The ending of a hero
あとがき
まず宇多瀬さんへ。こんな美味しい形で凌を昇華させてもらいありがとうございます。正直見切り発車で瀬上との因縁を描いてきましたが、プレデター凌が美味しすぎる。そのプレデター凌が発端となり、ばらさんと龍神の雑談の中で企画がスタートした今作。最初は超未来の話だし掘り下げない方が余韻あるのかな…と話に上がりましたが、あまり詳しくせずキャラ周りだけ描けば良いかと開き直り書き上げました。
気づいた方もいるかもしれませんが時系列について。『龍神』エピローグからパレッタ一行が地球を訪れる間に(『パレッタの宇宙開拓史』婆羅陀魏乃小説部屋内の依頼物置場にある短編です)最低でも16000年は経過しています。つまりひーちゃん氏はとっくに成人しちゃっている。(汗)この矛盾について。
入口の方が1000年経過しているけど、出口の方はまだ1日しか経過してないワームホールがあったとする。
出口の前から入口までのんびり1000年かけて移動すれば、入口前に着くのは当然1000年後の未来ですが、ワームホールを通って出口から出ると、1000年前の出発した翌日に到着するという理屈です。
出・→→1000年後→→・入
口・←〜ワームホール〜←・口
↑
出口から見ると翌日
しっかりと理屈を理解しているわけではありませんが、AWACS的にはこの理由でいきましょう。ここらへんのご教示も宇多瀬さんに感謝。説明も間違ってたらすいません…と思い、コピペさせてもらいました。
とまぁ立ち位置は置いといて、変わり果てた主人公と親友の再会は作者として描かなければならないと奮い立ったわけです。凌と一樹はAWACS編「G」クロ開始時点から同格の関係性なのでね。そこんとこ最初からリメイクするなら書き直したい。
しかし何故に手紙?お分かりの方はいるかもしれません。手紙って感動的なツールなんだなぁとアニメ観て思ったわけなんですよ。ただ最終的に一樹と凌が会ってしまえば展開が劇場版と丸パクリになるのでそこはね、会わないようにしないとと途中で気が変わったのでありまして。凌と一樹再会編と謳ってキャラオファーした御三方、すいません。
え?何故に世莉やクーガー、八重樫ハイダが今回不在か?そりゃもう…いたら凌は強制連行されてまうし心境なんて見透かされるから。折角イメチェン果たしたのにそんなのかわいそうじゃん(笑)という親心でした。ハイダは出したかったけど泣く泣く言及させるのみに。その近況はちゃんとモンスターさんに許可済み?なので、推している自分の妄想ではないのでご安心を。世莉も監修入ってます。
しかし教団戦に至るまでのハイダと八重樫って何してたんだろうか。なんだかんだ一緒にいたのか?別行動してて地球に駆けつけた際に再会とかだったらそれもエモいな。それにしてもこの時代の八重樫ってどんな姿をしているのやら。バッドバッチとかARC?さすがにこんな超未来ならイメージが漠然としてやがる。
最後に東條凌について。彼自体の誕生はAWACS編が刑事モノと定まってから考案されたものでして。ネーミングは昭和ウルトラ監督の東條昭平氏で、イケメンぽい名前だと思っているの「凌」との組み合わせ。桐城健との苗字被りは本編スタート後に気づいた…!
ちなみに時代設定は御三方のキャラ客演を考えた際に最大限出演させられそうな年代を!と思いこの時代になりました。
ルックス。身長は瀬上より若干低い。その方が萌える。顔のイメージは長らくなかったけど最近になってようやく似合いそうなキャラを見つけた。裏設定は女装が似合う。これは多分今後も活かされない。
能力。正義の主人公の能力とは何ぞやのアンサーがウルトラマン+ジェダイしかあるまい!と。光撃誕生の瞬間ですね。光撃というワードはウルトラマンのゲームから拝借。初期はウルトラマンのイメージが大きいのでバリアみたいなの使ってますが今となっては死に設定。ちと封印気味かね。初期の光撃は割とオールラウンダーなイメージだったけど今はジェダイ寄りというかSW寄りで近〜中距離戦に落ち着かせてます。プレデター凌は納得のいくオールラウンダーで嬉しい。実のところ光学迷彩は後付けで、瀬上が羨ましくて無理矢理つけました。
性格は当初からよく考えてはおらず、初期はわりと舌打ちしたり一樹にお前とか言ったり言葉遣いが乱暴なんですよね。同期という親しさからくるものではあるんですが後は敵と対峙した時とか。目上にはめっちゃ敬語使い、年下のタメ語には敏感で面倒くさい体育会系といいますか(笑)そんな面倒くささアベレージ高めな彼を「-Gift-オノゴロからの贈り物」は見事な再現度でした。その後の日本丸はほぼほぼ目上の人たちの集まりだから基本的に丁寧語になっていくのは必然。まぁ彼は言うなればウルトラマンマックス。ホントは強いはずだけど周りのパワーインフレに巻き込まれてパッとしないというか(笑)
あと避けては通れぬ瀬上との関係。立場的に対になるし因縁つけときゃいいかくらいにしか決めてなかった。実は今でもそう。だからこそプレデターという形で思わぬ着地をしたから嬉しくてしょうがなかったんだと思います。喜んで設定の逆輸入。それにしても凌が忍者系コスで自称ライバル、残念なストーカーキャラってまるで音速のソニックか…
主人公、元警察官、正義漢、黒髪、能力はフォワード向き、想い人と死別、クロスオーバー、プレデター。こんだけ属性盛っても瀬上と絡むと拭えなくなるポンコツ感。それが東條凌の魅力である。それが皆さんにも伝われば…と思います。それでは。
2021.8.7