羽衣さん、日常
チェンジ
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タヌキは料理が出来ない
本人曰く、茹で卵がギリ
沢山の魑魅魍魎を従えてきた
全て誰かがやってくれていた
甘やかされすぎてもと努力はしたが、料理は無理
無理なものは無理
そんな日々が千年と続けばしょうがないじゃん!
本人はすでに開き直っているため、やろうとする向上心もない
幸いにもハートの海賊団には専属のコックがいる為なにも問題はなかった
『食べる専門なの』
「太るぞ」
そう吐いたシャチは瞬きの間にタヌキの尻尾によって床に伏せていた
そんなこともあって、タヌキの食について言う者はいなくなった
「何やってんだ」
クマノミの手術を終えたローが自室に戻るとタヌキがソファーに顔を埋めていた
先ほどまでおやつおやつとはしゃいでいた声が聞こえていた
それなのに食堂に行かず、ベポと昼寝もしていない
うわぁんとソファに顔を埋めたタヌキの横に健康診断があった
その結果のカルテに目を通すとその原因がわかった
「勝手に見たのか」
『そんなところに置いてるローが悪い』
「タヌキ…」
『イヤッ!!聞きたくない』
「たかが3キロ太ったくらいで何やってんだ」
『たかがじゃない!』
足をバタバタとするタヌキはいつもより幼く見える
『ローは身長も高いしスタイルいいからそんなこと言うの!
ローの3キロと私の3キロじゃ重みが違うの!』
「同じ3キロだ、違うわけあるか」
『そう言うこと言ってるんじゃない!』
ソファーのクッションを投げたが簡単にキャッチされてしまう
羽衣狐と恐れられようが乙女心は変わらない
ローに乙女心を…いや他人の気持ちを汲み取る能力はない
というか、する気もない
悪いことするときはあんなに先まで読めるのに…