羽衣さん、嫉妬
チェンジ
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鬼哭を手にし、遅れてローとミーネが出たときには、もうあらかた終わっていた
久しぶりの敵だからって皆イキイキし、今回はローの出番はないようだ
その荒々しさのど真ん中にタヌキがいる
その戦いをローは美しいと評価する
タヌキの戦いを見ていたミーネの顔を見るものはいなかった
その時タヌキの武装された尻尾がミーネの首元をかすめた
「ひぃ!!」
『ミーネさん、大丈夫?』
尻尾は別にミーネを攻撃する為ではなく、飛んできた刃物を防ぐ為だった
その後ろで終わったぞーというシャチの声が響く
『ミーネさん、今…』
反撃しようとしていなかった?
タヌキの言葉を被せるようにローはミーネを俵のように乱暴に抱えた
「治療はしてやる、来い」
「ちょっ、ちょっと一人でも歩けるわよ!」
『………』
腰を抜かしてしまったミーネを無理やり立たせると船内へと戻った
てきぱきと後片付けや戦利品の回収、怪我人への指示を飛ばすペンギン
その場に佇んでいたタヌキにつぶらな瞳でベポが顔を覗き込む
「タヌキ?
どうしたの?怪我しちゃった??」
『なんか、今ミーネさん変じゃなかった?』
「えーそうかな?」
『…そっか、勘違いだったみたい』
「んだよ、嫉妬か?」
『…ちがうし』
タヌキの肩に手を置き、ベポと反対側から心底ムカつく顔で覗き込んできたのはシャチ
「綺麗だし背も高いし胸もデケェしな
そりゃ男なら!!」
ベシベシッ
「「いで!」」
「タヌキ!尻尾で叩くならもふもふの状態でしてくれ」
「おい!タヌキ!なんで俺まで!」
ついでと言わんばかりにちょうどシャチの隣にいたクリオネも硬い尻尾で叩かれた
そんな2人にプイッと顔を背けると船内へと入っていった
「なに…機嫌悪いの?」
「いや気付けよ」