Time axis of「G」


「確認した。あれがオリハルコンの……」

 αとβの無機質な思考回路さえ、信じがたかった。I-Eの目の前でエマーソンが削っていた柱は、ガダンゾーアの触手だった。


グワゥゥゥゥゥン


 バトラの姿が変わっていく。翼が消えて角が伸びる。バトラの幼虫形態だ。


グワゥゥゥゥン


 バトラはそのままガダンゾーアに体当たりした。ガダンゾーアとバトラ、一緒に海の中に沈む。


ガグゥゥゥゥゥゥゥゥン


 海中でもガダンゾーアの力は衰えない。バトラの角を掴み、へし折ろうとする。


グワゥゥゥゥン


 バトラは角からエネルギーを放出した。ガダンゾーアは思わず手を離した。


ガグゥゥゥゥゥゥゥゥン


 ガダンゾーアはバトラを氷の上まで投げ飛ばした。そしてガダンゾーアも再び陸に上がる。


ガグゥゥゥゥゥゥゥゥン


 ガダンゾーアはバトラの角に触手を伸ばした。触手を絡ませ、引き倒したガダンゾーア。しかし、バトラが再び角からエネルギーを放出する。触手はバラバラに破壊され飛び散った。

「あれこそがオリハルコン。我らの望む物……」

 αとβは見逃さなかった。飛び散ったガダンゾーアの触手をかき集めに行く。


グワゥゥゥゥゥン


 バトラは起き上がり、角からガダンゾーアに向かって突っ込んだ。しかし、ガダンゾーアはそれを掴み、投げ飛ばした。バトラは海中に沈んでいく。


カクゥゥゥゥン


 最後の力を振り絞り、飛び上がったモスラ。ゆっくりとバトラのいる海の真上に向かう。


カクゥゥゥゥン


 尾の先からの光が、モスラの紋章を形作る。それを眺めているガダンゾーア。


カクゥゥゥゥン


 モスラはバトラを海底に封印した。ガダンゾーアから守る為に。モスラはそのまま、海面に落下した。


カクゥゥゥゥ……


 息絶えたモスラ。ガダンゾーアは勝利の雄叫びを上げる。


 この後、ガダンゾーアは地上を滅ぼし、深い眠りにつく事になる。


「あれこそがオリハルコン……」

 αとβはガダンゾーアの触手、オリハルコンをかき集めていた。かなり大量のオリハルコンが2人の手にあった。

「I-Eの望む量は手に入れた。これより帰還する。」

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