みぎうで


あとがき


どうも!

今回も無事最後まで完結しました。最初に書き始めてから5ヶ月ですか。長かった。というか尺長いな。当初30ページくらいのつもりだったのに、ここまで膨れ上がってしまうとは。思い返してみれば射殺やら殺意やら物騒な単語が連呼されちゃって。それも八重樫メインだからこその結果なのかな…


今回のお話はある小説に影響されて過去編的な話をしたかったので、抜擢されたのが八重樫というわけであります。というか所有しているご長寿キャラは八重樫しかいない。そして前々から八重樫とハイダは過去に接点があるという設定をずっと前から考えていたので利用しました。プラス、キャラ設定だけ考えていたウォードとワーカーも出そうと。さらにレンタルで観た戦争モノの洋画から今回の方向性が決まりました。
からの時代設定。技術的に適度にアナログな感じがちょうど良いかなと。変に2000年代にすると無人機が台頭し始めるのでそれよりも前にしようと思いました。
登場人物が頻繁に専門用語を口にしますが、こなれてる感、リアリティを出している演出ですので悪しからず。戦車に歩兵が随伴してないだとか、この年にキャニスター弾はまだ実戦投入されていないだとか細かい矛盾もありますが、それも悪しからず。雰囲気だけリアリティ目指してます。


構成としてはいつも通り三人称でやるか、八重樫の一人称でやるか悩みましたが結局三人称に。彼の知らないところでも進行する案件もあるので仕方ないかなと。
プロットは二転三転しました。皆でベースキャンプ侵入してヘリ奪って国境越えてヘリ売却したり、アル周辺がドロドロの宮廷劇になったり。プロットから色々削ぎ落として八重樫周辺の要素に絞ってストーリーを再考した形ですね。他の要素を入れると八重樫過去編としての色が落ちちゃうのかなと。それでもリスペクトする構成に寄せられなかったのは少し残念ですね。



以下あんまり詳しくないけど乗り物の解説やら一言。

ハンヴィー。本編にて大活躍の車輌。もう色んな洋画に出すぎて何を言えばいいか。

輸送ヘリ=ブラックホーク。近代的な洋画じゃ有名すぎるヘリ。ブラックホークダウンでの主役機(?)トランスフォーマーで冒頭にパズル変形を見せつけたあれ。

攻撃ヘリ=コブラ。お馴染みシン・ゴジラやビオゴジでも登場。ソルジャーレギオンを殲滅したのはデカい。海外ドラマや怪獣映画めっちゃ有名じゃないかな。自衛隊機はモスグリーン、米軍機はスプリッター迷彩のイメージ。

小型ヘリ=リトルバード。ここでの出番は少ないけど。ブラックホークダウンでデルタを輸送したり、夜間にミニガン掃射してたあのヘリ。他の映画じゃ見ない気がする。

戦車=エイブラムス 。洋画じゃ噛ませや背景と化す場合多い。知らないだけかもだけど活躍してた映画ってあったっけ?

ガンシップ=スペクター。トランスフォーマーでスコルポノックと遭遇したレノックスを援護射撃したあれ、サンダーボルトじゃない方。エンドオブホワイトハウスで冒頭に市街地を射撃したあれ。

デルタフォース。実在するのかしないのかよく分からない。出てくる洋画はいくつかあるけど、ネイビーシールズの方が取り上げられる機会が多い気がする。ジャック・バウアーは元デルタだったよね。だからあんなにチート。

レンジャー。デルタ以上に映画に出てこない気がする。

とまぁ、映画の印象やウィキペディアから登場を選んだ感じですかね。

他、書き分けですが
武装兵=ワーカーの投影
兵士=ラシード派
兵員=米国陸軍一般兵
隊員=レンジャー、デルタなど練度が高い兵員
民兵=ラシード派など

一応こんな感じで書き分けてはいます。



今回の主要人物は八重樫、ハイダ、ウォード、ワーカーの四人。新キャラのお目見えもあったので四人以外のキャラは薄味に。ただの描写不足とかではなくてあえてですよほんとに。


八重樫大輔=ダイス、捕捉。ネーミングは瀬上に倣いました。名前自体は昔から考えてたんですけど今回本人が初使用ということで。捕捉は動物やハエレベルの虫まで捉えるのは可能です。えぇ、後付け設定です。今後も時代設定が後になればやれる事増えるかも。
8年越しで初出の設定ですが、外見イメージは劇場版の方の須郷徹平(劇場版)。声的にもドンピシャ。オールバックのキャラって強いイメージなんすよね。杉下右京しかり。
SATと違って畏まった立場はないので対ラシード戦の倒し方が豪快です。実行力と周辺被害を考えなければああいう戦い方になるのでは。他の皆さんがヒロイックな感じで戦う中、傭兵三人は地味な能力ですがそんなのもアリかなと。とにかくノウハウで補うイメージです。そしてダイスは男仲間からはその実力、ものの考え方で慕われるイメージ。


