羽衣さん、嫉妬
チェンジ
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ミーネは誰もいない船尾で、小電伝虫相手に悪態を吐いていた
《逃げるだぁ!?》
「そうよ!
ちやほやされるはずだったのにあの女のせいで台無し!」
《おい、今回の懸賞金はいつもと桁違いなのに、やるってお前が言い出したんだぞ!
途中で投げ出すなんてあり得ないからな!!》
「じゃあ貴方がやってみなさいよ!!」
取り乱したミーネには可憐さも美しさもなかった
「よう、赤鷺屋
もう終わりか?」
「トラファルガー!?
きっ気づいていたの?」
「異世界で俺が有名なのか?なぜだ?」
「ッ!!」
誰もいないと思っていたところから出てきたローに驚くも、それ以上にローからでた己の名前に驚愕した
「お前ならもっとやってくれると思ったが…もう十分見れたことだし…用済みだな」
「どっ、どういうことよ!?」
「俺は無駄なことが嫌いだ」
自分が仕掛けたと思っていた
だがどうやら、自分は目の前の男の手の上で転がされていただけだったことに気づく
長い足の一歩でグッと近くローにミーネが乞う
「待って!前に乗せてもらった船に空から降って来た女が異世界から来て、この世界の未来の情報を知っているって、教えてもらったの!だから!」
一歩
「嘘じゃないの!」
また一歩近づいてくる
「これは使えると思って!
知りたいでしょ?
未来になにが起きるか!」
「興味ねぇな」
「どうして…ッ」
「未来なんて俺も知ってるからな」
「!!」
「俺が海賊王になる…それを知ってりゃ問題ねぇ」
揺るがない目がミーネを捉える
そんな戯言何百回も聞いてきた
それでも、目の前の男の重みは本当のことのにすら思えた
「それで…その女は情報を吐くまでもなく殺されたんだろ」
「っ!なんで知ってッ」
「俺も海賊だ」
ミーネを甲板の淵から蹴落とす
「ひゃっ!!」
「幸いこの辺りには海王類はいねぇ
死ぬ気で泳ぎゃ2.3日もあればさっきの島につくさ
そうじゃなきゃ、早くお仲間に助けてもらうんだな」
じゃあな、赤鷺屋
今度目の前に現れたら容赦はしねぇ