Time axis of「G」


「一体何の真似だ!?」

 突然エマーソンの研究所に現れた3体のアンドロイド。I-Eの入ったコンピューターをγが抱えていて、αとβはエマーソンに刃を向けている。

「お前たち、そのコンピューターをどうするつもりだ!?」
『案ずるな。これは私の意思だ。』
「I-E?」

 コンピューターのスピーカーから聞こえた、I-Eの声。だが、初めの頃に見せていた穏やかな感じの声では無かった。

「I-E、まさかお前がこのロボットを?」
『人間の科学文明は、作り出された我々機械すら脅かす進化を遂げるに違いない。最早……人間には……』
「何も期待できない。」

 αがゆっくりとエマーソンに迫る。

『だが、貴様にはもう少し生きていてもらう必要がある。私の後を追わなければの話だが。』
「I-E!」

 I-Eを抱えた3体のアンドロイドは、そのまま研究所から飛び出して行った。その場で立ち尽くしているエマーソン。

「何という事だ……」
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