羽衣さん、春島【初春】
チェンジ
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きっちり1時間後、ローとタヌキは裏カジノの違反者が収容される牢獄にいた
『結局、こうなる』
「そういう段取りだ
簡単に中まで入れた」
襟を正しながら服に着いたホコリをはらいローが答える
会場での情報収集を終え、作戦通りにカジノの裏側へと入れた
『イカサマ、バレときの演技うまかったね
何処かで練習したの?』
「タヌキの怒り狂った顔もなかなか見ものだったぜ
意外な一面が見れた」
可笑しそうに互いの演技の旨さを讃えあいながらローの能力で繋がれた手錠もあっという間に外れ、簡単に牢獄から出れた
『何回見ても便利な能力』
「タヌキ」
『ん』
手を出したローにタヌキはいつも妖術で武器を仕舞っている尻尾の中からローの鬼哭といつものもこもこの帽子を渡す
もう帽子変えちゃうんだ…もったいない
「まずはここの地理を知る必要があるな」
『わかった
【八尾 式鬼神・鬼灯(しききしん・ほおずき)】』
次にタヌキは尻尾の間から人の形をした紙…式神を呼び寄せた
『久しぶりだね、鬼灯くん』
ぺこりとお辞儀をする人形に話しかける姿を突っ込む人はいない
タヌキは旧友に会ったかのように話しかける
『元気そうで何より
話聞いてたよね』
“ぺこ”
『じゃあ、ここの“心臓部”見つけてきてもらってもいい?』
“ぺこ”
『流石、鬼灯くん
話が早いなぁ…じゃあお願いね』
“ぺこ”
スルリと扉の隙間を抜けるとその姿は見えなくなった
『よし』
「聞いてはいたが便利な能力だな」
『簡単な命令なら聞くよ
あの姿じゃ戦力はないけど』
「そうか、後は作戦通り…ぁあ?」
「キャラット!なんと!こんなところに!美しき子猫ちゃん!おいおいハート!子猫ちゃんは俺に!任せるんだキャラット!!」
「タイムイズマネー!!
こんなことにミーの“金”を使わせるなんて…ふざけた野郎だ」
ローとタヌキの前にカジノのトランプ兵が立ち塞がった