羽衣さん、日常
チェンジ
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『うーん、変じゃないかなぁ』
いつもよりだいぶ短くなった前髪を気にするタヌキにイッカクは何度も大きく頷いた
タヌキの前髪を切るという大役の緊張にも負けずイッカクは、上手くいったことに満足げに笑う
当の本人は切りすぎじゃないかと切り揃えられた前髪を何度も触る
良い良いとイッカクがあまりにも褒めるものだから、タヌキもそうかなぁと満更でもない表情になる
『もういっそ、前髪以外もばっさり切っちゃおうかなぁ
手入れも大変だし』
「それはダメ!!絶対!!」
手入れされたタヌキの髪は、船上の生活をしているとは思えない
船長が時折りタヌキの髪をご機嫌そうに撫でているのを何度となく見ている
イッカクは湧き上がるその感情を何と言えばいいか分からなかったが、たまらなく好きだった
「だっだって!そんなことしたら船長も怒るだろうし!!」
絶対やめたほうがいい!
ローの名前を出されてはタヌキも諦めるしかない
『…イッカクがそこまで言うならやめておこうかな』
髪を切るのにいちいちローの許可もいらない気もするが、イッカクの気迫に押されタヌキは何も言えなくなった
本当に邪魔になったら、ペンギンにでも切ってもらおう
そう思ったタヌキだったが、この船に切ってくれる者はいないのは知らない