当時の八重樫は無償で人助けは気が向いた時にしかしない。利害の一致、長い目で見て自分の脅威になる、依頼するなど、そう言う時しか動かない傭兵キャラです。終盤唐突に俺達のルールとか出てきますがアレです。ゴルゴ13的なものと同じと思ってもらえれば。
今回国王暗殺指揮の罪を背負ってしまってますがこれも過去の過ち。色んな爾落人もいれば各々色んな人生もあるのでそういうキャラもいるんじゃないかと。この頃は黒に近いグレーな仕事(というか真っ黒)を引き受けているので、叩けば出る埃はまだあるかも。


ウォード、必視。外見イメージなし。声イメージは犯罪係数899のマザコンひろし。喋ってるだけで相手が怪我しそうな鋭い感じ。コンセプトはクーガー+ゴルゴ13。必視と視解の最大の違いは同じ物を見た時に情報が付加されているかどうか。必視はその気になれば地球の裏側とか地平線の向こうまで望遠透視できるけど、見た物の詳細までは文字解説されないですよと。
ウォード自体のスペックはオールラウンダーの八重樫の水準より若干劣るも狙撃はズバ抜けてるみたいな。いやそれでも狙撃以外も特殊部隊員よりは強いんだけど。口調とかスペックで八重樫二号な奴。というか口調じゃ八重樫と判別できないんじゃなかろうか。台詞に「…」をつけて個性つけようとしたらゴルゴになっちゃうし。違いを言うのであれば、今の八重樫が正義感等で動くのであれば、ウォードは依頼と報酬がなければ動かない感じ。国王狙撃の実行犯という大罪を背負い、がっつりな再登場はAWACS編ではない予定(今んとこ。設定ではずっと生存していくと思うけど。話を思いついたら何かやる?)。ハイダとの接点がなかった場合、八重樫も同じような生活を送っていたと思われる。


ワーカー、投影。外見イメージなし。早撃ち、口癖等一部アイデアは婆羅陀魏さん出典。ネーミングは「Gクロはワから始まるキャラいないな…」な出だし。声イメージはヴォルデモートの吹き替えの人。エイリアン2のハドソンといい、パワードのサンダースといいクセのある兵士や犯人役が似合う。
ワーカー自体はダイス!ダイス!なジャンキーキャラ。近代火器が発達する前はきっと心が綺麗だったに違いない。曖昧なまま退場しましたが、次ページからの次回作にはとんでもないポジションで登場。そういやワーカーは散弾銃を持っている設定あったのに全然使わなかったなぁ。次は使わせないと。


ハイダ、思念。ヒロイン枠。傭兵視点でかなりチートに書いてますが、初期プロットじゃ過労死するレベルで傭兵に酷使されてます。適度なチートで話を作りやすい。思念を駆使するハイダと地に足ついた戦い方する八重樫は対比になればなと。クローン・コマンダーとジェダイが極めたらこんな連携とれるのではと、綾にはできないレベルのアクションをハイダにはさせようと思ってました。実はAWACS、女性の爾落人キャラはまだ持っておらず、モンスターFさんにオファーした次第。


ギャリティ・スアレス。モブにしてはネーミングかっこよすぎたかな。とりあえず爾落人傭兵トリオで足りない役割担当を用意した感じ。生き残らせるか最後まで迷ったけど噛ませ要員じゃないよ。

トレバー・ベイル。スアレスと同じ理由で誕生。血気盛んなモブ二号。最初から噛ませ要員だけど、ドートレス・ネオと同じくらい優秀なイメージ。

アムリ・ラシード。彼は機関とか組織とかどこの所属であるかすらも設定してません。あくまで八重樫に立ち塞がる障害として誕生。能力は反向とか反転の下位互換。当初はウォードの不意打ち超神業狙撃でやられる予定でしたがボツに。ブルーストーンを投げつけて倒すのもいいのかと深夜テンションで考えたこともあったけどそれじゃ本家アントラーじゃないかと。キャラもあえて無個性でいこうと思ったら台詞すらなくなってしまった。なんでだ。

ハビーブ・サマター。初期プロットの変更で一番キャラが変わった男。政府側の登場人物が減ったために政治犯の汚名を着ることに。どうしてこうなったし。

アル・クレニスタ。このお話では齢じゅうななさいくらい。初期プロットからの変更で命を狙われる場面がなくなりました。

大尉。人間。グリーンベレーにしようか迷ったけど折角だからとデルタフォース。初期プロットじゃフルネームあって八重樫のライバルぼいポジションで数回交戦する感じだった。と思ったらブロット修正後も地味に出番多かった。アルより多い。大佐も最初はネームドで人質要員だったけど出番減。アメリカには赤い真珠があるのに何故ブルーストーンを狙うのかと突っ込んではいけません…


とまぁキャラ数を絞ってこんな感じでしょうか。個人的にはこれで良かったかと。書いてる途中で何回も展開変更があったので更新中は頭こんがらがってました。メインキャラを絞っててよかった…


結局何が言いたかったのかと言うと、この物語自体、レリックの気まぐれが八重樫とハイダにもたらした奇妙な縁のお話ということで。


ではこの辺で。

2018.1.30
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