羽衣さん、変化
チェンジ
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「はい、タヌキ
コーヒーでいい?」
『…ありがとう、ベポ』
「うへー、まだアラバスタの内戦続いてんのかよ
終わんねーな」
新聞を読んでいるシャチの声が頭に響く
ローに体力を奪われてしまったタヌキはそのまま昨日はベッドとお友達になった
ローはどうやら昼からペンギンと入れ違いで島へと出かけたようだったが、夜にはちゃんと帰ってきていた
が、どう過ごしていたかなんて気にするほどタヌキの体調は良くなかった
本当に敵襲とか来たらどうするのかと思うが、ローなら大抵の敵は問題ないだろう
『…どうしたの、ロー?』
「あァ?なんでもねぇよ」
が、今日のローは皆見えて機嫌が悪い
タヌキの言葉にも、乱暴に扉を閉めて自室へと行ってしまった
『???』
「…タヌキは知らなかったかもだけど、昨日この島であったんだよ、こいつと!」
シャチが見せてきたのはド派手な化粧に悪い顔の手配書
ローとはまた違った見るからに海賊の写真の下には、キャプテンキッドの文字
『昨日…?』
昨日ローの“お仕置き”により、一日中船にいたタヌキ
思い出してしまったタヌキは頬を染めながら、シャチの話を聞く
「それで、船長…こいつとこの島の海軍基地を沈めちまったんだよ」
『えっ!じゃあ、島は今…』
「この島ではもう上陸禁止
補給班がかわりで出るくらいだな」
『この島名物のタンタンタピオカは!?』
「我慢しろ」
『いや!』
「……」
『……』
「…隙みて俺が買ってくるよ」
『やったー!!』
「代わりに船長の機嫌、タヌキが治せよ」
『えっ…』
タヌキの機嫌は急降下した
シャチはタヌキを生贄に捧げた
『っ!本当、もう無理なんだって!!』
「じゃあ、タンタンタピオカいらないんだな」
『ゔっ…』
昨日の今日だし…ローも流石に…タピオカ…
タヌキに甘い考えがよぎった
『…わかった』
タヌキの予想は裏切られた
結局、タヌキがこの島に上陸することはなかった