爾落転換
ギャラクトロンのビーム。直撃で撃破されるアイアンロックス。爆散し海の藻屑となった。
「おい!次はどうした!?」
「今出ます!」
凌の陣からは超巨大な円盤に巨大アームが左右に生えたロボット。ロボフォーが出てきた。ロボフォーは発光部からのビーム、実砲で攻撃しながら空を飛びギャラクトロンへ向かう。
「円盤か」
「UFOね」
「何の捻りもない形ね」
「うっ…」
「傷ついてる暇はねぇぞ!撃破される前にどんどん次を出せ!」
「分かってます!」
「リョーくん、あんなのに負けちゃダメよ!」
パレッタの声援も受けて、凌は次の陣を描いていく。その間、ギャラクトロンは容易くロボフォーを撃墜してしまう。それまでになんとか想造を間に合わせた凌。陣からはモノアイが特徴的な全身が幾何学模様の二足歩行ロボット、バドリュードを出した。バドリュードはモノアイからビームの発射態勢に入る。
「あれもちょっと…」
「でも、強そうなビームを出そうとしているぞ」
「さすがにフォローできません」
「お前趣味悪いんじゃないの?」
「次出します!」
凌は次の陣を描き始める。しかし、陣を半分も描く前にバドリュードはギャラクトロンのビームに瞬殺されてしまう。
「攻撃する前に撃破されたぞ!何のために出したんだ!」
「次のロボットが間に合わないわ!なんとかしないと!」
「私がやるわ!」
パレッタはギャラクトロンに向かって手をかざすと精神を集中した。するとギャラクトロンの動きが鈍っていく。
「時間拘束か!巨大なのにやるな!」
「ロボットは気持ち悪くないから大丈夫!」
「でもあれだけの巨体を慣れないうちに止めるなんて、消耗が激しいはずよ。早く次を出してもらわないと」
「よし、俺も!」
瀬上も念力で援護した。だが足しにはなっていないようだ。
「淫らな煩悩のように思念をだだ漏れにさせても効率がよくありません。眉間に集中させて念を送り出すんです」
「おう!例えは酷いが分かった!」
ハイダのアドバイスを受けた瀬上。やがてギャラクトロンは完全に動きが止まる。
「今の内にロボットを出せるだけ出せ。個々の能力に限界があるなら数で圧倒するしかない」
「はい!」
陣からは、全身が巨大な宇宙服で腕がピストル型のビーム砲とパンチングアームのロボット、ユートムが出てきた。
「どこかレトロな感じね」
「やっと形になってきたな。今まででマシだ」
次に出てきたのは、ボディが寸胴で腹がシャッターになっている、右腕が巨大アームのロボット。クレージーゴン。
「愛嬌のある感じね」
次に現れたのは、小さいビルにまん丸の目と、手と足が生えたビルガモ。
なんとなく亀をモチーフにした感の厚いボディに複数の赤い発光器官を備えたガメロット。
全身のシルエットが鋭角な、両腕がドリルのレギオノイドだ。なんとなく悪役ぽい。