龍から落ちる約4秒のシーンだった。

完成した映画を見て主役で良かったと、今まで出た作品の中で一番強く思い、手塚監督も金子さんは中條義人と言うキャラを見事に演じてくれたと太鼓判。
「続編は作るべき!是非皆さんも東宝にメールを!」
「バルカン砲は笑って無い!」
(どちらも発言・金子さん。)



トークショー終了後すぐ、京都・東京会場共通でキャストさんが東宝から認可を受けて作った特製映像と共に、カウントダウン開始。
「鉄ドン」のゲストで、平成・ミレニアムゴジラに参加していた経験を持つ田口清隆監督・おかひでき監督も飛び入り参加。
特製映像はクラシック音楽に乗せ、歴代ゴジラ作品(国内)のポスターをカウントダウンと共に製作順に続々と出して行くと言うもの。
アニゴジのポスターの後にちょうど11月3日(ゴジラの誕生日)を迎え、最後にアニゴジの予告が流れる。
今年お亡くなりになられたミスターゴジラ・中島春雄氏の訃報に触れ、田口監督・おか監督が退場。
金子さんへ「機龍は任せろ!」な背中越しのガッツポーズのリクエストがあり、「先日釈由美子さんに会って「行くよ!機龍!」と言って貰おうと思ったら、そんな卑猥な事を言わせるな!と何故か隣から言われた。」とぶっちゃけて金子さん・手塚監督が一旦退場。
再入場後フォトセッションを挟み、握手・お渡し会開始。
だが金子さん人気か、参加条件であるブロマイドセットはぴあチケットまで回る前に完売。
今までにないこの事態に意気消沈するも、なんとキャストさんとご本人の好意で握手だけはして頂ける事になり、金子さん&手塚監督と無事に(タダで)握手。
口下手ながら手塚監督にみなみ会館SOS事件の際も来た事を伝え、喜んで頂けた。
その後の休憩中、会場入り口でタバコを吸っていた母が楽屋に戻ろうとしていた金子さんに気付いてつい手を伸ばし、そんな母に金子さんが握手して下さると言う嬉しいサプライズも。
流石は子供と奥様方のヒーロー、ガオレッド。本当のイケメンは、ファンサービスからして違う事を悟る。
(ちなみにこの時、東京会場ではゲストの樋口監督が酒が入り、酔いどれトーク中だったらしい。)



・11月3日
0時半、金子さんと手塚監督がお帰りになり、61モスラ上映。
みなみ会館SOS時にも観たので二度目だが、今回のフィルムは事前に東京のスタジオでニュープリント作業が施されていた事で、前回とは比べ物にならない幽玄なる極彩色の物語に相応しいクオリティー。
特撮・演出・ストーリー・テーマ・登場人物、その全てが従来の特撮作品とは違いながらも高水準でまとまった、まさに現代の御伽草紙。
特撮・怪獣映画と言うジャンルを超えた、昭和の誇る大傑作映画だと言っても過言では無い・・・



午前2時過ぎ、上映終了。休憩時間に事件が二つ起きる。
一つは上映終了直後、ファン同士で少々の口論が起きた事。
どうも一人のファンが勝手に延々と解説をして周囲に迷惑をかけていたらしく、一応すぐに収まった。
もう一つはまだ途中のライブドローイングを撮影する為に扉の前にファンが殺到、男性どころか女性まで扉の近くにあるトイレに行けなくなってしまい、女性達をトイレに行かせる為に母が叫びながら撮影するファン達の列を裂いて行った事。
キャストさんも加わって女性達は無事にトイレに行く事ができ、母は真っ先にトイレを使う権利とキャストさん達からの賛美を得る。
いつの世も変わらない、特撮ファンの悪い傾向が如実に出た事件。
イベントに参加するならくれぐれもこんな事をせず、大人として常にマナーとエチケットを守るように心がけて欲しい。



午前2時半、ライブドローイング完成間近の西川・坂井両先生のトークショーが開始。


(メモ:西川先生が最初にゴジラを描いたのは「対ヘドラ」の頃で、それまではガメラやギャオスを描いていた。
先生曰く、ガメラ怪獣は記号がはっきりしているので描きやすいが、ゴジラは記号や特徴に乏しいので背鰭抜きで描くのは難しい・・・との事。
坂井先生は何かのパンフレットに描き方のコツが書いてあって、まずギャオスを描いた。
つまり、両先生最初の見本怪獣はギャオスだった。
平成ゴジラはとにかくボリューミーなので、そこに気をつけたと言う坂井先生、バーニングゴジラはスケジュールの都合で脚本のイメージのみで描いたそうで、実物を見て「全然赤くない!」
西川先生は自分が怪獣を描いたらどうしても着ぐるみを意識するので固い感じになってしまうが、坂井先生は漫画慣れしているので生き生きとしている、と坂井先生の絵を絶賛。
更に機龍は昭和メカゴジラそのものを意識した。
「メカ(機械)のゴジラ」ではなく「メカゴジラ」と言う新しいキャラなのがすばらしい。
最近超合金魂MIX化されて話題になっている「生頼先生ポスター版「VS」メカゴジラ」にも触れ、あれが商品化される事が平成世代の台頭の証。
「×メカゴジラ」は自由に絵コンテを書けたアバンを見て欲しい。)


トークショー終了後、ライブドローイングに戻る為に両先生は退場。
午前3時前に「×メカゴジラ」上映。
一ヶ月程前に「ゴジラ全映画DVDコレクターズBOX」で見ていたので飽きないかと思っていたが、前史である61モスラを見たからか、また違った感じで楽しめた。
ミレニアムシリーズ唯一の続編製作に繋がった機龍の唯一無二のキャラクター性、釈由美子さんの代表キャラとなった家城茜さんのかっこよさには、いつも心動かされる。
「東京SOS」と比較してCGをダイナミックに使ったケレン味ある特撮と、「東京SOS」で更に掘り下げられる「命の行方」を扱ったストーリーも良かった。



午前4時過ぎ、上映が終了。ロビーで物販が開始。
「婆羅陀魏」と名乗るからには絶対に入手しなければと固く決意していた「オール大怪獣バランカレンダー2018」を入手し、遂に完成した西川・坂井両先生のイラストも撮影。
午前5時前、吉田館長・キャスト藤村さん・木原さんからの誕生祭の締めの言葉の後、「東京SOS」の上映がスタート。
どれを取っても素晴らしい作品、金子さん演じる中條義人の「エンジニア」と言う縁の下の力持ちが主人公だからこそ出来るかっこいい活躍は言うまでも無いが、モスラ・小美人、そして小泉博氏が時代を超えて演じた中條信一さんが出てきた時、非常に感慨深い気分になった。
「ミレニアム版昭和シリーズ」だとも言える機龍二部作の他作品に無い奥深い魅力と感慨深さはこの設定が生かされ、尊重されているからこそ。
やはり、機龍シリーズは二部作で終わらせるのはあまりにもったいない。



朝6時半、ゴジラ誕生祭2017が終了。
母の希望で坂井先生が持って来ていたあの幻の「モスラ1・2」のコミカライズの同人誌と、西川先生デザインの初ゴジマスキングテープを買い、特撮大百科くじを引いて「大怪獣バラン」と「VSスペースゴジラ」のブロマイドを貰い、帰路に付く。
それから朝7時半に帰宅し、母は8時過ぎに弾丸ツアーで知り合いとキャンプへ行き、自分はサイト友達様達に短編を送った後、深い眠りに付く。
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