爾落転換


世莉の転移で街に降り立った瀬上、八重樫、一樹の3人。人目のない路地裏から本通りに入っていき市民の雑踏に溶け込んでいった。


街の雰囲気は活気に満ち溢れており、瀬上たちが廻っている地域は食料品が主だっていた。異界海が近いからか他のコロニーと比べて魚介類が豊富なようだ。
人種は様々で、旧アジア系が多い。おかげで日系の3人も違和感なく溶け込めている。そして八重樫曰く、ここにいるのは只の人間達とのこと。
現地人に道を尋ねながら酒を取り扱う店を目指す。瀬上の目に偽装された監視カメラが目に入った。


「あれ、監視されているのか?」
「街頭スキャナーすよ。あれに「G」が引っかかれば当局の兵士が急行してくるみたい」
「じゃあ俺らも記録に残るってことか」
「その可能性はあるかも。気になるならリアルタイムでログを弄るスけど」
「やましいことはしていないし、いいんじゃねえか」


三人は歩きながら目的地を目指す。
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