羽衣さん、交流
チェンジ
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「船の改装にはいる」
春島からしばらく経った頃、ローはクルー全員にそう告げた
北の海からリバースマウンテンを超えて偉大なる航海を進んできたハートの海賊団
クルーの数も増え手狭になり、旅の勲章とも言える傷が船のあちこちに出来ていた
ハートの海賊団には、クルーの傷を治してくれる医者はいるが、船を直す船大工はまだいない
この先にあるメカトピアという島は鉄鋼が有名らしい
潜水艦に載っているハートの海賊団にはW7より都合がいいと、ローはその島で修理する事を決めた
ひと通り説明を終えたローに反対する者はいなかった
ローが決めたのなら大丈夫だろう
タヌキもその1人で、たどり着いた島で呑気に虹の実ゼリーを美味しそうに頬張っていた
『〜ッ!!うまぁ』
「タヌキ!船長室に隠れるなんて卑怯だぞ!」
空になった財布を握り締めながら、先日の賭けで見事に負けてしまったシャチがタヌキにこの島で一番高いスウィーツを奢っている
『別にローのところがダメなんて言ってなかったじゃん』
この場にローやベポがいないのは、ペンギンと課金のため質屋に行ってるからだ
持っている宝を少しでも高く買い取ってもらおうと、物価が高いこの島に寄ることになった
数日いる予定だったが、想定外にもこの島のログは1日もあれば書き換わってしまうらしい
ログを書き換えられては次のメカトピアに辿り着けない
書き換えられないうちに課金や補充、必要なことだけ済ませてさっさと出航するぞと言ったローに、大慌てでタヌキが声を上げた
この島名物虹の実を使ったゼリー食べたいと
虹の実とは果汁一滴でプールが濃厚なジュースになるという果物で、新聞と共にタヌキがとって定期購読している雑誌の特集を組まれるほど美味しいらしい
この島に上陸するのが決まってから、ご機嫌に揺れていた尻尾をクルー全員が見ている
午前中に行かないと売り切れちゃうんだって!
タヌキの珍しく強い押しに、ローのほうが珍しく折れた
そのままタヌキはシャチを連れ時間がないとさっさと船を出てしまった
ローは最後まで不満げだったが、ペンギンに急かされ無理矢理ベポに背中を押されて課金へと向かった
シャチに、タヌキに変なことしたらバラすタヌキを1人にしたらバラすタヌキで変なこと考えてもバラすなどどいう試練が課せられてるのをタヌキは知らない
治安も比較的いいこの島では、余程のことがない限り大丈夫だろう
そんなシャチの考えは突然やってきた嵐によって吹き飛ばされた
「あ?お前はトラファルガーんとこのやつだな」
聞き覚えのある声に慌ててシャチが振り向けば、ド派手な出立の真っ赤な男
『だれ?』
「お前はユースタス・キッドッ!!」
『…だれ?』
シャチに最大級のピンチが訪れた