羽衣さん、嫉妬
チェンジ
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その女が異世界から来たと聞いても、彼女が嘘をついているかタヌキにはわからなかった
怪しんでもそんな嘘つく理由が思いつかない
だとすれば、本当か…考えたところでタヌキには分からない
怪しむのはローやペンギンの仕事だ
こんな尻尾を生やしておいて、私も貴女と同じだなんて信じてもらえるだろうか
ハートのクルーが悪さをするとも思えないし
もう少し落ち着いてから彼女には近づこう
…別に人見知りが発動してるわけじゃないからね!
タヌキがなんと言おうと、ペンギンにハイハイと流されて終わりだ
すべてをウニに押しつけ、いつもの定位置で本を読む
話すだけでなく読み書きも翻訳機能がついたことに喜び、この世界ではかっこよく英字を読んでいる自分に浸りながらタヌキはよく本を読んでいた
自分の本を片手にタヌキの向かいに座ったローに話しかけた
『ねぇロー』
「なんだ」
『ハイキングベアって見たことある?
雪山に住んでて、マナーが悪いと正座させられちゃうんだって
ローの島にはいなかった?』
「いねぇな
お前それドラムの大百科だろ、固有種だ」
「ざんねん」
「ククッ…いつか連れてってやるよ」
『…?』
そう言って本を読み始めたローにタヌキは違和感を感じた
いつも通りだローの話し方も表情も…
でも、
「キャプテン…」
「あぁ…終わったか?」
案内が終わったのか、いつも顔にしているバンダナで隠れくせないほど疲れた顔をしたウニが声をかける
「実は…キャプテンと会わせろとうるさくて」
「フッ、いいぜ…いこう」
『…ロー?』
本を読み始めればキリの良いところまで動こうとしないローが、パタリと本を閉じて立ち上がり立ち去った
そんなに異世界からの女性が気になるのだろうか
…いや気になるか
うん、気になる…よね
「あぁ、タヌキもここにいたのか
ベポが呼んでたぞ」
『ベポが?』
「なんか約束してたんだろ?」
『…あっ!』
ブラッシングの時間だ!!
ローのを追うように慌てて部屋からタヌキも出てった