羽衣さん、出逢う
チェンジ
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
その島に、ひとつの海賊団がひとつの問題を抱えて上陸した
揃いの白いツナギに、にこやかに笑うジョリーロジャー
最近結成したばかりの海賊は、ハートの海賊団といった
「んー!久しぶりの陸だー!!」
「のんびりしちゃいられないぞ、どうにかして金を手にいれないと」
先のサイクロンで破損した船の修理で一つ前の島で大枚が飛んだ
潜水艦の船を直す船大工…いや、機関工はまだハートの海賊団にはいなかった
命だけでも助かったと喜ぶべきだが、そんな喜びも束の間…空の倉庫に嘆くのだった
この島まで2週間とちょっと
幸か不幸か…いや金欠の海賊には不幸にも敵襲もなく、盗む金品も獲る賞金首もなかったわけだ
残り少なくなった財布を握るに手に力がこもる
「まあまあ、ペンギン
そう急ぐことはねぇって
なんてたって船長がいりゃー百人力だせ?
賞金首の1人や2人あっという間さ」
とりあえず飲むぞーと盛り上がるシャチたちを咎めようとするペンギン
「考えても仕方ねぇだろ
ねぇもんはねぇ」
船長自らそんなこと言うもんだから、ペンギンは解決することをやめた
この財布も今宵で空っぽだ