羽衣さん、嫉妬
チェンジ
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ローが自室に戻ると膝を抱えているタヌキがいた
『ミーネさんは?』
「ぁあ、急用を思い出したとかで制止も聞かずに降りちまいやがった」
『…そうなんだ』
ローの嘘に見るからにホッとした様子のタヌキにローのテンションと口元は上がっていく
「なんだ嫉妬か?」
『………』
いつものタヌキなら違うと即答するところだが、隣に座ったローすり寄ってきた
朝、向かいに座ったのだってわざとだ
『ローのことは信じてるけど…だってよー、あんなグラマラスな女嫌いな男なんていないって…クリオネが…』
どうやら食堂で話していた内容はタヌキの耳に届いていた
もはやこの船の中でタヌキに内緒にすることの方が難しい
「…タヌキ」
『ロー…愛してるの…だから捨てないで』
ローの心のくす玉が割れた
このセリフを言わせるために乗せたくもない女をのせたのだ
たった1日、それだけでローの我慢は限界だった
タヌキは普段温厚だし、男所帯の船内では嫉妬しょうもない
愛の言葉も恥ずがってあまり言わない
素直だったのはこの前の酒を飲まされた時くらいか
見てみたい、聞いてみたい
そんなローの要望と、切れる頭がこの作戦を実行させた
こんなことに無駄に頭を使わないでほしいと、この作戦に真っ先に気づいたペンギンは思った
ローの思惑通り、タヌキは己の腕の中で嫉妬に狂い、ローに捨てないでと恋ている
計画通り…!!
あぁ…なんて平然を装って入るもののローは我慢する気なんてなかった
そのままソファーになだれ込んでくちづけを落とすと第1ラウンドの始まりだった
ローの望んだ甘い甘い言葉を言わせ、ローが満足する頃にはタヌキは気を失っていた
いなくなったミーネ、眠そうなタヌキと満足げにいつもより肌ツヤが良くなったローにクルーは察した