羽衣さん、冬島
チェンジ
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「その海賊の名はドンキホーテファミリー
ここは彼らによって消された国の1つなのよ」
その言葉にローが大きく反応し、炬燵の天板を叩いた
『ろっ、ロー!?』
急に発せられた大きな音に驚くタヌキ
「本当だな!本当にここに来たんだな、ドンキホーテ・ドフラミンゴが…ッ!!」
「そっ、そうよ
知り合いなの?」
「………いや」
ホワイト博士に問われても、ローは答えることなく帽子を深くかぶり直した
一瞬で煮えたぎるような熱い感情がローの胸を埋め尽くした
小さな刺激で爆発してしまいそうな
何もかもを壊したくなるような
そんな思いが暴走しないように、ローは強く噛み締めた唇や握りすぎた拳からは血が流れ落ちていた
その様子に只事ではないとイッカクやホワイト博士は動揺し沈黙する
『続けて』
「えっ、えぇ…」
タヌキはぱちりと驚きはしたものの、俯いてしまったローの代わりにホワイト博士に続きを促す
ローに代わりホワイト博士を見つめる彼女の真っ直ぐな瞳に 、今度はイッカクとホワイト博士が目を合わせ驚く番だった
「…アイツらが来たのは10年前の今頃よ
それはまるで嵐のような夢のような出来事だった」
『なにが?』
「ナニガなんて私たちにも分からない…ただアイツらが来て1カ月でこの島の大半の“人間”がいなくなった…」
その悲劇はひと言で表すには重すぎた