羽衣さん、嫉妬
チェンジ
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クルー達に幸いだったのが、次の島までうまくいけば1週間と経たずにつくことだった
対応を押し付けられたペンギンに押しつけられたウニが案内していた
「で、ここがシャワー室」
「えっ!せまッ!」
ウザッ!!
なんなんだこの女は!!
文句をグッと飲み込んだウニ
シャチが昨日の不寝番で大部屋で寝ていなければ、すぐにでも押しつけていたところだ
「えーもっと大浴場がいいー」
大浴場がある海賊船なんて聞いたことーよ!
大所帯の白ひげ海賊団ならまだしも、十数人のハートの海賊船で大浴場て…遊覧船でも乗った気か
「シャワーは共用のと船長室のが二つあるが、共用のはうちにはイッカクがいるから時間帯で分かれてて」
「え゛っいやよ!!」
「はっ…?」
「むさ苦しい男が使ってるものなんて!」
こいつ…締め殺してやろうか…
ウニの手が怪しげに動く
「ねぇ、ここの船長さんいるでしょ?
アイサツ、しておきたいんだけど」
いつも口元に巻いているバンダナでウニの表情は見えないが、ちょうどその場を通りかかったクリオネは空気が2、3度下がるのを感じた
「ともかく!イッカクが点検から帰ってきたら」
「イヤって言ってるでしょ!?」
なんでこいつは!乗せてもらっている分際で!偉そうなんだ!!
船大工も機関工もいないハートの海賊団では、順番に船の点検をこなしている
全員、最低限の医療と船の知識を持ち合わせている
特にペンギンなんかは、早く専門のクルーが入ることをノースブルーから願っている
「こんな狭いの耐えられないわ
あっそうだわ、シャワーはその船長室ってところにあるものを使わせてもらうわ!
ほら、早くアイサツさせてよ」
「定員オーバーだ」
やっと起きてきたローが答えた
その後ろでタヌキは大きなあくびをしていたが、彼女の姿を見つけるとすぐ隣にいたローの隣に隠れてしまった
いつもならあんなに堂々としているのに、予期せぬことが起きたり驚いたりすると、近くにいるクルーの背中に隠れる
何にも聞かされてなかったタヌキは、借りてきた猫のようになってしまった
尻尾がピンと伸びている
…船長、これが見たくて内緒にしてたんじゃ?
不安になるウニを尻目に、この船に不法侵入してきた女はウニのことなど眼中にないようだった
「…トラファルガー・ロー」
「ほぉ、俺を知っているのか
知っててこの船に乗り込んだんだな」
「…ッ、しし知ってるわ
貴方、ゆっ有名だもの」
「…そうか
ウニ、そのまま続けろ
あと5分もすりゃイッカクが戻る」
いやいやいやいや、イッカクがこの女と気が合うわけがない!
なんて反論もその場のウニに出来るわけがなく
『わたし、タヌキ
あなたは?』
寝癖を手櫛で直し、やっとローの後ろから出てきたタヌキは女の目の前まで来て手を差し出す
「…ミーネよ」
『………』
握り返された手を見つめながらタヌキは動かなくなった
「なによ…」
「タヌキ?」
『ううん…ミーネさん、頑張ってね』
そういうとタヌキは、髪を整えてくるとクルッと回ってレモンから背を向ける
ローもウニにそのまま案内を続けろと指示をだし、タヌキの後を追う
「ちょっと!!」
「なんだ」
「シャワーに定員ないでしょう!
風呂みたいにいっしょに入るんじゃあるまいし!!」
その言葉に立ち去ろうとしてたタヌキがピシリと固まった
「まさか、船長とタヌキって…」
「わりぃか?」
「悪くないですぅ!」
おのれペンギン!このことを押し付けた借りは大きいぞ!!