羽衣さん、嫉妬
チェンジ
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浮上した船内に差し込む日差しが目にあたりローは微睡む意識の中、目を覚ました
隣にいるタヌキはまだ夢の中で、ローが起きたからだろうかズレた布団に寒そうにローにすり寄ってきた
本人すら知らない、自分しか知らないその姿にローは機嫌良さげにタヌキの髪を撫でた
ローの思った通りその肌にはやっぱりハートがよく映える
ローの手が髪からタヌキの背中へと流れる
その時船長室のドアが叩かれた
一瞬不機嫌になるも、されたノックは1回
タヌキに内緒でローだけを呼び出すシークレットの合図だ
『んん〜、どうしたのぉ?』
ノックの音でタヌキが起きる
「シャチがまた問題を起こしたらしい
すぐ戻る、ここにいろ」
『ん…』
ローの言葉を疑わず、ふたたび眠りにつく
いい子だとふたたびタヌキの髪を撫で、床に落ちていた適当な服を着ると船長室からでた
耳のいいタヌキには油断すると聞かれてしまうからだ
廊下をしばらく歩いたところで、ウニが状況を伝える
「どうします?キャプテン」
その問いに珍しく熟孝したロー
問答無用で捨てろと言われるものだと思っていたウニは戸惑った
「…いいだろう、とりあえず次の島まで乗せてやる」
予想外の船長の決断にえ゛っと思わず声を出した
「マジっすか!?あんな得体の知れないオンナッ…!!」
「うるせぇ、タヌキに聞こえる」
「キャプテン、どこに!?」
そんなこと言うもんだから、てっきり共に甲板にでて対応してくれるものだと思っていたのに、ローは来た道を戻っていく
「うるせぇ、何度も言わすな
後の処理はペンギンにでもやらせとけ」
ローはそのまま、パタリと自室へと戻っていった
二度寝だ
戸惑ったまま甲板にいるペンギンに伝えると、全てを悟ったようにため息を吐かれた